[管理番号:11480]
性別:女性
年齢:35
病名:
症状:
投稿日:2023年12月09日
はじめまして。
11月下旬に左胸外側中央あたりに5~10mm大のしこりにたまたま触れ、本日乳腺外来を受診してきました。
マンモグラフィーでは、はっきりと見えず、エコーでは見えました。
しこりの大きさはたしか6×5×3mmくらいで、形はいびつだけど境界明瞭。(「地図状低エコー域」と、もらった紙に書かれていました)
先生は触診して、硬さは、そこまで硬いというわけではない。画像からは、典型的な癌の特徴ではないが、形がつるつるっとしていないことと、血流(+)とのことで、なんとも言えないみたいな感じでした。
(カテゴリー3との診断)
今後の選択として、針生検をするか、痛いのが怖いなら3ヶ月後にもう1度エコー検査をして変化をみるかと聞かれました。
こちらのQ&AやYouTubeを見ていたので、私は迷わず針生検をお願いしました。
針生検は提携の総合病院で行うと言われ、ベテランの先生にしてもらえるのかなと期待したのですが、今回担当の先生がその提携病院の先生で、その先生が針生検をするとのこと(本日受診したクリニックはその総合病院から医師が順番にきているシステムとのこと)。
30才くらいの若い先生で、今日の診察で針生検に積極的ではない印象だったことで多少の不安がでました。
質問ですが、上記のしこりの状態だと、田澤先生は悪性の可能性は高いと感じますか?
若い先生だと針生検でも見逃し等あるのでしょうか?
よろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
上記のしこりの状態だと、田澤先生は悪性の可能性は高いと感じますか?
⇒可能性は高くはない(カテゴリー3とはそういうことです)ようです。
若い先生だと針生検でも見逃し等あるのでしょうか?
⇒見逃しというか…
針を平気で外す例は枚挙に暇がないことは事実です。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/12/18
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質問者様から 【質問2】
乳がん診断後のジエノゲスト、薬剤投与について
性別:女性
年齢:35
病名:浸潤性乳管癌
症状:
投稿日:2023年12月26日
針生検の結果、左胸の浸潤性乳管癌と本日診断されました。
しこりは超音波では6.7×5.3×3.5cm。
乳がんプラザを読んでいたおかげで、早期発見できたと感謝しています。
今日MRIをして、年明けにCTをして病変の広がりを確認し、1月中旬に治療方針を決めるとのことです。
(乳がんのタイプを調べるのにあと2~3週間ほどかかるとのこと)
主治医の説明によると、全摘(+再建)でも部分切除(+術後放射線)でも、薬剤を併用するとのことでした。
薬剤とは抗がん剤のことだと私は解釈してます(聞き忘れました)。
こちらのQ&Aを読んでいると、手術で終わりや、手術+放射線のみ、などよく見かけて、私もそうなればいいなぁと思っていました。
またPMSでジエノゲストを服用中でしたが、担当医から別の薬に変えてもらうよう言われ、先ほど婦人科を受診し、漢方に変えてもらいました。
ただ、婦人科の先生は、黄体ホルモンだからジエノゲストは飲んでて良いと思うけどなぁ…と言っていて、私もジエノゲストで快適に過ごせていたので、続けられるなら続けたかったです。
質問です。
1.田澤先生は、乳がん診断後はジエノゲストは服用中止させますか?
2.病変の広がりや乳がんのタイプがわかっていない時点で、術前または術後の薬剤の投与は必須という説明は一般的でしょうか?
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
1.田澤先生は、乳がん診断後はジエノゲストは服用中止させますか?
⇒中止しません。
2.病変の広がりや乳がんのタイプがわかっていない時点で、術前または術後の薬剤の投与は必須という説明は一般的でしょうか?
⇒浸潤癌という診断での一般的な常識の範囲内ということでの話だと思いますし、
「浸潤癌である以上(5mm以内なら薬物療法を省略する可能性はあるとはいえ)その可能性をお話しするのは妥当」だと思います。
★ もしも手術標本で「浸潤径5mm以下となり、薬物療法せずに済んだ!」となったら、それはそれで「良かったですね!」となるだけだからです。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/1/3
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質問者様から 【質問3】
術後治療の質問
性別:女性
年齢:35
病名:
症状:
投稿日:2024年05月14日
田澤先生、お忙しい中、いつもありがとうございます。
長い手術待ち~術後にかけて毎日乳がんプラザで学び、心を落ち着けて過ごすことができました。
感謝してもしきれません。
今日は病理結果の報告と、質問を4つさせてください。
2023.12 浸潤性乳管癌の診断
2024.3 ひだり乳房部分切除+センチネルリンパ節生検
2024.5 病理結果(放射線とホルモン療法はこれから)
【術前】
CD区域に6~7mmのしこり
ER+、PgR+
HER2 0
NG1~2、HG Ⅰ
Ki67 11.6%
MRI 7mm(限局している)
【病理結果】
C区域、浸潤径6mm(6×6×4mm)
断端陰性
ER+、PgR+
HER2 0
MIB-1 11.6%
NG1、HG Ⅰ、gf、ly1、v0
SLN 0/4
NSLN 0/3★
pT1bN0M0 ステージ1A
☆腫瘍と不連続に、乳頭側方向にDCISを含む微小浸潤性乳管癌が2カ所みられる。
☆切除縁に明らかな腫瘍の露出はみられないが、ADHを含む増殖性病変が多発性に認められる。
【今後の治療方針】
放射線治療をした後、タモキシフェン10年、リュープリン5年。
質問①
主治医の治療方針は妥当でしょうか?
質問②
☆の所見について、乳頭方向の追加手術の話は全く出なかったのですが、
(「腫瘍が小さいから」と、扇状ではなく、円状にくり抜く手術でした)
乳頭方向に病変が残っている場合、放射線をかけても必ず乳房内再発するのでしょうか?
質問③
PgR陽性の場合、エストロゲンだけでなくプロゲステロンも癌のエサになるのでしょうか?
リュープリンの代わりにジエノゲスト(黄体ホルモン製剤)で生理を止めるのは危険かどうか知りたいです。
質問④
術後、センチネルリンパに転移はなくリンパ郭清しなかったと聞き安心していたのですが、病理結果説明の際に、計7個(センチネル4個+追加で?3個★)もリンパを取ったと知りました。これは、レベル1まで取ったのと同様に考えて浮腫に気をつけなくてはいけないでしょうか?
以上です。
6mmの早期で見つけ、手術も終わりホッとしていたところ、病理結果を聞き、乳房内再発や浮腫の不安がでてきました。
よろしくお願いします。
田澤先生から 【回答3】
こんにちは。田澤です。
質問①
主治医の治療方針は妥当でしょうか?
⇒薬物療法に関しては…
5年後に40歳という年齢を考慮すると、妥当だと思います。(現在40歳であればタモキシフェンは5年にします。pT1bだから)
質問②
☆の所見について、乳頭方向の追加手術の話は全く出なかったのですが、
(「腫瘍が小さいから」と、扇状ではなく、円状にくり抜く手術でした)
乳頭方向に病変が残っている場合、放射線をかけても必ず乳房内再発するのでしょうか?
⇒断端陽性ではないとしても、局所再発リスクが(完全な陰性よりも)高いとは言えます。(無論「必ず」乳房内再発するなんて馬鹿げていますよ)
質問③
PgR陽性の場合、エストロゲンだけでなくプロゲステロンも癌のエサになるのでしょうか?
リュープリンの代わりにジエノゲスト(黄体ホルモン製剤)で生理を止めるのは危険かどうか知りたいです。
⇒癌の「餌」という表現は私は嫌いですが、普通にLH-RHagonist併用しましょう。
質問④
術後、センチネルリンパに転移はなくリンパ郭清しなかったと聞き安心していたのですが、病理結果説明の際に、計7個(センチネル4個+追加で?3個★)もリンパを取ったと知りました。これは、レベル1まで取ったのと同様に考えて浮腫に気をつけなくてはいけないでしょうか?
⇒それは術式ではなく「手術そのもの」に関係するので主治医に直接聞きましょう。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/5/27
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