乳がんの手術は江戸川病院|乳がんプラザ

[管理番号:5899]
性別:女性
年齢:42歳
田澤先生初めまして。
日夜お疲れさまでございます。
わたしたちのために本当にありがとうございます。
先生の多くの経験により裏付けされた明快で前向きなご回答、わかりやすい説明はわたしの心の支えであり、この場は大切な学びの場でもあります。
初めて質問させていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
経緯
・2017/6 右胸に手に触れる丸いしこり
・地元乳腺外科にてマンモと超音波、医師「この形状は悪性ではないだろう」→細胞診で8mmの線維線種と診断
・フォローだけはしたいとのことで2017/9 超音波の際、繊維線種は変わらず、そのすぐ隣に6mm程度のややいびつなしこり発見
・「近いところだから線維線種の関連だとは思うが・・・ちょっと形が悪いな・・・」で細胞診→偽陽性
・「大学病院で精査しましょう。
万一悪性でも早期だから治ります。
また、偽陽性が出たということは
見方を変えれば悪性であっても顔つきは悪くないということでもある」
・大学病院にて超音波、触診(小さくて医師の手にも触れない)、その後乳房MRI、マンモトーム生検→乳がんと診断
・サイズ6mm(超音波)-7mm(乳房MRI) ステージ1 ホルモン受容体+ Her2(0)陰性 Kiの結果はなし
・超音波、触診、MRIではリンパ節正常(超音波では「リンパに異常はないですね」、MRI報告書には「怪しいリンパ節なし」と記載)。
・2017/12/○○ 乳房温存手術予定
そして12/○○に入院し、○○日手術予定だったのですが・・・
入院当日の夜間に高熱を発し、翌朝インフルエンザに感染していることが判明、手術は延期、院内感染防ぐためすぐに退院させられました。
手術は目の前に来ていたのに、ようやくここまで来たのに・・・とあまりにショックでしたが今は開き直っています。
考えても考えなくてもやることは同じだと思っていますが、
以下の件がどうしても気になり、相談させていただきました。
手術は今から約一月後となるようです。
偽陽性が出たことでいろいろと
検査をし、結果的に確定したのは11月半ばでしたが9月の時点でガンが
発覚しているのと同様です。
すでに4か月、今から一月後となると5か月となります。
担当医にもこの不安を告げましたが「乳がんの進行は遅いからね・・・
○○日の超音波では『変わりなし』のレポートも出ている(入院初日に研修医風の三名により造影剤を入れての超音波をされました・過去2回の超音波は主治医が担当)」とのこと。
『変わりなし』の詳細は1/○の受診の際に教えていただくことになっています。
たぶん先生も詳細はまだ知らず『変わりなし』の報告しか受けていないのでしょう。
① 5か月無治療ということになります。
せっかく6-7mmで見つかっているのに・・・進行したらどうしよう、と不安です。
同じような
状況の場合、田澤先生ならどのように考えられますか。
② 超音波他でリンパの異常は認められていません。
しかし30%の割合で術中リンパ節転移が認められると担当医からきいています。
先生の過去のお答えには「画像で異常が見つからない場合リンパ節転移はほとんど見られない」とありましたが
30%は予想外に大きい数字です。
先生のご意見をきかせていただけますか。
③ 不安を告げた際、「万一リンパ節転移があるとしたら、ガンが発覚した時点でもう転移している。
だから手術までの期間は関係ないんですよ」のような
ことを言われましたが、一体どういうことでしょうか。
④ 担当医は「ないと思うが、もしあっても微小転移」のような
お話をされていましたが、微小転移とは文字どおりだとわかりますがもう少し詳しく知りたいです。
⑤ 今の時点では術後25回の放射線、5年間のホルモン治療ときいています。
10年では? と訊くと「5年で良いと思う」とのこと。
早期で悪性度も低いという判断から5年なのかもしれませんが、先生も同じ判断でしょうか。
もちろん術後の病理検査が重要であることは知っています。
⑥ 別の方へのご回答に(針生検などで診断がついている)
「6mmの癌」と(外科的生検で)「6mmの癌」では、同じ様に見えて実際は異なるというものがありました。
わたしはマンモトーム生検です。
4片を取り、見せてもらいましたがこ
んなに大きく取るんだ・・・とびっくりしたことを憶えています。
マンモトーム生検は外科的生検になりますか? どちらがどうであるのかご説明いただけるとうれしいです。
⑦ 8mmの線維線種が6月よりずっと痛みます。
乳腺炎を起こして
いるとのこと。
ストレスも加わり、痛みは増すばかり。
11月の生検の際
の傷(?)の痛みもまだ続いています。
線維線種はガンのすぐ隣にあるので一緒に切除する、そうすれば痛みもなくなるとのこと・・・信じてよいでしょうか(担当医には申し訳ない言い方ですが)
一月延びた上に入院が一週間と長く(それがこの病院の方針だそうです)
ストレスですが
思いがけない展開にかえって肩の力が抜けた感もありますし、がんばります。
お忙しい先生にずうずうしくたくさん質問してしまい申し訳ありません、何卒よろしくお願いいたします。
多忙を極める先生、どうぞご自愛くださいますように。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「① 5か月無治療ということになります。」「同じような状況の場合、田澤先生ならどのように考えられますか。」
⇒これは「この時期(風邪をひく人が増える時期)」には残念ながら、あることです。
 仕方がないでしょう。
「② 超音波他でリンパの異常は認められていません。しかし30%の割合で術中リンパ節転移が認められると担当医からきいています。」
⇒?
 そんなに高い筈がありません。
 誤りです。
 実際には、「術前エコーで転移所見無し」であれば(センチネルリンパ節生検で陽性となるのは)5%以下となります。(当院)
 
「万一リンパ節転移があるとしたら、ガンが発覚した時点でもう転移している。だから手術までの期間は関係ないんですよ」のようなことを言われましたが、一体どういうことでしょうか。」
⇒「手術待ちの数カ月で(たまたま)転移する」確率よりは「癌が発生してから(臨床的に)発見されるまでの(おそらく)5年程度の間に転移が成立している」確率の方が高いということです。(もしも「センチネルリンパ節生検陽性」だった場合の解釈です)
「④ 担当医は「ないと思うが、もしあっても微小転移」のようなお話をされていましたが、微小転移とは文字どおりだとわかりますがもう少し詳しく知りたいです。」
⇒(癌細胞が)2mm以下の転移です。
「5年で良いと思う」「早期で悪性度も低いという判断から5年なのかもしれませんが、先生も同じ判断でしょうか。」
⇒その通りです。
 全ての症例に一律10年では医療経済は崩壊するでしょう。(そう言う視点は重要です)
「マンモトーム生検は外科的生検になりますか?」
⇒違います。
 
「どちらがどうであるのかご説明いただけるとうれしいです。」
⇒「外科的生検」とは「手術的に、腫瘍を摘出すること」です。
 マンモトーム生検はあくまでも「針生検(病変の一部を針で採取)」の一種です。
「線維線種はガンのすぐ隣にあるので一緒に切除する、そうすれば痛みもなくなるとのこと・・・信じてよいでしょうか」
⇒線維腺腫そのものより(年齢的には)女性ホルモンが不安定となり起こっている(特に現在はストレスが大きく影響もしているでしょう)「乳腺全体の痛み」でしょう。
 
 

 

質問者様から 【質問2 乳がん・OSNA法について】

性別:女性
年齢:42歳
田澤先生、毎日お疲れ様でございます。
いつもわたしたちのためにあり
がとうございます。
管理番号5899、その節はご丁寧にご対応くださり本当にありがとうございました。
主治医を信頼しておりますがさらに田澤先生がいてくださることで心強さが倍になります。
本当にありがとうございます。
前回記した通りインフルエンザで延期になってしまった手術を今回無事行うことが出来ました。
術前経緯
・2017/6 右胸に手に触れる丸いしこり
・地元乳腺外科にてマンモと超音波、医師「この形状は悪性ではないだろう」→細胞診で8mmの線維線種と診断
・フォローだけはしたいとのことで2017/9 超音波の際、繊維線種は変わらず、そのすぐ隣に6mm程度のややいびつなしこり発見
・「近いところだから線維線種の関連だとは思うが・・・ちょっと形が悪いな・・・」で細胞診→クラス3の偽陽性・大学病院にて超音波、触診(小さくて医師の手にも触れない)、その後乳房MRI、マンモトーム生検→乳がんと診断
・サイズ6mm(超音波)-7mm(乳房MRI) ステージ1 ホルモン受容体+
 Her2(0)陰性 Kiの結果はなし
・超音波、触診、MRIではリンパ節正常(超音波では「リンパに異常はないですね」、MRI報告書には「怪しいリンパ節なし」と記載)。
その後エコーを3回行いましたが、進行(腫瘍のサイズの変化やリンパ節の怪しさ)は見られませんでした。
当初予定していた手術は前日にインフルエンザ発症で一月延期。
そしてつい先日手術を受け、痛みもほとんどなく、とても元気で退院いたしました。
まだ病理結果が出ていないので医師から受けた説明です。
予定通りの手術で、しこりは6mmと小さい、周囲への拡がりもほとんど見られず、術前の画像どおりの状態であった。
しかしセンチネル2個のうちの1つに微小転移あり。
OSNA法での判定
全部で3つのリンパ節を生検。
センチネル2個のうち1個は陰性、1個は300コピーで微小転移。
ノン・センチネル1個→迅速病理検査で陰性。
リンパ節廓清はなし。
OCNA法 250コピー以下は転移陰性 250以上5000コピー以下は微小転移「あなたの場合は、微小転移とも言えないほど小さい。
正直に言えば、
このようなものは転移とは考えない、つまり転移なしと同等。
生命予後に何ら関わりはない。
数字上ステージ2aになったとしても、ステージ1とまったく変わりない、わたしはステージ1だと心の中で確信していてほしい。
しっかりマージンを取って切除したものの周囲にガン細胞は見られないことも確認、取り残しはないから安心するように」と主治医はいつになく真剣な顔で断言してくれました。
主治医の強い言葉は
とてもうれしかったのですが、このような微小転移でもステージ2aになってしまうのでしょうか?(かなりイヤです・・・)
250コピー以下で陰性なのに300コピー・・・あと50コピー(?)少なければ陰性だったのに・・・さらに300と5000では差が開きすぎるのに同じ扱いをされてしまう・・・とセコイ考えが頭をぐるぐる回ります。
これで2aになってしまうなんて納得がいかない気持ちになってしまいます。
微小転移のサイズはどうなりますか、と訊ねましたが、この方法ではサイズは出ない、とのことです。
田澤先生はこのOSNA法についてどのように考えられますか。
50を誤差と考えることもできますか? その他何でも良いので先生のご見解をおきかせいただけませんでしょうか。
また、考えても何かが変わるわけではないのですが、わたしの悪性は、
右乳房の端の端にあり、リンパ節との距離が非常に近かったため言葉にはしませんでしたがやや不安でした。
術後それを主治医に告げると「実は僕もそこがとても心配で・・・これまでの経験で、どんなにしこりが小さくてもリンパに近い場合は転移が起こりやすいというイメージを持っている」と仰いました。
たった6mmが微小であってもリンパへ飛ぶというのは、田澤先生はやはりこの「距離が近い」ことが原因とお考えになられますか。
それとも転移しやすい=悪性度が高いと捉えられるのでしょうか。
この状況で抗がん剤は薦めない。
しかしKiが高かった場合、薦めると言うより話はします、とのこと。
先生はグレードやKi65が高かった場合
(この病院は20以上)先生も抗がん剤を薦められますか。
わたしはしたくありません。
術前生検でグレードは2です(核分裂4/10HPF程度みられます)。
グレードとki65は比例するのでしょうか。
病理検査の結果が出るまで考えてもどうにもならないのはわかっていますが不安で何かしら知りたい気持ちがあります。
田澤先生は、予後を決めるのはステージ(腫瘍径)であるとおっしゃっています。
今のところしこりとしては6mmとしかわかりませんが、浸潤径としこりのサイズとは別物ですよね、主治医は「手術の際に顕微鏡で観たが周囲への拡がりはほとんどなかった」とおっしゃいました。
ですが、6mmのしこりが病理検査の浸潤径ではたとえば倍になるという場合もあるのでしょうか。
「完全に早期ガン」と言われて手術に臨みましたが、この状況でもわたしは早期ガンで間違いありませんでしょうか。
いろいろと不安を書き連ねることになり恥ずかしいのですが、何卒よろしくお願いいたします。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
手術が終わって良かったですね。
「微小転移」については主治医の言う通りで「生命予後に何ら関わりはない。数字上ステージ2aになったとしても、ステージ1とまったく変わりない、わたしはステージ1だと心の中で確信していてほしい」というのには大賛成です。
「田澤先生はこのOSNA法についてどのように考えられますか。50を誤差と考えることもできますか? その他何でも良いので先生のご見解をおきかせいただけませんでしょうか。」
⇒「微小転移」について、深く考える必要はありません。
 明らかに「取るべきところをとって、良かった」そういうことです。
「たった6mmが微小であってもリンパへ飛ぶというのは、田澤先生はやはりこの「距離が近い」ことが原因とお考えになられますか。」
⇒それは「要因の一つ」だとは想像します。
 
「それとも転移しやすい=悪性度が高いと捉えられるのでしょうか。」
⇒無関係です。
「先生はグレードやKi65が高かった場合(この病院は20以上)先生も抗がん剤を薦められますか。」
⇒グレードは無関係ですが…
 Ki67が「明らかに高い」場合には(もしも、浸潤径が6mmであれば必須とは言えませんが)「抗癌剤の適応についてお話しする」という主治医の姿勢に賛成します。
 ♯ただし、(Ki67の)20以上という数字には賛成しません。
   20~40はグレーゾーンとしてOncotypeDXの対象とすべきでしょう。(実際は20代前半なら暫定ルミナールAでいいと思います)
「術前生検でグレードは2です(核分裂4/10HPF程度みられます)。グレードとki65は比例するのでしょうか。」
⇒しません。
「6mmのしこりが病理検査の浸潤径ではたとえば倍になるという場合もあるのでしょうか。」
⇒それはありえます。
 だから「マージンをとる」のです。
「この状況でもわたしは早期ガンで間違いありませんでしょうか。」
⇒現時点での情報で判断すれば…
 当然、そうなります。
 
 

 

質問者様から 【質問3 乳房内リンパ節について】

性別:女性
年齢:42歳
田澤先生、いつもありがとうございます。
毎日お疲れさまでございます。
管理番号5899、その後1/29回答文 タイトル「乳がん・OSNA法について」でもお答えいただきましたがこの二回目の管理番号がありませんでした。
本日、病理検査の結果が出ましたので再び質問させていただけますでしょうか。
予想外の結果となり、頭がくらくらしています。
2016年6月に前医で細胞診をして「7ミリの良性・線維線種」と確定し、その後の精査(MRI)でも良性と判断されていた「しこり」が実際は「乳房内リンパ節」であり、
そこに転移を認めた、ということなのです・・・
にわかには信じられません。
今もってわけがわかりません。
なぜこんなことになってしまったのでしょう。
主治医も意外な結果に驚き、顕微鏡で確認させてもらうまで納得できなかったと言っていました。
線維線種と診断されたものが「乳房内リンパ節」なのであれば、昨年の6月の時点で何かができたはずです。
だけどもうどうしようもありませんので、良いことを拾い上げて進んでいきたいとも思っています。
病理結果
T1cN1M0 ステージ2a
Tubular formation スコア2
Nuclear formation スコア2
Mitotic count スコア1
「グレード1 」(術前はグレード2)
Ki67 10%
エストロゲン陽性・10%以上 染色強度・中等度
プロゲステロン陽性・10%以上 染色強度・高度
ハーツーはマイナス(スコア+1、Fishでシグナル比1.1、増幅なし)
組織学的には腫大した核を有する異型細胞の周囲の間質の線維化を伴った索状、充実状の増勢を認めます。
浸潤性乳管がんの像です。
核異型は中程度、核分裂像は2/10HPF 程度
乳房内リンパ節に転移が観られます。
リンパ節病変は管腔形成傾向が明瞭、浸潤がん周囲から乳頭側に
DCIS/FEAの進展が観られも乳頭側断端にも1腺管ですがDCIS相当の乳管内増殖病変が認められます。
異型上皮にcrush artifactが加わっておらず術中迅速診断では乳頭側断端は陰性であったことから残存の可能性は低いと考えられますが念のためフォローしてください。
・術前よりグレードは下がりましたしKi67も10%でした。
しかし、
「乳房内リンパ節転移が認められたことからリンパ節転移1個あり、となり、リンパ節転移がない人よりは5-10%再発の可能性が高くなるため抗がん剤を薦めたいが、グレード1でki67も10%という低値であり悪性度の低いものだから強くは薦めない」との主治医のお言葉でした。
田澤先生は抗がん剤(TC? 3週に1×3か月)を薦められますか。
・この状況での再発率は自分の経験から言うとリンパ節転移がない場合
で「20%程度」、リンパ節転移1個で「25%程度」抗がん剤の上乗せ効果はだいたい5-10%程度とのこと(幅がありすぎるように感じます、オンコタイプは対象外とのことでした)。
田澤先生のご経験でも同様でしょうか。
・乳房内リンパ節などまった頭になく、抗がん剤をやるような状況ではないときいていたため、
3月、5月、7月、11月に大切な出張を入れています。
仕事は楽しく今後再発予防療法ときちんと向き合うためにもとても大切なものですから変更はしたくありません。
本音では抗がん剤はやりたくありません。
ものすごいイヤです。
けれども、もし田澤先生が薦めてくださるとしたらやってみるかもしれません。
ただその場合、上記のスケジュールを考えると今年の年末から始めることになります。
このような抗がん剤でも効き目はあるのでしょうか。
もちろん4月からは放射線、3月からホルモン療法をきちんと行います。
リュープリンも薦められています。
こちらも受けておいた方が良いでしょうか。
・「乳房内リンパ節転移」というものを、そしてこのような状況をどのように受け止めれば良いのでしょうか。
前回書きましたようにセンチネル2つのうち1つは陰性、1つは微小転移(OSNA法でしたが300コピーでサイズとしては1mm以下と主治医は言いました、そのため転移とみなされていないそうです)、ノン・センチネルは転移陰性でした。
センチネルと思って検査したものが実際はセンチネルではなかったということでしょうか。
わけがわかりません。
でも田澤先生ならシンプルに説明してくださると
乳房内リンパ節がセンチネルだったのでしょうか。
信じています。
・「浸潤がん周囲から乳頭側にDCIS/FEAの進展が観られ」については、よくあることで、これらは「前がん状態」であり、そのために放射線療法を行う、完全に死滅させられる、とのことです。
本当でしょうか。
全摘が良かったのではないか、と問うと、それはない、部分切除で良かった、とのことですが今からでも全摘の必要があればしてもかまわないくらいです。
・腫瘍径ですが、術前エコー等では6ミリのしこりでした。
しかし実際の病理検査での腫瘍の拡がり方は「横6ミリから縦に「ヒゲ」が伸びているような感じ」らしく(主治医は浣腸のような絵を描かれました)、その長さは2cm弱であるとのことです。
横6ミリ、たて(ヒゲ風・浣腸の"先"風)2cm弱となります。
このような変形であることがとても残念です。
このような形であることから腫瘍径は2cm弱となってしまうのでしょうか?
腫瘍径とステージが予後を決めるという田澤先生のお言葉にすがっていたのに、どちらも術前とはまったく異なります・・・悔しいです。
良いことも悪いことも含めて予想外であり、こんなに当てにならない術前検査に不信感を抱いてしまいます。
ですが、誰も悪くないし誰を責めるつもりもありません。
ただただ再発したくないだけです。
長々と申し訳ありません、何卒よろしくお願いいたします。
 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
「2016年6月に前医で細胞診をして「7ミリの良性・線維線種」と確定し、その後の精査(MRI)でも良性と判断されていた「しこり」が実際は「乳房内リンパ節」であり、そこに転移を認めた」「なぜこんなことになってしまったのでしょう。」
⇒そもそもMRIで診断することが誤りであり、根本的な問題はその「細胞診の精度」です。
 ★ただし、リンパ節転移は治療方針に全く影響を与えません(術後治療はあくまでも「サブタイプに応じた治療(効くものを行う)」ことなのです)
「田澤先生は抗がん剤(TC? 3週に1×3か月)を薦められますか。」
⇒ルミナールAに抗癌剤をすることは無意味です。
「田澤先生のご経験でも同様でしょうか。」
⇒ルミナールAでは「化学療法の上乗せはない」と思います。
「リュープリンも薦められています。こちらも受けておいた方が良いでしょうか。」
⇒ASCOのガイドラインからは誤りではありません。
「・「乳房内リンパ節転移」というものを、そしてこのような状況をどのように受け止めれば良いのでしょうか。」
⇒治療には全く影響ありません。
「乳房内リンパ節がセンチネルだったのでしょうか。」
⇒勿論です。
 
 

 

質問者様から 【質問4 乳房内リンパ節とルミナールAについて】

性別:女性
年齢:42歳
田澤先生、毎日お疲れさまでございます。
わたしたち乳がん患者のためにご尽力くださり、本当にありがとうございます。
先生このような場を設けて下さることでわたしを含むどれだけの乳がん患者が心も体も救われているかを想うと感謝の想いしかありません。
初回の管理番号5899その後2回、ご回答頂きまして本当にありがとうございました。
前回の質問では「誤診で乳房内リンパ節転移・抗がん剤適用か」との質問をいたしました。
先生がルミナールAで抗がん剤を薦めないのは重々承知していたにも関わらず
このような質問をして申し訳ございません・・・9か月も線維線種と診断されノーマークだったしこりが
乳房内リンパ節であったこと、また、主治医が「乳房内リンパ節は大変めずらしく、ここにも症例がなく(大学病院なのに・・・)
取扱い規約もなく・・・」とオロオロしたものですから、こちらは先生以上に動揺してしまいました。
その後、セカンドオピニオン、サードオピニオンと出向きいずれの医師も田澤先生同様「ルミナールAのこの状況で抗がん剤の上乗せなし」とのお応えで、サードの医師からは「まだまだ早期、乳房内リンパ節もきちんと切除できているし深刻さはどこにもない」と言っていただき元気になりました。
主治医にもその旨伝えたところ「あなたの決断を尊重するし、他の医師の意見を肯定します」と言ってくださいました。
抗がん剤を薦めたのはカンファレンスの上で・・・とおっしゃっていましたので個人的な見解だけでは物を言えない大学病院の難しさを感じました。
病理結果
T1cN1M0 ステージ2a
硬がん・腫瘍の大きさ たて18mm よこ6.3mm(実際に顕微鏡を覗いた主治医からききましたが、ごろっとした感じではなく、たては髭のような細さだそうです)
Tubular formation スコア2
Nuclear formation スコア2
Mitotic count スコア1
グレード1
ホルモンどちらも+
ハーツ―陰性
Ki67 10% 核分裂像は2/10HPF
脈管侵襲、静脈侵襲、リンパ管侵襲なし(と、口頭で説明されましたがよくわからず・・・)
乳房内リンパ節転移1つ、センチネル微小転移(サイズとしては1mm以下とのこと)1つ、もう1つのセンチネルとノン・センチネル1つ転移陰性
質問です。
①術後放射線25回+ホルモン療法+LH-RHアゴニスト製剤(注射、リュープリンですか?)を薦められました。
注射の上乗せ効果について訊ねたところ「40歳以下で1-2%くらい・・・
ずいぶん低いけれどほんのわずかでも再発のリスクを下げたいから」とのことでした。
前回「リュープリン適用は誤りではない」とお答えくださいましたが、先生なら必要とお考えになられますか。
もし必要でないとすればその理由も教えていただけますとうれしいです(上乗せ効果よりリスクが高いなど)。
②ki67が10%でグレードが1、ルミナールAはおとなしく悪性度が低い、と言われますがそれは単に「進行が遅い」という意味でのおとなしさなのでしょうか。
それとも「再発低リスク」というもっとも大切な意味も含まれているのでしょうか。
統計ではなく、田澤先生の豊富なご経験から教えていただけると幸いです。
③リンパ節病変は管腔形成傾向が明瞭、浸潤がん周囲から乳頭側に
DCIS/FEAの進展が観られも乳頭側断端にも1腺管ですがDCIS相当の乳管内増殖病変が認められます。
異型上皮にcrush artifactが加わっておらず術中迅速診断では乳頭側断端は陰性であったことから残存の可能性は低いと考えられますが念のためフォローしてください。
報告書にこのような記述がありましたが、どのように解釈すれば良いでしょうか。
④乳房内リンパ節はとてもめずらしい、症例がほとんどない、と主治医はくり返しました。
単に「在った場所」がめずらしいだけで、腋下にあるセンチネルリンパ節と同じ扱いをするようですが・・・。
何か、乳房内リンパ節特有の悪質さみたいなものはありますか?
⑤これから再発予防療法がはじまります。
想像もしない誤診があり、つらい思いもしましたが、わたしも皆さん同様、
「根治のための手術」を行ったと確信しています。
しかしときどき弱気になります・・・
先生、このような状況ですが、わたしは治癒を目指せると信じてよいでしょうか。
どうぞよろしくお願いいたします。
 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。
「先生なら必要とお考えになられますか。」
⇒私は40歳代には勧めていません。
 ★前回、以下のように解答したように、ASCO のガイドラインでは適応になるので、やっても間違いではありません。(上乗せの程度は不明です)
 「リュープリンも薦められています。こちらも受けておいた方が良いでしょうか。」
 ⇒ASCOのガイドラインからは誤りではありません。
「②ki67が10%でグレードが1、ルミナールAはおとなしく悪性度が低い、と言われますがそれは単に「進行が遅い」という意味でのおとなしさなのでしょうか。」
⇒もっとシンプルに、「治療法として抗癌剤の意味が無い(上乗せがない)」ということです。
 治療法はサブタイプで決まり、予後はステージと連動する。
「報告書にこのような記述がありましたが、どのように解釈すれば良いでしょうか。」
⇒病理医のコメントは「標本での推論」に過ぎないので、実際は執刀医に確認しましょう。
「④乳房内リンパ節はとてもめずらしい、症例がほとんどない、と主治医はくり返しました。」
「何か、乳房内リンパ節特有の悪質さみたいなものはありますか?」

⇒珍しくも何ともない。
 乳房内リンパ節など、手術していれば「年に2桁」位はあります。
「先生、このような状況ですが、」
⇒?
 何も特別な状況でも何でもありません。
「わたしは治癒を目指せると信じてよいでしょうか。」
⇒無再発生存の確率が圧倒的に高いことが事実です。
 
 

 

質問者様から 【質問5 乳房内リンパ節について】

性別:女性
年齢:42歳
田澤先生、毎日お疲れさまでございます。
初回の管理番号5899その後3回、ご回答頂きまして誠にありがとうございました。
現在放射線治療中、3週目に入りました。
タモキシフェンを始めて約3週間。
倦怠感と眠気がありますが、何とか仕事も出来ており感謝です。
放射線30回・・・残存乳房+腋窩領域(もっともがんのあった場所は脇のすぐ横だったため、腋窩指定しなくても当たるという説明でしたが)
以下、リンパ節廓清をしなくて本当に良かったのか。
不安になり、質問させていただきます。
術中に3つのリンパ節を生検。
センチネルリンパ節2個→1個1mm以下(と
主治医の説明)の微小転移 もう1つのセンチネル転移陰性、
ノンセンチネル1個転移陰性。
しかし、病理検査で以下の事が判明いたしました。
がんと双子のような近さにあり、細胞診にて「線維線種」と診断後ノーマークだったしこりが実際は「乳房内リンパ節」で、そこに転移がありました。
*乳房内リンパ節について=しこりは真ん丸になっておりサイズは7mm、そこにがんがこぼれていたような感じと説明を受けました。
病理レポートには「リンパ節病変は管腔形成傾向が明瞭」と記載されています。
結果的にこのような状況だったため、病理結果が出てすぐに、
「追加手術でリンパ節廓清はしなくても良いのか」と主治医に確認したところ
「センチネル1つとノンセンチネル1は陰性だったため、放射線の『腋窩照射』で大丈夫、という判断」とのことでした。
放射線科医の判断も同じでした。
それでわたし自身も納得していたのですが・・・
Q&Aで
「肉眼で見えるリンパ節転移があれば外科医としては放射線照射に頼るのではなく、廓清する」という内容の回答がありました。
質問
☆術前に誤診されることなく「乳房内リンパ節に転移」と正確に診断されていたとしたらこれは「肉眼で見える転移」だったはずですが、
その場合リンパ節廓清をしていたのでしょうか。
☆(すでに放射線が始まっているのですが)今からでも廓清を検討した方が良いのでしょうか。
☆「乳房内リンパ節」に関して取扱い規約がないようですが、これを通常の脇の下のリンパ節転移として扱うことは妥当なのでしょうか(あくまで乳房内なので乳房内に腫瘍2つとかそのような扱いにもなりそうなのですが)。
☆手術中に「センチネル」と判定されたものが実はセンチネルではなく、乳房内リンパ節が「本物のセンチネル」だったと思います。
この場合、術中にセンチネルと判断された「2つ」のリンパ節は「ノンセンチネル」であったということなのでしょうか(事実はノンセンチネル1つに微小転移?)。
主治医にも質問しましたが明確な回答は得られませんでした。
手術も無事終わり術後再発予防療法に入っており、今さら・・・と思われるかもしれませんが、きちんと知っておきたいと思っています。
何卒よろしくお願いいたします。
 

田澤先生から 【回答5】

こんにちは。田澤です。
私に同じ質問を何度しても無意味。
回答は何ら変わりません。
「☆術前に誤診されることなく「乳房内リンパ節に転移」と正確に診断されていたとしたらこれは「肉眼で見える転移」だったはずですが、その場合リンパ節廓清をしていたのでしょうか。」
⇒不要
 センチネルリンパ節が微小転移だったのだから「郭清省略」でいいのです。
「乳房内リンパ節」に関して取扱い規約がないようですが」
⇒難しく考える必要なし。
 実際に腋窩に微小転移しかなかったのだから、「それ以上は郭清不要」
 物事はシンプルに考えましょう。
「手術も無事終わり術後再発予防療法に入っており、今さら・・・と思われるかもしれません」
⇒その通り。
 そのまま治療を継続しましょう。
★質問者が納得しない場合には「だけど…」みたいな再質問をしないようにお願いします。
 どうしても私の回答に納得できない場合には、違ったサイト?をご利用いただいた方がいいでしょう。





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