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乳がんステージ4と診断

[管理番号:12699]
性別:女性
年齢:47
病名:左胸非浸潤性乳管癌
右胸浸潤性小葉癌
症状:右胸がカチコチに固まっている
生理時にホルモンバランスが不安定になる為か乳房の痛み、左脇腹あたりの骨の痛み
息苦しく、階段、坂道がつらい。就寝時仰向けに寝ることができない
投稿日:2025年05月11日

はじめまして、いきなり色々な事が起こり途方に暮れています。
半年程前から胸のはり、生理時に経血過多気味の症状を感じていました。今年2月末に生理時の出血の量が多く貧血の症状が出た為更年期障害を疑い近所の産婦人科を受診、3月初旬に私立総合病院へ紹介状で転院、内診、エコー、貧血の治療後3月末にMRI検査をし、子宮がんの疑い(リンパ転移もあり)で、4月初旬に県立総合医療センターへ紹介状で転院しました。
婦人科で4/(中旬)CT、4/(中旬)PET検査、4/(中旬)日帰り入院で子宮内全面掻爬術を受け4/(中旬)に検査結果と手術の日取りと入院日を決める予定でした。しかし、4/(中旬)に婦人科で子宮体癌である旨と、乳がんがあり骨、肺にも転移の疑い、そちらの方が重篤な状態なので乳腺外科へ行くよう指示されました。2月末から色々な病院を受診し、このタイミングで乳がんを指摘されたのは驚愕でした。乳腺外科で4/(下旬)に超音波マンモトーム生検し5/(上旬)に検査結果と治療方針の説明がありました。4/28夜間に左脇腹辺りに激痛を感じ、ベッドで起き上がれない、痛みで眠れない状態になり主治医に了解を得て5/(上旬)近所の消火器内科を受診、骨か筋肉の痛みではないかと診断されロキソニンを処方されました。約1週間服用し、痛みは軽減された為現在は飲んでいません。
検査結果として右胸はリンパ節移転、骨移転がありステージ4の乳がんであると診断されました。肺移転については何も言われませんでしたが、息苦しさは症状として伝えています。サブタイプについて、ER90% PgR30% HER2 1+(陰性) Kiー67
50% 癌の大きさは4センチくらいとのことでした。転移があるので手術はできない、余命を伸ばしましょうと言われました。これからの治療方針として抗がん剤治療でパクリタキセル、アバスチン、ランマークをとりあえず1クールということでした。
抗がん剤治療して転移している骨等と原発に効果があれば手術する事も可能か確認しましたら、癌が悪化して皮膚を突き破ってきた場合のみ手術すると言われました。
5/(中旬)口腔外科治療をしてから5/(下旬)に抗がん剤治療を開始する予定です。
①治療方針としてまずパクリタキセル、アバスチン、ランマーク投与で良いのでしょうか?こちらでこの薬を使って欲しいと希望したりすることは可能なのでしょうか?
②抗がん剤治療である程度癌が縮小されれば、ホルモン治療へ移ることはありますか?
③私自身は抗がん剤がやがて尽きて使えなくなるのが怖いので、ある程度薬物治療の効果があって癌が縮小すれば手術したいと思っています。子宮体癌の治療もある事と乳がんも進行が速いタイプのようなので転院は難しいのかと思っているのですが、何か良い方法はありますでしょうか?
④治療方針に納得していない部分もあり、セカンドオピニオンは必要でしょうか?
⑤江戸川病院にてセカンドオピニオンをして頂くことは可能ですか?関西在住です、来院は何度くらい必要でしょうか?
⑥子宮がんと乳がんの併発に驚いています。乳がんでの抗がん剤治療等で子宮がんに影響あることはありますか?

乱文失礼致しました。混乱した状態が続いていて精神的に参っています。
どうぞよろしくお願い致します。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

質問者がどの程度理解されているのか?が文面からは必ずしも不明ですが…
あらゆる症状が転移による症状ではなく、(そもそも)数年前からあった更年期に加え、矢継ぎ早に「子宮体癌」だの「乳癌骨転移」だの言われたことによるストレスが、かなり追い打ちをかけて「4/28夜間に左脇腹辺りに激痛を感じ、ベッドで起き上がれない、痛みで眠れない状態」にまでなっているようですね。

気付いているかどうか不明ですが「肺移転については何も言われませんでしたが、息苦しさは症状」⇒これは肺転移(が、もしもあるとしても)が原因ではありませんよ!
肺転移=息苦しさとか咳と皆さん思ってらっしゃるようですが、それは絶対に違います。肺転移は胸水が貯まるような状況にでもならない限り症状はありません。

以上をまずは理解しないと、「何でもかんでも転移が原因」という無意味なサイクルに陥ってしまいます。お気をつけてください。

抗がん剤治療して転移している骨等と原発に効果があれば手術する事も可能か確認しましたら、癌が悪化して皮膚を突き破ってきた場合のみ手術する
⇒こんな事を言う乳腺外科医の存在自体が信じられません。
 
①治療方針としてまずパクリタキセル、アバスチン、ランマーク投与で良いのでしょうか?こちらでこの薬を使って欲しいと希望したりすることは可能なのでしょうか?
⇒luminal typeだからanthracyclin(EC or AC)もしくはtaxane(ステージⅣということでpaclitaxel+bevacizumabを選択するのは性会)となります。

つまり、その選択(paclitaxel+bevacizumab)に間違いはありません。
Anthracyclineを最初にすべきか?迷うところですが、anthracyclineよりも副作用が少ないbevacizumab/paclitaxelを最初に選択したのでしょう。(無論、効果が乏しければ直ぐにanthracyclineにchangeしましょう)

②抗がん剤治療である程度癌が縮小されれば、ホルモン治療へ移ることはありますか?
⇒抗癌剤を永遠に行うことは絶対に無理です。
なので、いつかはhormone theraypを選択することになりますが、その際には(出し惜しみなどせずに)CDK4/6 inhibitorと併用しましょう。

③私自身は抗がん剤がやがて尽きて使えなくなるのが怖いので、ある程度薬物治療の効果があって癌が縮小すれば手術したいと思っています。子宮体癌の治療もある事と乳がんも進行が速いタイプのようなので転院は難しいのかと思っているのですが、何か良い方法はありますでしょうか?
⇒そもそも「何をもって、進行が早い」としているのか? Ki67=50%だからですか? それは違います。
 骨転移の情況が無論、この文面だけでは解りませんが3か月程度で評価してコントロール出来ていれば手術すべきです。(その際には子宮内全面掻爬のタイミングも考えるべき)

 その後(抗癌剤は上記で終了して)、そのままCDK4/6阻害剤+hormoneとすべきか? anthracyclineで3か月程度叩いてからCDK4/6阻害剤+hormoneとするのか?は(質問者の抗癌剤へのモチベーション+)画像所見次第です。
 

④治療方針に納得していない部分もあり、セカンドオピニオンは必要でしょうか?
⇒勿論です。
質問者が(どの段階であれ)手術を希望する、そして画像上消失を考えるならば当然そうすべきです。

⑤江戸川病院にてセカンドオピニオンをして頂くことは可能ですか?
⇒無論可能です。

関西在住です、来院は何度くらい必要でしょうか?
⇒無論、セカンドオピニオンでの来院は1回だけだから、この「来院は何度くらい」
というのは転院して抗癌剤治療を受けた場合ということでしょうか?
その場合には(paclitaxel+bevacizumabであれば、3週間連続そして1休を)3クール分くらい通うことになるし、anthracyclineであれば3週間に1回を4回通うことになります。

それとも抗癌剤は地元で行い手術のことでしょうか?
手術は術前に2回です。

⑥子宮がんと乳がんの併発に驚いています。乳がんでの抗がん剤治療等で子宮がんに影響あることはありますか?
⇒無論「子宮」と「乳腺」に関係は無いので、「全くのたまたま」です。

抗癌剤が子宮体癌を押さえる可能性はあるかもしれません。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/6/3
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