Site Overlay

手術までのスピード感

[管理番号:6304]
性別:女性
年齢:44歳

田澤先生、はじめまして。
こちらのQ&Aはまだ全て見れてはいないのですが、少しずつ勉強させていただいてます。
いくつか疑問についてご回答いただけたら幸いです。

44歳
閉経前
妊娠、出産経験なし
今までの経緯は、以下となります。
・2018年1月末に人間ドック受診
・2月(中旬)日頃結果送付 この時カテゴリー4で乳がん疑い
・2月(下旬)日 針生検
・3月(中旬)日 乳がん告知

<結果>
しこりの大きさ 1.5cm
ER +
PgR +
HER2 3+
Ki67 high(30%<)
<所見>
R
CNB
Ca(+)3/3
Scirrhous carcinoma>Solid-tubular carcinoma
f(+)
NA:2 MC:2=NG:2
in situ(-)
ここで、私も悪性度高く、進行度が速いと言われましたが、田澤先生の
コメントを見て極力気にしないようにしています。

・3月(下旬)日 紹介状を持って○○病院を受診
マンモグラフィ、エコー、血液検査、触診をしていただき、脇の腫れは感じられないと言われ、私の今後の治療等について説明されその日は終了。
・3月(下旬)日 造影剤MRI
・4月(上旬)日 造影剤CT 臓器への転移なし

手術は4月末か5月頭の予定です。
私が今、とても心配なことは最近ではしこりと乳房に痛みがが出てきていることです。
痛みと広がりは比例しているのでしょうか?

しこりがあった期間から数ヶ月経ってますが、時間がかかりすぎでしょうか?
胸の息苦しさや咳、骨盤やみぞおち、腰の右側、右肋骨の斜め左側に痛みがあります。
私は骨シンチはしていません。
被爆のことを考えると受けたくはないですが、もし!と考えると受けたのがいいのか心配になってきてます。
初発での転移は稀というのを読んでも、なかなか落ち着かない状況です。
気のせいなのかもしれません、本当の痛みが今はわからなくなってきています。
MRIとCTをやってから数週間経ちますが、その間にリンパ節に転移してしまうのではないか?臓器や骨に転移していないか?と心配でなりません。
私は根治を目指しています。

せっかく前向きになれてきたところだったのですが、こういう突然の痛みに悩まされてます。
まだ先は長いのにこんなことでめげていてはいけないとは思いつつも、
悲観的になってしまうことも多々あり、自分は弱い人間だなと、情けなくもなってきます。
病理の結果次第とは言われていますが、私も根治できますか?

私はまだ30年は生きたいです!!!
また、私の生存率、再発率は今の段階でわかりますか?
文章がまとまっておらず申し訳ありません。
お忙しいとは存じますが、 よろしくお願いします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

当然のことながら…
「癌と診断」されて、同様しない人間はいません。
女性の場合には、そのストレスが(もともと年齢的に不安定となっている卵巣を直撃し)「ホルモン分泌不全による強い刺激症状」となり、「体中の不具合⇒(ますます)不安、ストレス⇒ますます卵巣を直撃」という負のスパイラルとなります。

★これらの症状については『今週のコラム 111回目 大事なことは、これら①~④の病気など世の中には無いのです。それは(我々医師には)自明なことなのです。
をご一読ください。

「私が今、とても心配なことは最近ではしこりと乳房に痛みがが出てきていることです。」
「痛みと広がりは比例しているのでしょうか?」

⇒無関係
 ★をご参照のこと

「しこりがあった期間から数ヶ月経ってますが、時間がかかりすぎでしょうか?」
⇒全く普通です。(むしろ「早い方」かもしれません。)

「胸の息苦しさや咳、骨盤やみぞおち、腰の右側、右肋骨の斜め左側に痛みがあります。」
⇒遠隔転移を考える必要は全くありません。
  冒頭のコメントをご参照ください。

「私は骨シンチはしていません。 もし!と考えると受けたのがいいのか心配」
⇒全く「不要」

「MRIとCTをやってから数週間経ちますが、その間にリンパ節に転移してしまうのではないか?臓器や骨に転移していないか?と心配」
⇒冷静になりましょう。ありえない想像です。
 CTはそもそも無駄な被爆ですが…

「病理の結果次第とは言われていますが、私も根治できますか?」
⇒冷静になりましょう。
 1.5cm 1期です。 1期の95%は10年生存します。

「私の生存率、再発率は今の段階でわかりますか?」
⇒それは、さすがに解りません。
 病理が出てから考えましょう。
 
 

 

質問者様から 【感想2  手術までのスピード感】

性別:女性
年齢:44歳

「管理番号:6304 手術までのスピード感」 で質問したものです。
1週間待たずにご連絡してしまい、大変申し訳ありません。
田澤先生、ご回答いただきましてありがとうございました。
私も他の方と同じ質問をしてしまっていたのですね。
すみませんでした。

もっとQ&Aを読まなくてはいけませんね。
ご回答いただけて、気持ちが楽になりました。
ありがとうございます。

どんなに他の方と同じ悩みを持っていても、ガンになってから「これは人とは違う痛みではないのか?」「悪性度が(気にしない!と思っても)・・・と言われているから、もしや自分は稀の人で検査してまだ数週間しかたっていないけど転移?!」や、乳房に鈍痛がありそれが何度か続いたり、うっ!という痛みがあって「もしや乳房内に違う腫瘍ができてるの?この脇の腫れは何?!」などとよからぬことばかり考えてしまっていました。

実際、しこりを触って痛みがあり、乳房内も痛みがあって腕にもしびれを感じていたので主治医には確認したのですが、「痛むときもときもあります」という回答でその時は落ち着くのですが、数日しても痛みが続くと不安になってしまって。
私は温存手術なのですが、乳房や脇に違和感を感じ全摘のがよいのではないか?などど、より精神的にも不安定になってしまっていました。
これらの不安やストレスが卵巣を直撃し「ホルモン分泌不全による強い刺激症状」となっていたのですね。
コラム111回目を読みました!

今週のコラム 111回目 大事なことは、これら①~④の病気など世の中には無いのです。それは(我々医師には)自明なことなのです。
同じように悩む人がたくさんいるんだと思いました。
先生がこのようにコラムを書いてくださるので、とても励みになります。
まずは手術をして病理結果が出たら、また質問させていただいてもよろしいいでしょうか。
私はステージ1のままであってほしいです!!!
先生、呆れないでくださいね。

私は、鬱になってしまったのではないかと思うくらい非常に神経質になってしまっていて、初めて膀胱炎にもなりました。
その頃から体の不調を感じ始め( 胸の息苦しさや咳、骨盤やみぞおち、腰の右側、右肋骨の斜め左側に痛みなどですね。
食欲も落ちてしまい体重減少やだるくて身体にも力が入らずで・・・)
膀胱炎で診察してもらったクリニックで胃の不調を訴え胃カメラをしてもらい、後日それでもへそまわりの痛みが消えないので、エコーまでしてもらい・・・
もちろん結果は異状なしです。

何かにつけては他の病気ではないかと思い込み、周りも呆れる始末です。
情けないとは思いますが、不安でしかたがないのです。
本当に自分はダメで弱い人間だなと思います。
でも、生きることにとても執着をしているのです。
前向き前向き!と思っても浮き沈みの繰り返しです。
どなたかのQ&Aで、自己触診をしては、何か触る→病院に行く→異常なし
を繰り返していてキリがないという方のを見ましたが、私も似たようなもんだなと・・・(違うかな?)
ガン宣告されて、急いで決めることが多く病院が決まってからこちらのQ&Aにたどり着きました。

病院、いえ医師選びは難しいなと。
他の方も仰ってる方がいらっしゃいますが、先生のように、ご自身がエコーをされて、診断~手術~治療までを診てくださる田澤先生に診てほしいというのを良く拝見します。
私も全く同じ気持ちです。

私の病院も主治医がエコーをすることはなく、とにかく人をさばいていくという感じです。
大病したことがなかったので、大病院とはこういうところなのかと今改めて思い知らされています。
医師からしたら大勢のうちの一人でしょうが、患者からしたら自分の先生は一人しかいないのですよね。
質問する時間も限られていて、聞き忘れもよくあります。

なにか不安なことがあっても、前回の画像は何でもないしと言われ、せめて触診してくれたらと思います。
どの医師も田澤先生のようだったら・・・と思っています。
これからもQ&Aで勉強します。

第二の主治医と思って、不安な時はご相談させてください。
大変長くなってしまい申し訳ありませんでした。
どうもありがとうございました。