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ステージⅡA、ルミナールBの治療等について

[管理番号:4778]
性別:女性
年齢:34歳
よろしくお願いいたします。
2015年3月 健診。
触診、(妊娠5ヶ月だったため)エコー、問題なし
2017年3月 健診。
触診:問題なし、(健診予約時に授乳していたため)エコー:要精密検査
自覚症状としまして、2015年8月に出産し、授乳は順調で完全母乳、トラブル無しでしたが、2016年12月末に おっぱいがつまり、助産師さんにマッサージをしていただきました。
その後も やや つまりやすくなっていて、数回マッサージをしていただきました。
2月末に断乳し、1カ月程たっても しこりが1つ残っているところで 健診でした。
3月下旬に エコー、マンモ、細胞診をしてもらい、
4月上旬に 乳がんと診断されました。
加えて 針生検等を行って、しこりは3cm リンパ節転移なしのステージⅡAだろう、ということでした。
私が全摘を希望しましたので、4月下旬に 乳房切除術を行ってもらいました。
このたび、病理の結果がでました。
浸潤がん、閉経前、しこりの直径 34mm、広がりの直径 80mm、腋窩リンパ節転移 なし、
グレード3、増殖能 強い(ki67:53%)、腫瘍周囲の脈管侵襲 なし、ER 高度、PgR 高度、HER2発現 染色法0、最終病期T(2) N(0) M(0) ステージⅡA
ルミナールB ということで、化学療法(3週ごと、4回)→内分泌療法10年(生理が再開したら注射もあわせて)ということになっています。
①今後の治療について 先生のご意見をお聞かせください。
②後悔しても始まらないのですが、がんだったのに授乳していました。
とても不安です。
子どもに悪影響はありませんか。
③近い家族に乳がんのことが者はいませんが(父のおばが乳がんでしたが)、姉や娘のことが心配です。
過度に心配せず、30歳頃からしっかり健診するようにする、ということでよいでしょうか?25歳くらいからがよいでしょうか?
最後に、こちらのサイトにたどり着くまで いろいろなかたの記事やブログを読み、
悲観的になりとても苦しい思いもしましたが、先生のこちらのサイトだけみてください、という
ことばをみて、不必要に検索することはやめ、こちらのサイトをたくさん読ませていただきました。
広がりが大きかったことや 核グレード、増殖能が高かったこともあり、不安はもちろん もちろん ありますが、前向きにがんばれるようになれました。
本当にありがとうございます。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「①今後の治療について 先生のご意見をお聞かせください。」
⇒ルミナールBだからTC4サイクル
 TCによる化学療法閉経から月経再開したらLH-RHagonist併用
 主治医の治療と同じです。
「②後悔しても始まらないのですが、がんだったのに授乳していました。とても不安です。子どもに悪影響はありませんか。」
⇒全く無関係です。
「過度に心配せず、30歳頃からしっかり健診するようにする、ということでよいでしょうか?25歳くらいからがよいでしょうか?」
⇒30歳からで十分です。
「最後に、こちらのサイトにたどり着くまで いろいろなかたの記事やブログを読み、悲観的になりとても苦しい思いもしました」
⇒患者さん自身のブログには、かなりのバイアスが存在していると思います。
 それは、(大多数を占める)「乳がんを忘れて過ごしている患者さん」は敢えて、ブログは書かず(忘れている訳ですから)、
それに対し、(数的には小数ですが)「再発などで苦労している患者さん」が(皆の参考になるためにと)闘病記を公開しているようです(それ自体、高尚なことであり、いいことだとは思いますが、まるで再発が多いかのような印象をあたえてしまうことは残念なことです)