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オンコDX待ち

[管理番号:12469]
性別:女性
年齢:61
病名:左浸潤性乳管ガン(硬ガン)
症状:
投稿日:2025年02月08日

田澤先生にお聞きしたいことがあります。よろしくお願いいたします。

ステージ3(静脈侵襲が軽度見られ、最大腫瘍けいが5cm以上、脂肪織内への侵襲みられる、組織学的グレード2)ですが、術後ホルモン療法を処方していただき1ヵ月あまり服用しておりますが飲み始めて数週間に副作用の影響か体調が悪くなりました。ステージが高いので休薬することが再発を促進してしまうのではないかととても気掛かりでです。それよりも生活の質QOLを優先させるべく休薬を提案されますか?中止した場合の生存率等どのくらいになりますでしょうか?

オンコDX待ちですが
*その間術後生活をしている中でストレスフルな状態が続く
(アリミデックスの副作用以外でも)
*最大侵襲径が5センチ以上ある
*左脇の下のみ痛みが時々(術前の痛みより少し強い感じ、リンパ節の転移なしでした)
*気のせいか鎖骨辺りや左胸に時々痛みが走る(術前より)
*歩行時左足先のみしびれが時々ある
*半年で体重5、6キロ位落ちている等から
転移の心配はしなくても大丈夫でしょうか?

勉強不足の点が多々あるとおもいます。そして、文章がもしかしたらわかりずらいところもあるかと思います。
多くの臨床の経験をお持ちの先生なので、先生のご意見を尊重したく是非ご意見をお聞きしたいのでよろしくお願いいたします。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

それよりも生活の質QOLを優先させるべく休薬を提案されますか?
⇒その通りです。
その上で(副作用から回復した時点で)別の薬剤で再開するか?相談となります。

中止した場合の生存率等どのくらいになりますでしょうか?
オンコDX待ちですが

⇒OncotypeDXの結果を待ちましょう。

*左脇の下のみ痛みが時々(術前の痛みより少し強い感じ、リンパ節の転移なしでした)
*気のせいか鎖骨辺りや左胸に時々痛みが走る(術前より)

⇒典型的なホルモン療法の副作用です。
 転移とは1000%無関係

*歩行時左足先のみしびれが時々ある
⇒ホルモン療法そのものの副作用

*半年で体重5、6キロ位落ちている等から
転移の心配はしなくても大丈夫でしょうか?

⇒消化器癌ではないのだから「体重と転移は1000%無関係」です。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/2/26
***

  

質問者様から 【質問2】

オンコDX待ち
性別:女性
年齢:61
病名:乳がん
症状:
投稿日:2025年03月18日

お世話になっております。前回はご回答いただき、また、希望通り手術先行を早々していただき大変ありがとうございました。
ここ最近完全ではありませんが、体調不良から少し回復いたしました。先生におっしゃっていただいたようにホルモン療法を休薬して1ヵ月以上経ちました。術後1ヵ月位ホルモン療法をしただけですので、やはりこれから先に再発や遠隔転移するのではないかなどの心配は拭えません。

遠方なので、こちらの都合で転院も検討しておりましたが、決断がつきません。
とりあえず、2ヵ月位先に受診の予約をさせていただいております。が、申し訳ありませんが、その前に先生に今後の治療についてご相談させていただきたいのですが、
どのようにしたらよろしいでしょうか?水曜日に突発的に受診させていただいてもよろしいでしょうか?
お忙しい中申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

ステージⅢ
RS24

9年遠隔再発率
AIまたはTAM単独
10%
95%信頼区間(7%,14%)

RS群における化学療法の上乗せ効果(平均)
<1%
95%信頼区間(-1%,2%)

とありますが、RS24ですの、抗がん剤必要なし、上乗せ効果もほぼなし、ということで合ってますでしょうか?遠隔再発率はホルモン療法をした場合だと思われますが、
しない場合はどのくらいになるのでしょうか?
こちらの質問はオンコDXの質問になるかと思いますので、却下していただいてもかまいません。

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

RS24ですの、抗がん剤必要なし、上乗せ効果もほぼなし、ということで合ってますでしょうか?
⇒その通りです。

遠隔再発率はホルモン療法をした場合だと思われますが、しない場合はどのくらいになるのでしょうか?
⇒それは無論不明ですが…
それほどの値ではないとは思います。(ホルモン療法による再発防止効果は「せいぜい5-10%」でしょう。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/4/7
***

  

質問者様から 【質問3】

その後の治療
性別:女性
年齢:61
病名:浸潤性乳がん
症状:
投稿日:2025年04月21日

お世話になっております。

先日はご回答いただきありがとうございました。

ステージⅢでホルモン療法を1ヵ月くらいしましたが、副作用の影響などが酷く中止したまま、術後4ヵ月半経ちました。オンコdxの結果により、抗がん剤もなく、ホルモン療法も副作用のためにお薬も服用しておりません。

次回お聞きすればよい事なのですが、どうしても気になり
質問させていただくことお許しください。
ホルモン療法を中止しましたが、その後副作用が軽減して
きましたが、その後の治療はどのようなものになりますでしょうか?
また、ホルモン療法をはじめるとまたその薬の副作用が出始めてしまいそうです。副作用を抑える薬を継続して同じお薬を継続されますか?
それとも薬剤変更となる場合はどのようなお薬がありますでしょうか?
それとも薬剤なしで定期検査で対応となりますか?その場合どのような定期検査の内容となりますでしょうか?

やはり再発や遠隔転移が心配です。あまり身体に負担なく
検査などで早期に分かりたいという気持ちがあるのですが、こちらから希望した場合、何の検査が一番有効となりますか?CTやMRIやPET骨シンチなどありますが、先生ならどの検査を推奨されますでしょうか?

あと、最初の針生検で浸潤性小葉がんとも言われておりましたが、術後の病理結果では浸潤性乳管がんの硬がんとの事でした。これはどのように解釈したらよろしいのでしょうか?

いろいろと勉強させていただいておりますが、なかなか日々の生活が忙しいかったり、体調不良などで勉強不足なのは自覚しております。
毎日私たち患者の為にご尽力いただいている先生には大変頭が下がる思いで感謝しております。本当にお忙しい日々をお過ごしかと存じますが、お答えいただけたらと嬉しく思います。どうぞよろしくお願いいたします。

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

ホルモン療法を中止しましたが、その後副作用が軽減して
きましたが、その後の治療はどのようなものになりますでしょうか?
また、ホルモン療法をはじめるとまたその薬の副作用が出始めてしまいそうです。副作用を抑える薬を継続して同じお薬を継続されますか?
それとも薬剤変更となる場合はどのようなお薬がありますでしょうか?

⇒閉経後のホルモン療法は一般的にはaromatase inhibitorですが、それには大きく分けて2タイプ(steroidal/non steroida)あるので、まずは最初の逆のタイプのものに替えてみましょう。
 それでもダメな際には(閉経前だけで用いることが多いが閉経後にも適応のある)
tamoxifenや、その他にはtoremifenなどもあります。

やはり再発や遠隔転移が心配です。あまり身体に負担なく
検査などで早期に分かりたいという気持ちがあるのですが、こちらから希望した場合、何の検査が一番有効となりますか?CTやMRIやPET骨シンチなどありますが、先生ならどの検査を推奨されますでしょうか?

⇒PETなら一回で全てが解ります。

あと、最初の針生検で浸潤性小葉がんとも言われておりましたが、術後の病理結果では浸潤性乳管がんの硬がんとの事でした。これはどのように解釈したらよろしいのでしょうか?
⇒単純に…
見た目では区別しずらいことが多いだけの話です。気にしないように。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/5/14
***

  

質問者様から 【質問4】

服用するお薬について
性別:女性
年齢:61
病名:乳がん
症状:
投稿日:2025年05月21日

田澤先生
毎日お忙しくされていらっしゃる中、失礼いたします。
また、ご回答もありがとうございました。

先生のおっしゃられる通りホルモン療法を中止し、早いもので、3ヵ月余り経ちました。

体調の方は少しずつ良くなってきてはいるものの、まだ完全には良くなってはおらず、まだメンタル(マプロチリン塩酸塩錠25mg.プロマゼパム錠)のお薬を継続中です。
次回ホルモン療法のお薬を再開していただける事になっております。
そこで、メンタルのお薬を継続しながらとなるかと思われますが、最初に処方していただいたアナストロゾール(非ステロイド)のお薬ではなく、
同じアロマターゼ阻害剤の中でもステロイドの方のお薬を使ってみましょうかとおっしゃっていただきました。
ちょっとステロイドと聞くと素人ではありますが、ちょこっと長い間服用しても大丈夫なのかな等と考えてしまいます。
ダメな場合はタモキシフェンやトレミフェンもありますとの事ですが、
第一候補はアロマターゼ阻害剤(ステロイド)がよいのかなと判断していただいた理由をお聞かせいただけたらなと思います。私の病状などから考えての処方でしょうか?

また、閉経後には抗エストロゲン薬よりも、アロマターゼ阻害剤の方を一般的にも勧められるような感じですが、どのような理由からそのようになっているのでしょうか?

実は受診が迫っており、もっと早くに質問させていただければ良かったのですが、なかなか忙しくあっという間に受診間近になってしまいました。当日的を得ない質問をしてしまったりなど、先生に時間を取らせてしまったりしてしまうのも嫌でしたので、こちらで先に質問させていただきました。

先生の長年の臨床の結果から、実際に私に似たような病状な方でも再発されずに、おられる方はいらっしゃいますか?そして、遠隔転移のPET検査の必要性はいかがでしょうか?

投稿が遅いので、お返事は受診後になるかと思われますが(受診の時にお話いただければこちらでの回答もなしで構わないです)、こちらを読むだけでもしていただければ受診の時のこちらの思いを察していただき時間短縮にもなるのかなと思い投稿させていただきました。
私達患者の為にいつもご尽力いただき大変感謝しております。ほんとに唯一無二の存在の先生だなあ~と感じております。
どうぞよろしくお願いいたします。

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。

第一候補はアロマターゼ阻害剤(ステロイド)がよいのかなと判断していただいた理由をお聞かせいただけたらなと思います。私の病状などから考えての処方でしょうか?
⇒aromatase inhibitorで(有害事象などで)変更する場合にはnon steroidal⇒steroidalが第1選択だからです。

また、閉経後には抗エストロゲン薬よりも、アロマターゼ阻害剤の方を一般的にも勧められるような感じですが、どのような理由からそのようになっているのでしょうか?
⇒単純に臨床試験でaromatase inhibitorがanti-estrogenよりも有効だったからです。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/6/10
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