[管理番号:12511]
性別:女性
年齢:63
病名:浸潤性小葉癌(右胸)
症状:
投稿日:2025年02月25日
初めまして。母の代理で質問させていただきます。
2018年5月に右胸浸潤性小葉癌と診断され、 右胸全摘出、腋窩リンパ節切除→抗がん剤(①AC②パクリタキセル)半年→ホルモン療法(現在)を行なっています。
病理結果は以下です。
ER+(90%)
PgR+(90%)
Ki67 1-3%
お聞きしたい件は、昨年11月より腫瘍マーカーが増えている件です。
11月までは5.1程だったようですが、今年1月に7.1に増えました。
そのためCT、PETを行いましたが、特に消化器系に転移は見当たりませんでした。主治医は腹膜への転移の可能性ありとしています。
今回の母の場合、転移はありと思った方がよいでしょうか?主治医には転移ありとしてホルモン療法の薬を今より強い薬に変えようと提案されていますがそれで大丈夫でしょうか?
3月頭に再度検査、今後の方針を決めますが、その前に田澤先生の意見を伺いたいです。
お忙しいところお手数ですが、ご教示いただけますと幸いです。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
11月までは5.1程だったようですが、今年1月に7.1に増えました。
そのためCT、PETを行いましたが、特に消化器系に転移は見当たりませんでした。主治医は腹膜への転移の可能性あり
⇒CEAですね?(流石にCA15-3が7.1では上昇とは言えないので間違いないでしょう)
もともと(ご本人の)基準値が5.1と高めなので(一度だけの)7.1で再発と決めつけることは無理があります。
実際には3月にも再検して上昇していくようなら、(PETなどで何も指摘できなくとも)再発と診断して治療を変えるべきでしょう。(転ばぬ先の杖)
担当医は「小葉癌だから腹膜転移はありうる」と想像しているようですが、(CEAが3月にも明らかに上昇するようなら)そう判断して治療を変更することは理に適っています。
CDK4/6inhibitorというgame changerがあるので、(私であれば)
①患者さんが積極的な場合 抗癌剤(3か月ないし6か月)⇒CDK4/6inhibitor
② 〃 消極的な場合 (抗癌剤無で)⇒CDK4/6inhibitor
♯抗癌剤をする場合にはanthracycline, paclitaxel既治療とはいえ、6年以上経っているので、第一候補は
EC(再登場)x4⇒bevacizumab+paclitaxel(3クール)を選択します。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/3/12
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