[管理番号:12208]
性別:女性
年齢:39
病名:
症状:
投稿日:2024年11月08日
先生のコラム いつも勉強させて頂いています。お忙しいなか、このようなQ&Aを設けて頂いて大変感謝いたします。
質問:
– 全摘+リンパ節郭清をして、3カ月で再発するのでしょうか?(現在の主治医に3か月で3cmほどに腫瘍が成長する可能性はあるかと聞かれたら、あるとの返答でした。)
– 腋窩リンパ節郭清の傷がこぶのようになることはないでしょうか?あるとして、これは何なのでしょうか?現在、感染しているように思え、放置しているのが不安です。
経緯:
2024年7月末に右胸全摘+腋窩リンパ節郭清をしました。
前胸部から脇にかけての1本傷の終わりから3cmほどのコブのような肉塊が脇のはじまりにあり、コブの終点から脇が深く一旦陥没し、3分の2ほどは今まで通りの脇の形状が術後状態でした。術後から1か月ほどはこぶの直径に沿って、直線の傷があり、こぶの先端から糸が出ておりました。もちろん執刀医に糸を抜いてもらったり術後一か月半ほどは診てもらっていました。整容性が悪いなとは思いつつ、このコブは、リンパ節郭清によるものだと理解し、詳しく執刀医に確認はしていませんでした。コブは術後、黒っぽい色で通常の皮膚感はなく、硬めでした。脇全体でみると3分の2は無傷、もっと脇全体に傷を入れれば、こうならなかったでのはと素人的に思いました。
術後療法のために転院し、AC+キートルーダを開始後、術後から3か月たって、そのコブ赤く膨張し、膿をもつようになりました。表面はぷにぷにと柔らかく、液がたれたりしはじめました。転院先で見てもらったところ、術後からコブのようなものがあったことを信用いただけず、局所再発の可能性があると言われました。どこまで切ったかなど執刀医でしか分からないことも多く、いちど、前医にみてもらったほうが良いとのことでした。
しかし、転院後は傷を見ることはできないと前の病院に言われてしまい、現在状況を整理しています。
【VAB結果】
ER陰性
PgR陰性
HER2 1+
Ki67 30%
【治療開始前総合診断】
cT2N1M0 stage 2b TNBC
【術前化学療法の画像評価(キートルーダ+カルボプラチン+パクリタキセル 4クール】
cPR
【切除標本の病理診断】
Status post chemotherapy for invasive ductal carcinoma, residual adenocarcinoma.
HG3 NG3
ypT=23*8*6mm
n(+)2/14
ly1,v0
surgical margin :Close(深部側0.2mm)
※術後の免疫染色は病院方針で行っていない
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
メール全体を読んで、一番普通のストーリーは
腋窩にリンパ液が貯留⇒それが感染
↑
上記が、最もシンプルな解釈であり(その転院先の医師のセリフ)「局所再発の可能性がある」という発言は無責任と思います。
実際にはエコーすれば、それが(私の思い浮かべている)「リンパ液の感染なのか?
局所再発なのか?」一目瞭然なので、(無責任なコメントは無視して)エコーしてもらいましょう。
そして、もしも感染した液が貯留しているのであればドレナージしてもらいましょう。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2024/11/25
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