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再発、転移の治療法について

[管理番号:5887]
性別:女性
年齢:38歳
はじめまして。
現在の主治医の治療に不安を持ち質問させていただこうとおもいました。
2016年9月 自己触診で左胸にシコリを発見
10月 病院にて乳がんの告知(14ミリ)
11月 左胸温存手術
約4センチ
リンパ節5個転移あり
ki67 90%以上
髄様癌
トリプルネガティブ
(口頭にて上記の内容を説明されました。)
12月からFEC 4クール、ドセタキセル 4クール
その後、放射線を30回行いました。
実はその放射線を始める前(6月)に、左脇の外側辺りにシコリを2個自分で見つけ、すぐ主治医にエコーをしてもらいました。
主治医によると手術の瘢痕でしょうとの事でした。
その時は納得したのですがやはり不安になり、細胞を取って検査したいと伝えたのですが、主治医には「そこまでやるのはやり過ぎでしょう。」と言われ、先生がそこまで言うのなら大丈夫なのだろうと安心してしまいました。
その後放射線終了後辺りからそのシコリが大きくなっていき、11月の1年検診でやっと細胞診してもらえる事になりました。
検査の結果は再発。
また、肺へ2個の転移が発見されました。
今脇のシコリはとても大きく、皮膚から盛り上がった状態です。
皮膚が一部破れています。
また、温存した胸にポツポツといくつもシコリが出てきました。
脇もガチガチに固く、腕を上げられません。
どんどん悪化していく症状を訴えても、抗ガン剤が効けば良くなっていくよ、と言われるだけです。
今の治療は、ハラヴェンでシコリを小さくする、ということです。
12月○○日に1回目を投与し、17日の2回目は白血球が低く投与できませんでした。
その為今後は隔週で投与していく事になりました。
シコリが小さくなったら、もしかしたら手術できるかもしれない、とも言われています。
長々と書いてしまいましたが質問したい事は、率直にいって今の治療でいいのか、と言う事です。
正直、6月の時点で細胞診してくれていれば今の状態にならなかったのでは、という気持ちが拭えず、主治医の治療方針に不信感を抱いています。
もし、ハラヴェンが効かなかったら次の抗ガン剤に移るそうですがそれで大丈夫なのでしょうか。
主治医は、細く長く治療していこうと言うのですが、私はもっと積極的に治療したいのです。
主治医に「細く長く」と言われる度にもう手遅れなのかと辛くなります。
これ以上シコリが大きくなる事に耐えられません。
情報が少なく本当に申し訳ないのですが、田澤先生ならどの様に治療をされますか。
抗ガン剤をするだけでなく、再発している部分を手術でとりたいのです。
今のかなり進んだ状態ではやはり手術は無理なのでしょうか。
こんな状態になるまで受け身でいた自分に後悔しています。
お忙しいのに、この様な長くわかりづらい文章で本当に申し訳ありません。
ご回答をお待ちしております。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
メール内容はとても残念に思い、お気持ちお察しします。
ターニングポイントは、やはり(ご自分でシコリを自覚した)「6月」となります。
結果的には「腋窩リンパ節転移」だったようですが、「術後瘢痕と、転移性リンパ節」の区別がつかない様では…(とても残念に思います)
「今のかなり進んだ状態ではやはり手術は無理なのでしょうか。」
⇒「脇のシコリはとても大きく、皮膚から盛り上がった状態」「皮膚が一部破れて」
「温存した胸にポツポツといくつもシコリ」「脇もガチガチに固く、腕を上げられません」という現状では手術は難しそうです。
「田澤先生ならどの様に治療をされますか。」
⇒bevacizumab + paclitaxelです。
 Eriblinもいい抗ガン剤だとは思いますが、現状⇒手術可能な状況まで改善させる可能性を考えると前者を選択します。