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閉経じゃなかったらどうなるのか

[管理番号:11701]
性別:女性
年齢:51
病名:
症状:
投稿日:2024年03月29日

2022年6月(49歳)以降生理無く、9月(49歳)に少量(1日ほど)生理あり、それ以降は生理ありませんでした。
2023年11月末(50歳)に乳がんがわかり、12月(51歳)はストレスMAXだったせいか、
12/(下旬)(51歳)に下着にうっすらつく程度の出血(3日間ほどで止まった)があり
12/(下旬)に婦人科受診し、子宮体ガン検査して陰性。右の卵巣が腫れてる、とのことでした。翌年(2024)1/11には腫れは小さくなっていました。
2024年2月頭に温存手術し、断端陽性で、3月頭に追加切除術し、断端陰性。来月4月頭より放射線、ホルモン剤内服開始予定。
今月3月に婦人科で女性ホルモンの血液検査し、FSH122、LH48.6、E2 5.0以下、
で、数字的には閉経状態とのこと。上記のことを婦人科医にたずねると、最終月経は
わかる人はいないが、聞かれたら、2022年9月でいいのではないか、と言われました。
子宮内膜はうすい、卵巣は左はもう(萎縮で)見えない、右は水がたまってる。
婦人科的には『閉経』と言われました。
2022年9月が最終月経ならば、1年6か月間生理は無いことになります。

その結果を主治医に伝えると、
①TAM2年→アロマターゼ阻害薬3~7年
②アロマターゼ阻害薬5~10年
で、主治医は、どちらでもいいが、完全に閉経してるかどうかは年齢歴にわからない
から①でいいのでは。②の場合、もし生理が2回きたら、LH-RHアゴニスト+TAMにする、と。
私的には、閉経後はアロマターゼ阻害剤のほうが効果が高い、といわれてることや、TAMの子宮系の副作用から、②でいいなら②が希望です。TAMの子宮ガンの確立が閉経後
のほうが高くなることも、もし閉経していたら、と思います。
先生なら、私に、どのような処方をされますか?①と②の予後の比較データは無い、と主治医には言われました。
病理の結果は、
硬がん
ER100%、PR80%、HER2 0(ゼロ)
ステージ1、 核異形度 グレード1,T1c、N0、M0、浸潤:合計(たてよこ高さ?)16
ミリ、非浸潤:合計30ミリ
リンパ節転移なし、脈管侵襲なし、
オンコDX:RS4
閉経してると思うから②でいいのでは?でも、最終月経をいつでみるのか、閉経してなかった場合に②だと効果が弱くなるののでは?と不安です。
よろしくお願いいしたします。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

先生なら、私に、どのような処方をされますか?
⇒無論、tamoxifenです。

私の経験上、この状況でaromatase inhibitorを投与すると「かなりの確率」で月経再開します。(それは望ましくありません)

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/4/10
***

質問者様から 【質問2】

ホルモン内服について
性別:女性
年齢:51歳
病名:
症状:
投稿日:2024年04月13日

お忙しい中、先日(3/29)の返答、ありがとうございました。
先生の返答を受けて、4/(上旬)からタモキシフェン20mg/日 服用しています。
(4/(上旬)から放射線25回開始しました。)

選択前、主治医からは最初、
①TAM2年+LH-RHアゴニスト→ アロマターゼ阻害薬3~7年
②アロマターゼ阻害薬5~10年
と言われてました。私が、よくわからず、LH-RHアゴニストは・・・と言って、タモキシフェンのみになっています。が、主治医からは、LH-RHアゴニスト+TAMは抗がん剤CMFと同等(24%)の効果がある、と言われました。

こちらの他の方のQ&Aで、『術後補助療法(再発予防)はあくまでも「日常生活に差しつかえない程度」の治療』とありました。

今日(4/12)から吐き気と気持ち悪さで、数回横にならないといけない状態になりました。まだ飲み始めて7日で出たこと。自分は妊娠時つわりがひどく安定期に入っても吐いていたこと、16kg太ったこと、から、そのような状態が10か月以上続くことになるのではないか、(太るのも乳がんには良くないですし)。他に子宮体がん、肝臓(もともと弱い体質)などの副作用を考えると心配です。

質問がいくつかあります。
前回、「かなりの確率で月経再開し、それは望ましくありません」と返答いただきました。
①月経再開すると、どう望ましくないのですか?
②タモキシフェンだと月経再開しない、と思ってていいですか?
③先生なら、タモキシフェンは何年間処方されますか?
④LH-RHアゴニストは必要ですか?
⑤今後も吐き気が続くようなら、アリミデックスへの変更はありですか?
⑥ホルモン剤の目的は再発予防なのですか?ホルモン剤を飲むことで、再発・転移はどの程度抑えられるのですか?
⑦全摘手術していれば、再発はなく、ホルモン剤の内服はなかったのでしょうか?
⑧今からでも全摘手術は可能でしょうか?(→全摘すればよかったのかも、と後悔もあります。)
お忙しいところ恐れいります。よろしくお願い致します。

ちなみに、前回書いた病理結果の浸潤:合計(たてよこ高さ?)16ミリは、数個(最大が6ミリ、あとは4ミリとか1ミリとか)の合計とのことでした。(→数個あったことも不安です)

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

①月経再開すると、どう望ましくないのですか?
⇒再発率が上がることが解っています。

②タモキシフェンだと月経再開しない、と思ってていいですか?
⇒タモキシフェンによる子宮に対する直接の刺激作用で「不正出血」を起こすことはありますが、それは月経再開(つまり卵巣機能賦活)ではありません。

③先生なら、タモキシフェンは何年間処方されますか?
⇒まず5年間内服、(5年後に)最長10年までの継続の意志を確認します。

④LH-RHアゴニストは必要ですか?
⇒不要です。
 ♯リンパ節転移無及びRS=4よりLH-RHagonist併用は不要なのです。

⑤今後も吐き気が続くようなら、アリミデックスへの変更はありですか?
⇒私なら休薬します。

⑥ホルモン剤の目的は再発予防なのですか?
⇒それは「あたりまえ」ですよ。
それを理解されていないのであれば、治療自体辞めた方がいいでしょう。
♯術後補助療法は、「再発の確率を下げるために」おこなうものであり、有害事象とのバランスで行うのかどうか?最終的に患者さん自身が決めるのです。

ホルモン剤を飲むことで、再発・転移はどの程度抑えられるのですか?
⇒それは不明です。

⑦全摘手術していれば、再発はなく、ホルモン剤の内服はなかったのでしょうか?
⇒根本的にとんでもない「理解不足」です。

★乳癌の治療は「局所」療法と「全身」療法に明確に分けて理解してください。(ここが決定的に欠落しています)

局所療法として「全摘」or「部分切除+放射線」を選択し
全身療法として「ホルモン療法」があるのです。

局所療法で、どちらを選択しても全身療法は一緒なのです。(質問者の場合には「ホルモン療法」)

⑧今からでも全摘手術は可能でしょうか?
⇒上記。
★を理解してください。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/4/22
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