Site Overlay

両側乳癌について

[管理番号:7206]
性別:女性
年齢:48歳
病名:乳癌
症状:

田澤先生宜しくお願い致します。
 妻の乳癌についてお尋ね致します。

これまでの経緯として
1、2017年4月頃検診を受けて、異常無しの診断を受ける。
(その際、次回は2年後でいいと言わわれる) 
2、今年の頭に右胸の硬いしこりに気付いて別の乳腺外科を受診、すると左胸にもしこりが見つかり両胸と脇も針で?検査を受ける。
(胸には数ミリの傷が残っています)
3、結果、両側乳癌、リンパは癌を認めずとの事でした。

骨シンチ、CTで遠隔転移は見られずとの事でしたが、癌のタイプ等を訪ねた所、術後に正確に分かりますとの事で今は3/(中旬)の手術待ちの状況です。

今、分かっているのは右側3.3cm、左側2.0cmのしこりと
両胸全摘出とセンチネルリンパ検査の予定ですが、このような場合、
予後は厳しいものでしょうか? サブタイプや転移の状況も分からず申し訳ありません。

 
また、脇のしこりに癌を認めずとの事は、センチネル検査でも多少はプラス材料となるのでしょうか?

セルフチェック不足でもありますが、妻の母親も50代で乳癌で亡くなっており、何故次回は2年後と言われたのか悔しくて仕方ありません。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「このような場合、予後は厳しいものでしょうか? サブタイプや転移の状況も分からず申し訳ありません。」
→「予後が厳しい?」と考える根拠が全くありません。

 「両側」というのは「予後とは100%無関係」です。

「また、脇のしこりに癌を認めずとの事は、センチネル検査でも多少はプラス材料となるのでしょうか?」
→「脇のしこりに癌を認めず=腋窩リンパ節の細胞診が陰性」と言う意味ですね?

 腋窩細胞診は技術が要るので、上手い人でないと偽陰性があるので注意が必要です。

 
 

 

質問者様から 【質問2 両側乳癌について】

性別:女性
年齢:48歳
病名:乳癌
症状:

以前両側乳癌でお問い合わせさせて頂き、3月中旬に全摘、先日病理結果が出ましたので宜しくお願い致します。

右 T1c 2.0×1.1 乳頭腺菅癌
グレード1 ly2 v0
ER 90 PgR 95 her2 1+ ki67 32%
リンパ転移 1/9 最終ステージⅡaと、
退院時に渡された書面に腫瘍4.3cmと書かれていた割に浸潤径が小さく、少し前向きになりました。
(リンパは術後すぐに左右転移有りと伝えられました)

ところが右で受診して便乗で見つかった左が大変な事になっていました。

T2 3.1×1.8 充実腺菅癌
グレード3 ly0 v0
ER95 PgR90 her2 1+ ki67 44%
そしてリンパ転移がなんと12/13となっていました。

担当医も術前は左はリンパも大丈夫だと思っていたそうで
Ⅰ→Ⅲcに生きた心地がしなくなりました。

タイプ的にも予想を越えて転移するタイプの気がして滅入ってしまいました。

来週からECx4 DTXx4 そして放射線、ホルモン治療10年との事です。

このように術前と術後で大きく評価が変わった癌、田澤先生はどのようにお考えになりますか?

また上記治療で無再発はどれくらい有りますか?

妻は前向きでネット情報は全く見ません。
子供も未修学で何としても救いたいです。

他に何かしておいた方がいいものが有りますか?

以上、乱文で申し訳ありませんが、宜しくお願い致します。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

「このように術前と術後で大きく評価が変わった癌、田澤先生はどのようにお考えになりますか? 」
→画像診断はあくまでも「大きさ」診断なので、「顕微鏡レベルでステージが上がる
(浸潤径やリンパ節個数)」ことは時にあります。(決して珍しいことではありません)

 ★「リンパ節転移の個数が多い=ステージが上がる」わけですから、(残念ながら)早期とは言えません。
 しかし、「画像上明らかなリンパ節転移10個」と「画像では不明だったが、顕微鏡的に転移10個」ではやはり(予後は)同じではないというのが私の印象です。

「また上記治療で無再発はどれくらい有りますか?」
→7割から8割と思います。

 
 

 

質問者様から 【質問3 】

CTでの影
性別:女性
年齢:49歳
病名:両側乳がん
症状:術後1年、症状無し
投稿日:2020年4月26日

田澤先生このような時にこのような場所を作って頂きありがとうございます。

昨年両側乳がんを患った妻の事でお訊ね致します。

これまでの経過は昨年1月に右胸のしこりに気付き発覚、検査で左にも癌が有ることが分かり、術後病理結果は左の当初1センチ程度と言われていた方がひどく、

腫瘍径3.1cm
ER95 PgR90 her2 1+(陰性)
ki67 44% 脈管共にマイナス
充実腺管癌 グレード3
リンパ節転移12/13 ステージ3cという結果でした。

術後にEC、DTXの抗がん剤→胸部放射線→ホルモン治療の流れでこの度術後1年の定期検査を受けてきた所です。

採血、骨シンチ、CTで腫瘍マーカーは正常、しかし肝右葉に影、MRIでチェックしておきましょうとの結果が郵送されてきました。

肝臓は術前にもS6に13.8mmの血管腫とあり、問題無しとの事でした。

質問ですが、このような所見の場合、転移の可能性は高いですか?
厳しい状況だとは思いますが、本人が無症状なのに診断だけに怯える状況が辛いです。

今回も血管腫や肝脂肪の可能性は有りますか?

画像もまだ見ていないのですが、先生のご経験上の中で分かることが有れば教えて頂きたいです。

お忙しい中、また貴重な枠を頂き、申し訳ありません。

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

「今回も血管腫や肝脂肪の可能性は有りますか?」
⇒普通に考えたら、同じ物(血管腫)を(再度)指摘されただけなのでは?(無論、詳細は不明ですが…)

 
 


 

質問者様から 【結果4 】

造影CTでの肝臓の影
性別:女性
年齢:49歳
病名:浸潤性乳管癌
田澤先生の診察:[診察なし]
田澤先生の手術:[手術なし]

ステージ3cと2aの両側乳がん、術後1年検診で造影CTで肝右葉に影、MRIで再検査と言われた者です。
CT画像では術前血管腫とは違う場所に6~7ミリの黒い影を指摘されました。
紹介状を持参し、総合病院で造影MRIを行い、その結果を昨日主治医に訊きに行きました。
この1ヶ月、食事もあまり喉を通らず色々考えましたが、結果は「血管腫ですね」との事でした。
聞いた瞬間、思わず涙が溢れてしまいました。
まだまだ長い戦いですが、頑張ります。

<Q&A結果>