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サブタイプの変化について

[管理番号:8874]
性別:女性
年齢:48歳
病名:
症状:
投稿日:2020年9月12日

こんにちは。

田澤先生の質問コーナー、拝見してます。

48歳 閉経前。

ルミナルAライクのがん、リンパ節転移1個有り。

田澤先生ならホルモン剤のみでの治療となると思います。

主治医からも、基本ホルモン剤が効くタイプなので抗がん剤は勧めない。
しかしリンパ節に転移があることから、がんができてから時間が経過していると予想される。
がん細胞はサブタイプが時間の経過で変異することがあるため、全身にある見えないがん細胞がそうなっている場合はホルモン剤は無効。

数年先にホルモン剤が無効であったがんが増殖し、転移として出てくるかもしれない。

抗がん剤追加するかどうか、腫瘍内科受診とオンコタイプ結果も踏まえて自分で決断する様に、と言われてます。

(内科では抗がん剤を勧めるであろう、というニュアンスでした。)

オンコタイプは主治医は敢えて勧めませんでしたが私が希望しました。
内科受診はこれからです。

病理結果
 ルミナルA
センチネルリンパ節4ミリ転移1個
 2ミリ浸潤複数
 ki 67 5% ER+ P R+
Her2陰性
核異型度 2
硬がん
 脈管侵襲なし
 

質問ですが、
ルミナルAが別のサブタイプに変化することはよくあるのでしょうか?
オンコタイプで再発リスクがlowならホルモン剤のみでと考えてますが、この考え方はどう思われますか?

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

「ルミナルAライクのがん、リンパ節転移1個有り。田澤先生ならホルモン剤のみでの治療となると思います。」
⇒よく、わかってらっしゃる!(通ですね)

「しかしリンパ節に転移があることから、がんができてから時間が経過していると予想される。」
⇒根拠薄弱

「がん細胞はサブタイプが時間の経過で変異することがあるため、全身にある見えないがん細胞がそうなっている場合はホルモン剤は無効」
⇒想像力高すぎ!

「ki 67 5%」
⇒さすがに、low riskでしょう。

「質問ですが、
ルミナルAが別のサブタイプに変化することはよくあるのでしょうか?」

⇒ナンセンス

「オンコタイプで再発リスクがlowならホルモン剤のみでと考えてますが、この考え方はどう思われますか?」
⇒勿論!!
 そのためのOncotypeDXですよ!(その結果に従わないとしたら、「何のための45万円?」)

 
 


 

質問者様から 【結果2 】

ありがとうございました
性別:女性
年齢:48歳
病名:浸潤性乳がん 乳房切除術、腋窩リンパ節郭清
田澤先生の診察:[診察なし]
田澤先生の手術:[手術なし]

田澤先生、迅速で明瞭なお返事ありがとうございました。質問にお返事いただけたこと、とても嬉しくて気持ちの支えになりました。

以下長文になってしまいました、すいません。

私は病院が作成した乳がん冊子ををもらっています。がんになって何度も何度もその冊子を読み返してきました。そにはリンパ節転移が一つでも有れば抗がん剤、とちゃんと明記してあり、更に、サブタイプ別、リンパ節転移個数ごとの治療方針も載ってます。(もちろんルミナルAでも1個でも転移あれば半年の抗がん剤コースでした。)
素人考えながら、ホルモン剤が効くのに何故リンパ節転移が有れば抗がん剤なのか不明でしたが、センチネルにリンパ節転移があったことから、入院中からずっと抗がん剤をするんだと決意して約2か月過ごしてきました。
それなのに先日の病理結果の説明で主治医から「自分なら抗がん剤はしない」と言われてしまいました。「あの冊子の転移が1つでもあれば抗がん剤、というのは何なんですか?」と質問したら主治医は「おっしゃる通りです…いろんな立場の医師がいるので」と歯切れの悪い感じでした。

でも、医療も進歩しているんですね。
よくわからないままオンコタイプも申し込んでしまい、お金がもったいなかったと思った日も有りました。

抗がん剤治療をしなければ!と思い込んでいましたが、少し冷静に考えていこうと思います。

結局主治医も家族も、もちろん田澤先生も誰一人抗がん剤を勧めておらず、私一人が抗がん剤やる気だっただけなのですが…

病院で配るパンフレットにも内容配慮して欲しいですよね。患者は暗記するほど読み返しています。

本当に長文、どうでも良い内容、失礼いたしました。

重ね重ね、素早いご返答ありがとうございました。

<Q&A結果>

オンコタイプ結果
性別:女性
年齢:48
病名:右乳がん 乳房切除術、腋窩リンパ節郭清後
田澤先生の診察:[診察なし]
田澤先生の手術:[手術なし]

オンコタイプ結果出ました。

RS9
9年遠隔再発率12%

とのことで、ホルモン療法のみとなりました。

タモキシフェン内服とゾラデックス皮下注射です。

主治医(乳腺外科)は48歳という年齢的にゾデラックス皮下注射は不要だと考えていたようですが、腫瘍内科からゾラデックス皮下注射のオーダーが既にあったようで、結局「抗がん剤しない代わりに念のためやっときますか?」という話になり、ゾラデックスも併用となりました。

抗がん剤の代わりになるのか不明でしたが、もう悩むのも疲れたので、ゾラデックスは素直に受けて帰りました。

田澤先生、ありがとうございました。このサイトでオンコタイプのこともたくさん勉強できました。感謝です。ありがとうございました。

<Q&A結果>