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多発性乳がんについて

[管理番号:11833]
性別:女性
年齢:46歳
病名:卵管がん(浸潤癌、非浸潤癌含む)
症状:【浸潤癌】
7mm?6mm
悪性度:1
ER:50%以上
PgR:50%以上
HER2:1+
ki67:5%
リンパ転移なし
遠隔転移なし

【非浸潤癌】
8mm?5mm
投稿日:2024年06月04日

3月に乳がんと診断されてから、こちらで毎日、勉強させていただいております。
どのような質問にも真剣にお答えになっていらっしゃる先生を尊敬申し上げています。

先日、右乳房全摘手術をうけ、病理検査の結果がでました。

浸潤癌は、大きさも小さく、性質も大人しく、良い結果だねと先生もおっしゃってくださいました。

ただ、術前MRIでも可能性を示唆されていましたが、別の乳腺に非浸潤癌がみつかりました。

多発性になるということだと思います。早期発見ができたということで、喜んでおりましたが、一気に落ち込み、予後も含めて不安になって、眠れなくなってしまいました。

先生は、心配なら遺伝子検査をして、遺伝性乳がんなら、予防的切除する人もいるよとのことでした。

質問させていただきます。

①多発性ということは、遺伝性乳がんの可能性が高いのでしょうか

②ステージは1でしたが、多発性となると予後は悪いのでしょうか

③遺伝性乳がんの場合、そうではなかった場合の再発率がわかれば教えていただけないでしょうか

④このような場合、先生でしたら、遺伝子検査をおすすめしますか?

⑤遺伝性乳がんでしたら、予防切除は保険適用かと思いますが、遺伝性ではないときの、予防切除は、高額な治療費がかかりますか。また、そのようなことは可能なのでしょうか。

お忙しいなか、大変恐縮ですが、よろしくお願いいたします。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

全摘したら「たまたま」他にも癌があったなどというケースは珍しくも何ともありません。
私から見ると「全く」無駄な心配です。
それをもとに「BCRACAnalysis」を勧める(その主治医の)その発想自体、ちょっと驚きますね。

①多発性ということは、遺伝性乳がんの可能性が高いのでしょうか
⇒違います。

②ステージは1でしたが、多発性となると予後は悪いのでしょうか
⇒これは「全く」無関係

③遺伝性乳がんの場合、そうではなかった場合の再発率がわかれば教えていただけないでしょうか
⇒そんな「無意味な」心配をするよりもOncotyepDXをする方が100倍は重要です。

④このような場合、先生でしたら、遺伝子検査をおすすめしますか?
⇒そんな「発想」自体、そもそもありません。

⑤遺伝性乳がんでしたら、予防切除は保険適用かと思いますが、遺伝性ではないときの、予防切除は、高額な治療費がかかりますか。また、そのようなことは可能なのでしょうか。
⇒自費診療となるので、現実的ではないでしょう。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/6/12
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