［管理番号:11816］
性別:女性
年齢:46
病名:浸潤性小葉がん
乳がん
症状:
投稿日:2024年05月25日
はじめまして。お世話になります。
色々読ませて頂き勉強させて頂いております。
以前、質問受付け時間を間違えてしまったので再度送らせて頂きます。
先日、右胸にルミナールAの浸潤性小葉癌が見つかり部分切除手術をしました。
リンパ節(レベルⅠ)に2個転移していたのでレベルⅡまで郭清してます。
術後の病理結果で、断端陽性となり後日追加で部分切除もしております。
1番下に病理結果を記載しましたので、それを参考に先生のご意見をお聞かせ下さい。
今後の治療は抗がん剤(3週間に1回×4を2種類の薬剤を使って4回×2の合計8回)放射線治療、ホルモン療法10年が必要と言われています。
抗がん剤についてですが、ルミナールAでki-67値も5％未満と低いが、リンパ節転移が２個あり1番大きい転移巣が16mmと大きいのと、小葉癌はパラパラと飛びやすい癌だから、身体のどこかに微小転移している可能性もあるので抗がん剤が必須だと。
上記理由より通常のルミナールAと一緒の考え方は出来ないとの事でした。
ただルミナールAと小葉癌は、抗がん剤が効きにくけど、抗がん剤をした方が数%再発率が減るから必要と言われました。
あまり効かないのなら副作用や身体へのダメージを考えると、抗がん剤治療をすることを迷っております。
上乗せ効果が数%とはだいたい何%ぐらいなんでしょうか？
先生も抗がん剤は必須だと思われますか。
後オンコタイプDXの検査も参考にしようと思っていたのですが、閉経前でリンパ節に転移(2個)がある小葉癌の場合は、検査結果の数値が参考にならないから、しても意味がないと言われ、まだ検査をしていないのですが先生も参考にならないと思われますか？
1番知りたいのは抗がん剤は必要か？
抗がん剤するとどれくらいの上乗せ効果があるのか。
あと私の場合オンコタイプDX検査は参考に出来ないのか？です。
後、プレディクト ブレストキャンサーの数値はどのくらい参考になりますか？
長々と申し訳ございませんが、どうぞよろしくお願いいたします。
★病理結果★
右CD,Bp+Ax
腫瘍の含まれる標本: ILC #6-12(LCIS#2-5,13)
Invasive lobular carcinoma,classic type
浸潤径: 33×25mm,浸潤径+小葉内進展巣: 37×49mm
リンパ節転移: Ax level I(2/12),level Ⅱ(0/2)
断端の評価: (+)(頭側ILC,外側LCIS)
脈官侵襲: Ly0, V0
組織学的波及度: f
Nuclear grade: Grade 1
Histological grade: Grade II
(tubule formation: 3, nuclear atypia: 2, mitotic counts: 1)
ER: Allred score TS8=PS5+IS3,J-score 3b(＞90%,strong)
PgR: Allred score TS8=PS5+IS3,J-score 3b(90%,strong)
HER2 IHC: score 1＋
Ki-67 LI: 5%未満
pT2 pN1a
E-cadherin陰性となるILC(classic type)です。断端の迅速戻し標本では、頭側でILC陽性(4×3mm),外側でLCIS陽性です。断端陽性と考えます。リンパ節の転移巣の最大径は16mmです。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
オンコタイプDXの検査も参考にしようと思っていたのですが、閉経前でリンパ節に転移(2個)がある小葉癌の場合は、検査結果の数値が参考にならないから、しても意味がないと言われ、まだ検査をしていないのですが先生も参考にならないと思われますか？
⇒誤り
閉経前後にかかわらず、リンパ節転移３個以内では適応がありその結果は（その医師の思い込みよりも）十分に信頼に足るものです。
1番知りたいのは抗がん剤は必要か？
抗がん剤するとどれくらいの上乗せ効果があるのか。
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2024/6/10
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