[管理番号:8705]
性別:女性
年齢:47歳
病名:
症状:胸のしこり 脇のしこり
投稿日:2020年7月1日
2016年 左上部にしこりを感じ 乳腺外科看板のあるクリニックを受診する。
左上部:しこりエコー後 細胞診 クラスII 線維腺腫の診断他に左腋窩の小さいしこりを申し出るが、「そこに乳腺はないから大丈夫」と言われエコー診なし。
以降、半年毎エコー診 年に1度マンモグラフィー
2020年4月 エコー定期診 異常なしの診断
6月初旬 左下部にしこりというより下半分に広く硬さを感じ、怖くなり受診
2.5センチのしこりを新たに発見 細胞診クラスIIIa
6月末 総合病院 乳腺外科を紹介され 左上部、左下部の針生検、他4年前からある腋窩リンパ節の腫瘤の細胞診を行う。
現在結果待ちです。
お伺いしたいのは、
・腋窩のよく動くつるつるコロコロした小さいしこりは転移性の可能性もありますか?形状大きさは4年前と変わりません。
・エコー定期診で異常なしと診断されてから3ヶ月後に2.5×1.4センチのしこりが新たに発見されたのですが、成長が早くてもここまで急に大きくなるものでしょうか。
針生検結果待ちですが、良性、悪性いずれの場合にも田澤先生のもとで治療していきたいです。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
本筋から外れますが…
どうしても「細胞診しかしない(できない??)」クリニックには違和感を感じます。
それでは(その医師は)「細胞診には絶対の自信があるのか?」というと、そういうふうには見えません。
何故なら「細胞診クラスⅢaというのは良性所見」であり、(本当に自信があるなら)「クラスⅢaだから良性ですよ」と言い切れる筈だからです。
そのような程度の診断能力で「経過を見る」など(私から見れば)「危険きわまりない」 (少々、辛口となりましたが閲覧者の皆さんに「危機意識」をもってもらいたいのです)
「・腋窩のよく動くつるつるコロコロした小さいしこりは転移性の可能性もありますか?形状大きさは4年前と変わりません。」
⇒文章だけからすれば…
反応性の確率の方が高そうです。
「・エコー定期診で異常なしと診断されてから3ヶ月後に2.5×1.4センチのしこりが新たに発見されたのですが、成長が早くてもここまで急に大きくなるものでしょうか。」
⇒イメージとしては腫瘤非形成性病変でしょうか?
乳管内を拡がっている段階では、気付かれにくい⇒(乳管内に広く拡がった時点で)「急に増大」する。
「針生検結果待ちですが、良性、悪性いずれの場合にも田澤先生のもとで治療していきたい」
⇒診断にも注意が必要です。
もしも腫瘤非形成性病変であれば、(その病院で行っている)針生検では「診断が不十分な可能性がある」からです。
★中途半端な診断で「経過観察」となった場合には躊躇せず、当院で確定診断すべきです。