[管理番号:11497]
性別:女性
年齢:48歳
病名:乳がん
症状:
投稿日:2023年12月18日
初めて質問させていただきます。
よろしくお願いいたします。
私の母(48歳)が乳がんの手術を受けました。
わかっている情報は以下の通りです。
11月(中旬)日 手術
12月(中旬)日術後の病理検査結果が出る
・乳房温存手術
・ステージIIB
・腋窩リンパ節郭清 あり
・リンパ節転移の数 1個
・腫瘍の大きさ(病理学的腫瘍径) 35×30×20mm
・乳がんの組織型 浸潤がん
・ホルモン感受性 ホルモン非反応性
・ホルモン療法の適応 適応なし
ER 1%未満 陰性 PgR 0% 陰性
・組織学的異型度 グレード3
・脈管浸潤 あり(リンパ管)
・HER2スコア 3+陽性
・ki-67 80%
術後の薬物療法は
抗HER2療法+化学療法をすすめられており
dose-donse EC90→weeklyパクリタキセル療法
ですが、母があまり抗がん剤治療に乗り気ではなく、できることなら受けたくないと言っております。(抗がん剤は効かない、身体に毒という情報を見たようです)
主治医からは抗がん剤治療を受けなければ1年後の命の保証ができない、50歳を迎えることができないかもしれない。次、再発・転移したら助からないと思う。と言われとても不安でショックを受けております。
抗がん剤治療を受ければ、再発・転移のリスクはどのくらい減るのでしょうか?
治療を受ければこの先も生きられるのでしょうか?
この結果だと本当に抗がん剤治療を受けないと50歳を迎えられないのでしょうか?
母の乳がんはそんなに厄介なタイプの乳がんなのでしょうか?
勉強不足な質問で申し訳ありません。
とても不安で色々な情報を見て何を信じたらいいのかわからなくなっています。
長文失礼いたしました。
よろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
抗がん剤治療を受ければ、再発・転移のリスクはどのくらい減るのでしょうか?
⇒抗HER2療法(pertuzumab+trastuzumab+chemotherapy)は再発率を「半分」にします。
治療を受ければこの先も生きられるのでしょうか?
⇒冷静に理解してください。
抗HER2療法を受けて「再発率が半分に減っても」再発する人は「その分だけ減るけど、少数は存在する」ということです。
この結果だと本当に抗がん剤治療を受けないと50歳を迎えられないのでしょうか?
⇒これも主治医の口車に乗せられるのは誤りと言えます。
抗HER2療法を受けない場合、「その分再発率が高くなるけど、再発しない人は確実に存在する」のです。
★いいでしょうか?
(抗HER2療法を含め)「術後補助療法はやれば必ず再発しないわけでは無く、あくまでもその率を下げるだけ」であり、逆に「やらなくても必ず再発するわけでは無い」のです。
数字で考えれば明らかですね。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/12/26
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