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発見時のステージの割合ほか

[管理番号:1078]
性別:女性
年齢:53歳
田澤先生こんにちは
いろいろと教えて頂きたい事が有り、質問させてください。
(このHPや他のサイトでも検索しましたが分からなかったので、お忙しいところお願い致します。)
①タイトルの通り、乳がん発見時(初診時)のステージ別の割合です。
ステージ0
ステージ1
ステージ2A
ステージ2B
ステージ3A~C
ステージ4
生存率は出てくるのですが、発見時のステージの割合をご存知でしたら教えてください。
②これは私自身の事ですが、
化学療法及び術前の組織診でki67が40%、核分裂度が2でした。
術後の病理検査で核分裂度が1になっていましたが、ki67は検査なしでしたが、
この場合、ki67の数値も低くなっていた可能性が有りますか?
(術前に化学療法をしています)
よろしくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
なかなか面白い発想ですね。
確かに一度実際に統計の数字を出してみたいとも思いました。
検診の研究報告でデータが出ていたので、紹介します。
ステージ割合
 ただ、「どこまで早期発見に拘るか?」で随分、その病院により異なります。
 当院のように「石灰化は積極的にステレオガイド下マンモトーム」「小さな病変も超音波ガイド下マンモトーム(マンモトームエリート)」していると「かなり早期乳癌の割合が多く」なります。
 逆に「小さい病変はフォロー」みたいな病院では「早期乳癌は少ない」でしょう。

回答

「この場合、ki67の数値も低くなっていた可能性が有りますか?」
⇒可能性は大きいです。
 考え方としては「癌にもheterogeneity(不均一性)がある」のです。
 つまり「抗がん剤で消失する癌細胞」は「より分裂の盛んな癌細胞群」であり、「分裂があまりない癌細胞群=Ki67低値の癌細胞」が残存するという考え方です。
 実際に「術前化学療法」を行うと「Ki67は(経験上)殆どで下がります」