[管理番号:12605]
性別:女性
年齢:35
病名:
症状:
投稿日:2025年04月02日
田澤先生
いつも乳がんプラザを拝読させていただいています。
3月上旬に、自覚症状はなかったのですがなんだか胸騒ぎがして乳がん検診を受けたところ、エコーで要精密検査になりました。マンモは所見なしです。
3月中旬に2回目の検査(検診を受けた所とは別の病院)で、以下のように言われました。
【先生からのコメント】
(エコーとマンモをしました)
・カテゴリー4と5の間(ここで乳がんを覚悟しました)
・エコー上8mm
・縦長
・黒い円の右側がギザギザしている(この点がかなり怪しい)
・マンモを見るとまだできて新しいように見える(がんの白い部分が結集していないから、と仰っていました)
・母も叔母も乳がんを患ったと伝えると、遺伝子検査はした方がいいと言われました
本来ならその病院でマンモトームをしていただきたかったのですが、私がHAEという指定難病をもっているため、普段かかっている大学病院に紹介状を書いていただきました。初診予約がいっぱいなので4月2週目に予約を入れています。
質問がいくつかあり、おそれながら先生のご意見をおうかがいしたいです。
質問①乳がんについて、先生のQA含めかなり調べました。遺伝性の可能性、そしてこちらのサイトのエコー画像に似ていることから、トリプルネガティブの可能性が高いのではと思っていますが、エコー画像とサブタイプには関連がありますでしょうか。
(URL省略)
質問②
トリプルネガティブだと進行が早いと見ましたが、お世話になる病院の普段の感じから、手術は早くても5月頭かと思っています。その間に、8mm(もう少し大きいかも)
のガンはどの程度成長しますか。(この大きさなら転移は心配しないで良いですよね)
質問③
2回目の検診でエコー、マンモグラフィの画像を見た後、先生から「難しいガンでもいまは対応できるから…」のようなボソッとした一言があり、今になってどういう意味だったのか怖くなっております。
マンモグラフィの「あまり白い部分がはっきりしてない」状態は、よくないガンなのでしょうか。
たくさん申し訳ありません。
どうぞよろしくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
質問①乳がんについて、先生のQA含めかなり調べました。遺伝性の可能性、そしてこちら
のサイトのエコー画像に似ていることから、トリプルネガティブの可能性が高いのではと思っていますが、エコー画像とサブタイプには関連がありますでしょうか
(URL省略)
⇒あくまでも「参考程度」ですね。
予測は何の意味もありません。
質問②
トリプルネガティブだと進行が早いと見ましたが、お世話になる病院の普段の感じから、手術は早くても5月頭かと思っています。その間に、8mm(もう少し大きいかも)
のガンはどの程度成長しますか。(この大きさなら転移は心配しないで良いですよね)
⇒そもそも「トリプルネガティブ前提」で話をすすめること自体ナンセンス
いずれ「6mm」であれば、それらの心配の必要ありません。
質問③
2回目の検診でエコー、マンモグラフィの画像を見た後、先生から「難しいガンでもいまは対応できるから…」のようなボソッとした一言があり、今になってどういう意味だったのか怖くなっております。
マンモグラフィの「あまり白い部分がはっきりしてない」状態は、よくないガンなのでしょうか。
⇒かなり「難解な」クイズのようなコメントですが…
この「マンモグラフィーのあまり白い部分がはっきりしない」は、シンプルに「マンモグラフィーで解る程大きくない=できたばかり」なのだと解釈します。
そして、その「難しいガンでもいまは対応できるから…」という、「ボソッと」発言の主旨は「もしも遺伝性乳癌だったとしても」という意味かな?と思います。
これも少々「先走った」発言に思います。
今は「猫も杓子も」遺伝子検査(BRACAnalysis)を勧めているようですが、(質問者の場合には「母も叔母も乳がん」ということで検査してもいいとは思いますが…)
実際には、これだけ乳癌罹患率が高いので家族歴があるのは「珍しくも何ともない」と思います。
参考までに…
私の経験上、家族歴として「卵巣癌」がある場合にはBRACAnalysis陽性となる可能性は高くなります。
ご参考に。
***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/4/18
***
質問者様から 【質問2】
針生検の結果につきまして
性別:女性
年齢:36
病名:
症状:
投稿日:2025年05月07日
田澤先生
先日は質問へのご回答ありがとうございました。
5月上旬に、針生検の結果を聞きに行きました。
結果、(何人もの技師さん、先生がほぼ間違いないという空気感だったにもかかわらず)、線維腺腫とのことでした。
入院、手術の覚悟をしていたので、唖然としてしまいました。数日間、受け止めきれないほどの安堵感でした。
ただ、2点気になることがあり、おそれながら質問をさせてください。
【質問①】
マンモグラフィーにうまく映らないのは線維腺腫だったからなのでしょうか?
(早期のトリプルネガティブだからかと思っていました)
【質問②】
QAを拝見していると、線維腺腫だと判断がついた数ヶ月後、実は癌だった…という方もいらっしゃいますよね
本当に線維腺腫として安心して受け止めていいか、田澤先生に病理の結果を読みといていただけませんでしょうか。
以下、病理結果と補足です。
L. breast, needle biopsy: Fibroadenoma
線維性間質を伴い、細長く分岐を伴う乳管成分を認めます。乳管の過形成を伴っていますが、免疫染色にて、CK5/6がモザイク状に陽性を示し、p63、CD10にて二相性が確認されます。線維腺腫(管内型)考える所見です。
明らかな悪性を示唆する所見はありません。
【補足】
針生検は、若い先生の後ろにベテランの先生がつくかたちで行いました。
3回ほど針を指し、検体をとっていました。
検査結果の説明は、乳腺科でいちばん上(と思われる)先生よりいただきました。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
結果、(何人もの技師さん、先生がほぼ間違いないという空気感だったにもかかわらず)、線維腺腫とのことでした。
⇒あれだけ、「難しい癌でも…」とか「トリプルネガティブを予想?」しておきながら結局「癌では無かった」のだから、なんというそれら医師達の「無意味な脅し」だったことか! そもそも8mmとかいう時点で「癌だとしても早期ですよ!」と励ますのが普通では???
【質問①】
マンモグラフィーにうまく映らないのは線維腺腫だったからなのでしょうか?
(早期のトリプルネガティブだからかと思っていました)
⇒普通に考えて…
若年+8mmではマンモでは映らない方が寧ろ普通です。
そもそも皆さん「マンモグラフィーこそ素晴らしい検査」と勘違いしているようですが… エコーの方が(特に若年は)1000倍位検出力は高いですよ。
【質問②】
QAを拝見していると、線維腺腫だと判断がついた数ヶ月後、実は癌だった…という方もいらっしゃいますよね
本当に線維腺腫として安心して受け止めていいか、田澤先生に病理の結果を読みといていただけませんでしょうか。
⇒結果は線維腺腫として特に矛盾しません。流石に8mmであれば(細胞診ならともかく)針生検で外す人はいないと信じたくなりますね。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/6/3
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