[管理番号:12815]
性別:女性
年齢:63
病名:胸骨転移の乳がん
症状:下痢 疲れが多い
投稿日:2025年06月16日
48歳の時に乳がんが発覚し左側全摘手術を受けました。
それから1年に1回検査し、62歳で骨転移が判明しました。胸骨10センチほどです。
レトロゾール、ベージニオ、ミヤBM、デノタスチュアブル配合ロペラミド塩酸塩カプセル1mgサワイ、ランマーク皮下注120mgで治療中です。痛みは特にありません。
今は1ヶ月に1回の検査で、3ヶ月に1回CT撮影。今年2年目の治療です。
主治医からは骨転移が発覚した時は手術が出来ないと言われましたが、この状態での手術は可能でしょうか?
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
主治医からは骨転移が発覚した時は手術が出来ないと言われましたが、この状態での手術は可能でしょうか?
⇒骨転移を切除する(つまり手術)ことは不可能です。
根治を目指すのであれば局所治療である「放射線」と「抗癌剤」を上手に使ってもらいましょう。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/7/1
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質問者様から 【質問2】
胸骨に転移した10cmの乳がん
性別:女性
年齢:63
病名:胸骨転移の乳がん
症状:下痢 疲れが多い
投稿日:2025年07月02日
お忙しい中、お返事ありがとうございます。
先生の「根治を目指すなら放射線と抗がん剤を上手に使ってもらいましょう」という言葉に救われました。心から眠れました。
骨転移が分かった時点で放射線と抗がん剤をお願いしましたが、放射線の先生との所見を見て、「薬で行きましょう」と言われました。
それが、私に残された唯一の延命治療だと思っていました。
質問1: 毎年1年に1回、48歳から血液検査・マンモと検査診療していたのに、61歳で既に10cmもの骨転移がんがあったと判明しました。年に一度の検査では10cmも広がるのは分からないものなのでしょうか。不信感は募るばかりです。
質問2: 私のような骨10cm転移でも根治された方はいらっしゃいますか?
すぐ江戸川病院の田澤先生の所で治療してもらいたいのですが、年金生活の私は、まず地元で治療してくれる病院を探しました。やっと、唯一県内でサイバーナイフ治療をしている市民病院の放射線の先生から「治療していいですよ」と言ってもらいました。「良かった」と思いましたが、現在治療してもらっている○○病院の先生から電話をしてもらい、「抗がん剤などは引き続き○○病院で」と言われました。
質問3: 私としては、7/(中旬)の予約診療の時に○○病院から市民病院への紹介状を書いてもらおうと思ってます。放射線と乳がん外科の治療は全て市民病院で一箇所にしてもらいたいのですが、お願い出来るものなのでしょうか。
ここまでの雑文を読んでいただき、ありがとうございました。
お忙しい中恐れ入りますが、お返事よろしくお願いいたします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
質問1: 毎年1年に1回、48歳から血液検査・マンモと検査診療していたのに、61歳で既に10cmもの骨転移がんがあったと判明しました。年に一度の検査では10cmも広がるのは分からないものなのでしょうか。不信感は募るばかりです。
⇒腫瘍マーカーの上昇が無かったのでしょう。
質問2: 私のような骨10cm転移でも根治された方はいらっしゃいますか?
⇒全く同じケースを探すことは不可能ですが、「根治」の前には「画像上完全緩解(cCR)」がまずは必要、その状態を「長期維持」しないことには「根治の可能性」は見えないのです。
物事は、ステップ方式でいくべきです。
すぐ江戸川病院の田澤先生の所で治療してもらいたいのですが、年金生活の私は、まず地元で治療してくれる病院を探しました。やっと、唯一県内でサイバーナイフ治療をしている市民病院の放射線の先生から「治療していいですよ」と言ってもらいました。「良かった」と思いましたが、現在治療してもらっている、○○病院の先生から電話をしてもらい、「抗がん剤などは引き続き○○病院で」と言われました。
質問3: 私としては、7/(中旬)の予約診療の時に○○病院から市民病院への紹介状を書いてもらおうと思ってます。放射線と乳がん外科の治療は全て市民病院で一箇所にしてもらいたいのですが、お願い出来るものなのでしょうか。
⇒放射線科と乳腺外科は無論、別の科なので「放射線だけは○○病院」ということなのでしょう。
抗癌剤も市民病院でやってもらえるのか?となると(放射線だけやってもらうではなく)「転院」となるので、そもそも市民病院の乳腺外科で抗癌剤をやってくれるのか?をご自分で確認しましょう。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/7/18
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質問者様から 【質問3】
骨転移胸骨に10センチ
性別:女性
年齢:63
病名:乳ガン骨転移
症状:下痢は出る。1週間のみベージニオをお休みした。
投稿日:2025年07月26日
こんにちは。お忙しい中、元気が出る言葉とアドバイスをありがとうございます。
田澤先生の言葉を紙に書いて強い気持ちで市民病院の紹介状を書いてもらおうと望んでいたのですが、市民病院のサイバーナイフ治療は○○病院も同じレベルなので、もう一度○○病院の放射線の先生の診察を受けてみてくださいとの事でした。7/(下旬)、○○病院の放射線の診察を受けました。市民病院のサイバーナイフ治療は同じレベルですので、○○病院でもしてくれるだろうと期待しておりましたが、2年目の画像を見てみると、2年前と同じ画像で安定していて腫瘍マーカーも上がらず良い状態なのに放射線を当てるのはデメリットが大きいと言われました。私の希望は、白くなっている胸骨ガンを消して、画像上完全寛解希望と書いて出しましたが、「白い所は消えず、画像上白い所が強くなるだけで消えない、骨折しやすくなる、乳ガンは全身ガンなので、見えない所にもガンがあるかもしれない。今、放射線を当てたら他の所に出来た場合、放射線の治療が出来なくなる」と言われました。結局、2年前と同じ治療方針となりました。
私は、放射線治療をするかしないかは先生の意識の問題だと思いました。来週水曜日に○○病院の乳腺外科の先生と今後の治療をどうするかをお話するのですが、あえて同じレベルのサイバーナイフ治療を行う市民病院に紹介状を書いてくださいと言っていいのか迷ってます。乳腺外科の○○病院の先生は、もし市民病院の放射線治療をしたとしても、乳腺外科は先生が継続して診ていただくと言って下さりました。強い心を持たなければ、今まで受けてきた治療が当たり前だと感じてしまいます。放射線と抗がん剤治療で今より10年以上生きられるのでしょうか?「負けざる者たちになれるのか?ターニングポイント」先生の強い言葉をお願いいたします。
田澤先生から 【回答3】
こんにちは。田澤です。
今、放射線を当てたら他の所に出来た場合、放射線の治療が出来なくなる」
⇒誤り。
この文章を見ると、1か所に放射線照射したら「別部位にも照射できなくなる」ような記載になっていますが、それは「完璧な」誤りです。
放射線科の専門医がそんな「基本的な」誤りをしているとは考えられないので、おそらく質問者自身が勘違いしているのでしょう。
いずれにしても、放射線科医によって「積極的に照射してくれる」医師と「そうでない」医師がいることは明白です。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/8/14
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