[管理番号:12128]
性別:女性
年齢:47歳
病名:右乳房乳管ガン(硬ガン) 悪性度3 ER 3+ PR 3+ Her2 1+ Ki67 45% ルミナルB
リンパ節転移あり(右腋窩リンパ節・右内胸リンパ節) ステージⅢC
※術前抗がん剤にてリンパ節転移は消失
症状:内胸リンパ節 再発(1ヶ所) 大きさは約7㎜~1㎝
投稿日:2024年10月11日
右乳房全摘後(インプラントにて一時再建)9年後のPET-CT検査において右内胸リンパ節1ヶ所に再発していることが判明しました。
現在は超音波検査にて再発部位が確認できないため(再建インプラントで隠れているためらしいです)、生検を行わず、tおホルモン剤をタモキシフェンからアロマシンに変更をして経過を観ていくというのみの治療方針です。主治医には再発なので根治不可能であると言われました。
また、手術は不可能だと言われました。私としては領域リンパ節1ヶ所のみの再発なので根治的な治療を積極的にしたいというのが本心です。望みは捨てたくありません。
そこで、田澤先生にご質問なのですが
①局所治療として手術による切除は可能なのか(インプラントは抜去しても構いません)。
②手術可能な場合の想定される手術方法についてご教示ください。
③根治の可能性はありますか。
④全身治療として抗がん剤治療をしたほうがよいですか。
⑤CDK4/6阻害薬を使用したほうがよいですか。
※初発とサブタイプが変更していないという前提の質問になります(生検不可能と言われているため)
私としてはサブタイプの確認をして治療を進めていきたいという気持ちがあります。
生検可能であれば、放射線による治療も視野に入ってくるのではないかと考えています(初期治療時の放射線は照射されていない部位とのこと。照射したすぐ下のリンパ節に1ヶ所のみ再発しているとのことです)。
初期治療
ドセタキセル4クール EC4クール(術前抗がん剤) 右乳房全摘+右腋窩リンパ節郭清+インプラント再建 放射線(右乳房・右腋窩リンパ節付近・右内胸リンパ節付近・右鎖骨リンパ節付近) ゾラデックス5年 UFT 2年 タモキシフェン10年
(9年目に再発)
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
①局所治療として手術による切除は可能なのか(インプラントは抜去しても構いません)
②手術可能な場合の想定される手術方法についてご教示ください
⇒胸骨傍リンパ節は通常手術を行いません。
術後照射として「右内胸リンパ節付近」とありますが、照射野が重なるようであればBNCTを検討してもいいでしょう。(当院、放射線科に直接問い合わせをしてください)
③根治の可能性はありますか
⇒無論あります。
④全身治療として抗がん剤治療をしたほうがよいですか
⇒根治の可能性を追求するのであれば、そうすべきでしょう。(anthracycline,docetaxel既往だから)key drugはbevacizumab+paclitaxel, eribulin
⑤CDK4/6阻害薬を使用したほうがよいですか
⇒必須です。(抗癌剤するなら、無論その後に)
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/10/29
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