[管理番号:12371]
性別:女性
年齢:52歳
病名:乳癌骨転移の可能性
症状:右腰エリアが1カ月ほど痛く、痛み止めとマッスルリラクサー(METHOCARBAMOL)が効かない。アメリカで治療しています。
投稿日:2025年01月06日
お忙しいところ恐縮ですが、以下の質問がございます。
お答えいただけると幸いです。
2020年12月ー右胸に3か所2センチ以下、リンパ節に一か所2センチ以下の乳がん発覚
2021年1月 ー手術で両胸全摘
ER 96%, PR 99%, HER2 negative (IHC 1+), Ki-67 19%.
術後、ステージ2A TC療法、放射線、ホルモン治療(タモキシフェンスタート)
現在もタモキシフェン服用中
タモキシフェンを服用して3年になります。一時、アリミデックスに変更したのですが、体に合わず、タモキシフェンに変更になりました。
タモキシフェンは、骨粗しょう症を防ぐと聞いていたのですが、先日、Dexaの検査により、骨粗しょう症であると診断されました。
骨密度が著しく下がっているとのことでした。
この場合、乳がんの骨転移の可能性を先生は視野にいれますか?
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
タモキシフェンは、骨粗しょう症を防ぐと聞いていた
⇒「全くの」勘違いです!!
あくまでもaromataze inhibitor(anastrozle)は骨密度低下の副作用があるのに対し、tamoxifenは「それがない=骨密度に影響がない」というだけの話で「防ぐ」わけではありませんよ。
♯薬剤の影響とは無関係に女性は閉経すると骨密度が低下します。(質問者はTCもによる化学療法閉経ですよね?)
骨密度が著しく下がっているとのことでした。 この場合、乳がんの骨転移の可能性を先生は視野にいれますか?
⇒骨転移と骨密度低下は「全く」無関係です。
ただ「腰痛の原因」は骨密度の低下と言うよりは「化学療法閉経からの回復に伴う更年期の症状」だと(確率的には)思います。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/1/28
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