［管理番号:4269］
性別:女性
年齢:44歳
何年か前から胸に痼りのような細長い
ものを感じてはいたのですが、
昨年末あたりにそれが大きくなっている気がして、それに伴い、
痛みも感じてきたので1月（中旬）日にはじめて乳腺外科を尋ねました
エコーをして先生が、形がきになるのでマンモグラフィーをとってもいいかと
尋ねられマンモも撮りました。
その時には軟性の四センチしこりがあり、
エコーではリンパは腫れていないよう
筋肉の上に乗っかっているようなかたちで
筋肉への浸潤はなさそう
といわれ、
子供が３人おり、主人も単身赴任なので
何度も検査にくるのは大変だろうから、
自分が本来働いている大学病院で
針検査をしましょう、
その前に検査だけの施設でMRIをとってきて
といわれ、
先日大学病院に行ったら、
CTもとると言われたのでとりました
針生検を行い、エコーもして、
脇の下が腫れてるかな
反応性のものかもしれないけど
あと
腫瘍から出血があったので
やっぱり検査してみてよかったと
言われました
意味がよくわかりませんでした
CTを行うと言うことはがんだということでしょうか
出血はがんを意味しますか？
良性腫瘍だとしても
大きいので摘出を望みますと
先生には伝えてあります
（下旬）日の結果まで怖くて怖くてたまりません
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
なかなか、このメール内容から疾患を特定することはできません。
ひとつヒントとなる担当医のコメントがあります。
「腫瘍から出血があったのでやっぱり検査してみてよかった」というコメントです。
これが意味するところは…
　典型的な「癌を疑う所見ではない」ということの裏返しです。（４ｃｍの腫瘍で癌を疑うものならば、「出血など無関係に」検査するのが当然だから、わざわざこんなコメントをすることは無い筈です）
「CTを行うと言うことはがんだということでしょうか」「出血はがんを意味しますか？」
⇒どちらも、そうとは限りません。
　私が想像する一つの可能性としては、「嚢胞内腫瘍」のかたちをとっていて、その正体が「その液体成分は腫瘍からの出血」というものです。
「良性腫瘍だとしても大きいので摘出を望みます」
⇒当然、そうすべきです。
　
　その際には（もしも術前診断で悪性ではなくても）「マージンをつけるべき」です。