Site Overlay

がんのタイプについて

[管理番号:13460]
性別:女性
年齢:43
病名:乳がん
症状:
投稿日:2026年02月13日

田澤先生はじめまして。
乳がんと診断されてから毎日こちらのサイトで勉強させてもらっております。
どうぞよろしくお願いいたします。

術前診断:右乳がん (乳首右下)腫瘍径15mm CT、MRI、エコーではリンパ節転移は見られない、乳管癌

本日、がんのタイプの結果を聞きに病院に行ったところ、ER陽性(90? )、HER2 2+、MIB-1 55%ということでFish検査に出しているとのことでした。
そして最初のエコー画像で 15mmと言っていた腫瘍径が測る場所によって22mmや17mmの部分があるので22mmかな?と先生に言われました。
田澤先生がMRIでは腫瘍径が大きくなるのは仕方ないことと回答されていたと思いますが、エコーでもこのような事はあるのでしょうか?
あくまで術前診断ではありますがステージ1から2へ変わった事に落ち込んでしまいます。
またMRIの画像では少し進んでいるねと言われました。見る限り腫瘍から乳頭に向かって筋状に何本か伸びているような感じでした。
MRIではがんの広がりを見て、切除方法を決めるのだと思っているのですが、この伸びているものが全てがんなのでしょうか?
もしそうならば腫瘍径がさらに大きくなってしまうのでしょうか?

あとタイプについてご教示ください。
私の現状だと、ルミナールBかルミナールHER2になるかと思いますが、やはりHER2陽性よりは陰性の方が生存率や再発率、予後に差はありますか?
またMIB-1 55%もとても不安です。
先生は生存率等はステージで決まるとおっしゃっているのはもちろん存じ上げておりますが、まさか自分がルミナールHER2の可能性があると思っていなかったため不安で仕方ありません。
先生からは、ルミナールHER2であれは術前抗がん剤→手術、陰性であれは手術してからオンコDXをしてから術後療法を決めてはどうかとのことでした。
ルミナールHER2の抗がん剤は術前と術後で全く同じものを使用するのでしょうか。
術前に効果が見られない場合は抗がん剤を中止して手術を行うと先生は言っていましたが、術後に別の抗がん剤を使用するのでしょうか?
とりとめのない文章で申し訳ございません。
お忙しい中、申し訳ございませんがお手隙の際にご回答いただければ幸いです。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

最初のエコー画像で 15mmと言っていた腫瘍径が測る場所によって22mmや17mmの部分があるので22mmかな?と先生に言われました。
エコーでもこのような事はあるのでしょうか?

→勿論ですとも!!
冷静によく考えてみてください。

癌は「不整型」であり、決して「球のように、どの角度から測定しても全て同一ではない」のです。
測定の方向で「長さが違う」ことは「寧ろ」当然だと気づいてください。

この伸びているものが全てがんなのでしょうか?もしそうならば腫瘍径がさらに大きくなってしまうのでしょうか?
→一般に「乳管内進展」であり「乳管内成分の可能性」があります。
それらは非浸潤がんのことも多く、(腫瘍径というか)「浸潤径には合算されない」のです。

あとタイプについてご教示ください。
私の現状だと、ルミナールBかルミナールHER2になるかと思いますが、やはりHER2陽性よりは陰性の方が生存率や再発率、予後に差はありますか?

→これは、今や常識ですが…

HER2 positiveの治療法(所謂anti-HER2 therapy)が非常に発達し、しかも「強力かつ有効」であるため、
「術後補助療法無」であれば、HER2 negativeが予後は良好ですが(通常通りanti-HER2 therapyを行えば)寧ろ「HER2 positive=予後良好」の時代となっています。

先生は生存率等はステージで決まるとおっしゃっているのはもちろん存じ上げておりますが、まさか自分がルミナールHER2の可能性があると思っていなかったため不安で仕方ありません。
→現在のHER2 positiveの捉え方がご理解いただけましたか?
(もしもHER2 positiveであった場合には)anti-HER2 therapyは(最初の3か月もしくは6か月は)抗がん剤併用で、分子標的薬はtotalで1年間という大変ではありますが、結果として「再発率はかなり低い」のです。

先生からは、ルミナールHER2であれは術前抗がん剤→手術、陰性であれは手術してからオンコDXをしてから術後療法を決めてはどうかとのことでした。
ルミナールHER2の抗がん剤は術前と術後で全く同じものを使用するのでしょうか。

→HER2 positiveで術前抗がん剤治療をして「pCRでなければT-DM1を行える(しなくてはいけないという意味ではありません)」
そうでなければ分子標的薬(trastuzumab+pertuzumab=phesgo)となります。

術前に効果が見られない場合は抗がん剤を中止して手術を行うと先生は言っていましたが、術後に別の抗がん剤を使用するのでしょうか?
→術前術後に適応のある抗がん剤は「限られている」ので(効かなかったからといっても)「(手術不能、再発乳癌にのみ適応のある)別の抗がん剤を使う」ことはできないのです。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2026/3/4
***