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術後の治療方針について

[管理番号:11943]
性別:女性
年齢:42
病名:浸潤性乳管癌
症状:
投稿日:2024年08月05日

はじめまして。よろしくお願い致します。

温存手術後1ヶ月ほど経過し、病理検査の結果が出ました。
??浸潤性乳管癌 充実腺管癌 ??腫瘍径13×11mm ??リンパ節の微小転移有(1/3) ??
核グレード2(1)
??ER95% PgR99% ??HER2=0 ??Ki67=18% ??脈管侵襲 リンパ管、血管共に0 ??切除断端-
??ルミナールA ??ステージⅡA

術前の治療方針はタモキシフェンを5年服用とのことでしたが、微小転移の為以下の治療提案がありました。
??タモキシフェン10年+リュープリン5年+S1

田澤先生のコラム、Q &A で色々勉強しておりますが、
①ルミナールAで微小転移1つ(そもそもハイリスクでない)→抗がん剤不要という解釈で良いでしょうか?
②田澤先生はこの場合、リュープリンの併用は勧めず、タモキシフェン単剤10年の治療を提案されますか?
 (今年43歳です)
③オンコタイプの検査もできると主治医より言われました。
 コラムでオンコタイプの恩恵を受けるのはKi31~45、Q&Aの質問者様にPgR強陽性の場合、
 RS値が低い傾向にあるとの回答を見て、必要か否か悩んでいます。先生は検査を受けることを勧められますか?
 閉経前ですが、術前にタモキシフェンを15日ほど服用しているので(手術前の緊張のせいか気分の落ち込みがあり  休止。又閉経前の術前投薬についてガイドラインを読み疑問に思い)検査の結果に多少の影響があるのではないか と考えてしまいます。
 
 先生のご意見をお聞かせ頂きますよう、よろしくお願い致します。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

①ルミナールAで微小転移1つ(そもそもハイリスクでない)→抗がん剤不要という解釈で良いでしょうか?
⇒OncotyepDXすべきでしょう。

(ただ、何らかの理由でしないのであれば)Ki67=18%とPgRも強陽性であることから(OncotyepDXをした場合)Low riskとなる可能性がかなり高いと(私の経験上)思うので「抗癌剤はしないでもOK]とは思います。

②田澤先生はこの場合、リュープリンの併用は勧めず、タモキシフェン単剤10年の治療を提案されますか?
 (今年43歳です)

⇒(微小転移であっても)リンパ節転移陽性の場合には(OncotyepDXしてLow riskであったとしても)LH-RHagonist併用が推奨となります。

③オンコタイプの検査もできると主治医より言われました。
 コラムでオンコタイプの恩恵を受けるのはKi31~45、Q&Aの質問者様にPgR強陽性の場合、
 RS値が低い傾向にあるとの回答を見て、必要か否か悩んでいます。先生は検査を受けることを勧められますか?

⇒勿論です。(再発率なども確認できます) 
 
検査の結果に多少の影響があるのではないか
⇒考えすぎです。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/8/13
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