[管理番号:13032]
性別:女性
年齢:56
病名:
症状:
投稿日:2025年09月01日
お世話になります。
検診にて、マンモグラフィー・エコー(1月頃)を実施し、怪しいと思われるしこりを精密検査した経緯を記載させていただきます。
2月頃、針生検を実施し、病理レポートの記載は以下です。
「提出された検体は10mm長を最大とする3本からなる右乳腺の針生検材料です。3本中1本の0.3mm径の1腺管にて管内上皮増殖増を認めます。構成する細胞の核は類円形で、辺縁部に複数の腺腔形成をみます。免疫組織化学的には、CK14とCK5/6はいずれも筋上皮に陽性ですが、腺管内増殖する細胞には陰性です。ERは腺管内の細胞にびまん性に強陽性です。以上からはADH相当の病変を否定しきれませんが、ごく小範囲の観察のため判断が難しいです。」
上記のようにADHが疑われ、半年間の経過観察のちCTを取りましたが、大きさは変わらないとのことでした。
一方で、「怪しい」病変という主治医の見解は変わらず、7月頃造影MRIを取りました。
造影MRIのレポートの記載は以下です。
「造影MRIで10mm大、9mm大の早期信号上昇を伴う結節性病変があります。ともにDWIで高信号、ADC低下が見られ、癌の可能性が高いと思われます。」
これらの結果をもって、8月摘出生検を実施することになり、
「非浸潤癌」の判定が出ました。
今後、全摘手術or温存+放射線、センチネルリンパ生検を検討しています。
ここからが質問なのですが、摘出生検で「非浸潤癌」と出たものの、造影MRIのコメントがかなり気がかりです。
Webで調べると、「浸潤癌の方がDWI高信号・ADC低下が見られる」との見解が多く、
実は浸潤部位がある可能性が高いのではないかと懸念しております。
造影MRIで怪しいと思われた箇所を摘出生検し、結果、非浸潤癌の診断なのであれば少しは安心なのですが、8mm程度の腫瘍を摘出生検したという情報以上は伺っていません。
※特に主治医から造影MRIに対してのコメントも聞いていません。
このような場合、術後に浸潤部位が発見される割合は何パーセント程度でしょうか?
もしある場合、微小浸潤である可能性が高いでしょうか?
なお、しこり全体は59mm程度の広がりと聞いています。
広範囲のしこりであることも、浸潤部位が混ざっていそうな懸念の一つです。
お忙しい中大変恐れ入ります。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
摘出生検しての非浸潤がんの診断は、(病変の中心ほぼ全てでの診断なので)手術標本で浸潤がんとなる可能性は「かなり」低いといえます。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/9/17
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