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細胞しんの結果について

[管理番号:2803]
性別:女性
年齢:43歳
30代から左右ともに乳線維腺腫、嚢胞が多数あり。
と言われていましたが、40代になり乳がんと診断されました。
細胞針の結果、
【多量の壊死物質と伴に、核の大小不同とクロマチンの増量を示す異形上皮細胞が集塊状や散在性に見られる。
一部、多辺形でオレンジG好性の細胞質を有する細胞もあり。
浸潤癌で、扁平上皮分化を示す乳管癌や化生癌を推定。】
とありました。
意味がよく分からず、ネットで調べても悪い情報しか出てこないので、とても不安です。
質問ですが、
①扁平上皮分化を示すのが一部分ではない場合は、特殊なのでしょうか?
②化生癌は初めて聞きました。
これも特殊なものですか?
③ ①、②共に治療方法は、一般的な乳がん治療に比べて限られてくるんでしょうか?
④生検をせずに手術をすることになりそうですが、細胞針だけで確定しても大丈夫なんでしょうか。
細胞針は3ヵ所とりました。
④乳輪乳頭温存手術、皮下乳腺切除術、全摘出で悩んでいます。
出来れば、手術時にエキスパンダーを入れて後日再建手術又は同時再建したいです。
この乳がんの場合、再建手術より治療を優先した方が良いでしょうか?
手術後の病理結果がでないと分からないかもしれませんが、
分かる範囲でお答え頂けるとありがたいです。
今、分かっているのは
しこりが1.2ミリというのと、細胞針の検査だけです。
同じ側に5ミリの新しいしこりも細胞針しましたが、結果は良性でした。
CTは結果まち。
MRIは後日予定しています。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「細胞針の結果、【多量の壊死物質と伴に、核の大小不同とクロマチンの増量を示す
異形上皮細胞が集塊状や散在性に見られる。一部、多辺形でオレンジG好性の細胞質
を有する細胞もあり。浸潤癌で、扁平上皮分化を示す乳管癌や化生癌を推定。】

⇒細胞診で「ここまで推定」する意味が不明です。
 細胞診であれば「癌か、癌でないのか?」の判断でいいわけです。」
 
「ネットで調べても悪い情報しか出てこない」
⇒ネットは、その際診るのは止めましょう。(このQandAもネットですが…)
 ばかばかしい「ごくごく小数の情報」を「さも天下をとった」かのように声高に主
張する「悲観論者」の情報に曝されるだけです。
 全く無意味です。
 
「①扁平上皮分化を示すのが一部分ではない場合は、特殊なのでしょうか?」
⇒特殊型とはなりますが、「細胞診で、そこまで予測」するのは無意味です。
 
「②化生癌は初めて聞きました。これも特殊なものですか?」
⇒特殊型となります。「非腺上皮を伴う(分化する)」ものの総称です。
 
「③ ①、②共に治療方法は、一般的な乳がん治療に比べて限られてくるんでしょう
か?」

⇒治療法は「全く同じ」です。
 サブタイプに応じた治療となります。
 「トリプルネガティブの比率が高い」と言われていますが、その場合には(通常の
トリプルネガティブと同様に)化学療法を術後に行う事になります。
 
「④生検をせずに手術をすることになりそうですが、細胞針だけで確定しても大丈夫なんでしょうか。」
⇒今の時代…
 余程の事情が無い限り「針生検はすべき」と思います。
 もしも「間違いが有った場合」にはお互いに大変な不利益となるのです。
 
「この乳がんの場合、再建手術より治療を優先した方が良いでしょうか?」
⇒組織型は「治療法には無関係」です。
 あくまでも「ステージに応じて」考えればいいのです。
 
「今、分かっているのはしこりが1.2ミリというのと、細胞針の検査だけ」
⇒「12mmの間違い」ですよね?
 単純に「早期癌」として治療をすればいいだけです。
 全く「simple」な話です。ご安心を。