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手術後の検査の必要性

[管理番号:1472]
性別:女性
年齢:51歳
田澤先生 はじめまして。大変貴重なQ&Aを本当にありがとうございます。
いつも拝見し、不安な気持ちを支えていただいております。尊敬と感謝でいっぱいで
す。どうかお元気で幸せでいらして下さいと願っております。
お忙しい中、申し訳ございませんが、質問させてください。
今年、乳癌の右温存手術を受けました。放射線は50グレイ受け、
抗癌剤は使用せず、現在はホルモン薬を服用中です。
手術後の健診で骨シンチと肺のCTを受けることに不安を感じております。
他に病気があり、万が一の進行を防ぎたいためです。
手術前には不勉強なままこれらの検査を受けましたが、遠隔転移無しでした。
他の方への回答を拝見すると、骨シンチなどの検査は必要が感じられない場合が多い
ようですが、リンパ管侵襲があり、グレード2の私の場合も当てはまりますでしょうか?  
また、肺のCTの変わりに、胸部レントゲンでは転移を見つけにくいのでしょうか?
病理結果
硬癌 
サイズ:24×22×15
リンパ管侵襲あり静脈侵襲なし
グレード2 
ステージⅡA 
断片陰性  
ホルモン感受性あり HER2陰性 Ki67:10% ルミナルA 
pT2 pNO(0/1)
センチネルリンパ節生検:陰性 
お時間とれましたら、どうか、宜しくお願い申し上げます。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
pT2(24mm), pN0, luminalA
「リンパ管侵襲があり、グレード2」など、全く心配無用です。ホルモン療法単独で十分です。

回答

「手術後の健診で骨シンチと肺のCTを受けることに不安」
⇒全く無用な検査です。
 当然、私であれば、そんな無駄な検査はしません。
 被爆量を無視してはいけません。
 採血腫瘍マーカー定期的に調べていますか?それで十分です。(あと1年に1回のマ
ンモグラフィー)
 
「また、肺のCTの変わりに、胸部レントゲンでは転移を見つけにくいのでしょうか?」
⇒肺CTでないと「小さな転移」は不明です。
 ただ、実際には「胸部Xpを撮影」して「万が一、転移の所見が有った場合」にCTを
追加で十分なのです。