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半年で発生した浸潤癌について

[管理番号:8780]
性別:女性
年齢:49歳
病名:Invasive ductal carcinoma of the breast,Bp
症状:
投稿日:2020年7月29日

乳腺専門のかかりつけ医で毎年マンモとエコーを受け、さらに会社の健康診断で年1回エコーを受けています。

去年7月の会社の検診でのエコー、去年12月のかかりつけ医でのマンモとエコーでは問題なしだったのですが、
今年5月末、自分でしこりを見つけて針生検を行ったところ鑑別困難だったため、摘出生検を行いました。

(5mmのマージンをつけて、通常の癌の手術と同じように摘出していただきました)

結果、5mmの浸潤癌と、その周りにいくつかの非浸潤癌(石灰化を伴うComedo,Solid
type DCIS)が発覚しました。

●質問1
半年前は何もなかったのに、半年で5mmの浸潤癌ができるのでしょうか。

癌は10年で1cmと聞きますが、だとすると私の癌は相当スピードが早い癌なのでしょうか。

(グレードはNuclear atypia-Score3,Mitosis-Score2でサブタイプはまだわかっていません)

●質問2
断面陽性だったため再手術する予定ですが、マンモを撮ることになっています。

(石灰化が全体的にあります。)
摘出手術から2週間ほどしか経っていないため、傷口が開いて内出血して、
癌細胞がリンパや血管に入ってしまうような気がするのですが、マンモを行っても大丈夫でしょうか。

また、マンモではなく、MRIを診断に用いることはできないでしょうか。

お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いいたします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「針生検を行ったところ鑑別困難だったため、摘出生検を行いました。」
⇒その精度が大変残念に思います。(組織診は100%でなくてはいけません。)

「●質問1
半年前は何もなかったのに、半年で5mmの浸潤癌ができるのでしょうか。
癌は10年で1cmと聞きますが、だとすると私の癌は相当スピードが早い癌なのでしょうか。」

⇒「大いに」勘違いされているようです。

 そもそも「半年前に0」ではありませんよ。
 2mmでは全く検知不能だし、3mmで見つけるにはエコーの精度が必要です。
(仮に2mm⇒半年で5mm であれば「普通」だと思います)

5mmであれば、十分「検診を受けていた甲斐があった」というレベルです。

「摘出手術から2週間ほどしか経っていないため、傷口が開いて内出血して、
癌細胞がリンパや血管に入ってしまうような気がするのですが、マンモを行っても大丈夫でしょうか。」

⇒2週間あれば大丈夫でしょう(技師さんも手加減してくれるはずです)

「また、マンモではなく、MRIを診断に用いることはできないでしょうか。」
⇒石灰化の拡がりにはマンモが最も有効です。(MRIで代行はできません)