[管理番号:12856]
性別:女性
年齢:33
病名:悪性葉状腫瘍
症状:
投稿日:2025年06月30日
こんにちは、以前より拝見させて頂いています。
18才頃から左胸に1~2センチのしこりがあり、長年エコーのみで「嚢胞」と診断されていました。大きさが結構変わりやすく、消えてなくなったり、3センチ程に大きくなる時もありました。
引っ越しなどがあり計3つの病院を受診しましたがいずれも同じ診断結果でした。
最後の4つ目の病院で念の為マンモグラフィとMRIを撮りましょうと言われ受診し、その結果は異常無しだったのですが、マンモを受けた直後からしこりが二つのこぶに変形しました。
半年後に再検診があるからとそのままにしていたのですが次第に大きくなり4センチくらいになりました。そして針生検を受けたところ、悪性葉状腫瘍と診断されました。手術は部分切除で行います。
以上から先生のご意見をお伺いしたいのですが、
①マンモグラフィが原因で悪性葉状腫瘍に変化した可能性はありますでしょうか。
②他の臓器や骨に転移は今のところないのですが、針生検がきっかけで広がることはありますでしょうか。
③針を刺したところまで腫瘍が伸びている可能性があると言われましたが、部分切除で問題は無さそうでしょうか。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
4cmで悪性葉状腫瘍というのは、比較的珍しいと言えます。
私の経験上、殆どの悪性葉状腫瘍は10cmレベルです。
悪性葉状腫瘍は小さいとしても、皮膚症状を伴うことが多い(しかも、かなり硬い)
①マンモグラフィが原因で悪性葉状腫瘍に変化した可能性はありますでしょうか。
⇒それは「絶対に」ありません。
②他の臓器や骨に転移は今のところないのですが、針生検がきっかけで広がることはありますでしょうか。
⇒それも「絶対に」無関係です。
③針を刺したところまで腫瘍が伸びている可能性があると言われましたが、部分切除で問題は無さそうでしょうか。
⇒4cm程度であれば、それでもいいとは思います。
ただ手術のみが唯一の治療法であり、悪性葉状腫瘍が再発したら大変なことになります。
手術の選択は十分過ぎる程、慎重になることをお勧めします。
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(回答が公開されてから2週間後)
2025/7/17
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