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手術後の診断結果について

[管理番号:11106]
性別:女性
年齢:50歳
病名:
症状:
投稿日:2023年5月17日

はじめまして。

他の方の質問も読ませていただき、大変参考になりました。
こういう活動をされていることにとても感謝いたします。
お忙しい中ありがとうございます。

30年ほど前からしこりがあり、ここ数年で15ミリから35ミリに大きくなったので針生検後MRI検査をして、乳腺腫瘍(乳管内乳頭腫+一部非浸潤性乳管癌疑い)ということで手術となりました。
形よりは確実に1度で取りきってほしいと希望しました。
 

診断結果
それ自体は特に問題なかったようなのですが、下記の所見がありました

・乳頭腫症から離れて、乳管内増殖性病変を認めます。
連続性は5ミリ程度の可能性がありますが、線管で径は1ミリ以以下でありADHとします。
low grade DCISも完全には否定できません。
ADHは断片に及んでいると考えられます。
(画像の端にも残っているためだと思います)

1度で取り切ると思っていたので、とてももやもやした気持ちで、どうしてなんだろうと考えてしまいます。

そこでいくつか質問させて下さい
◯これは術前の検査では分からない物なのでしょうか
◯手術をして、たまたま見えてなかった物が取れたということなのでしょうか
◯ADHの一部しか取れてないのであれば、再度手術をして全てを見てみないと確実な診断は分からないのではないでしょうか
◯浸潤性乳癌の可能性はありますでしょうか
◯非浸潤性乳管癌の可能性もあるようですが、その可能性についてどう思われますでしょうか
◯連続性が5ミリというのはADHの基準である2ミリ以下とは関係ないのでしょうか
◯担当医の方は1年ごとの検査で大丈夫、命に関わることはないと言われてるのですが、癌があるのにそれでいいのでしょうか

◯今、脇の下にしこりがあります。
これは術後に膿がたまったりンパが腫れたりしたせいでしょうか。
ちなみに手術は2/末でした。

◯手術をした場所にしこりがあります。
これは手術をしたため固くなっているだけでしょうか。

術後に膿がたまったりリンパの炎症で通院したのですが、もう次は皮膚科で大丈夫ですと言われて、次の検診まで病院にかかりにくい気持ちになりました。

姉妹と叔母も乳がんです。
担当医の方からは癌の出来やすいトラブルの多い胸だと言われました。
あるのが分かってしまった以上早く取り除きたい気持ちなのですが、先生はどう思われますでしょうか?

いたらない文章で申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

◯これは術前の検査では分からない物なのでしょうか
⇒顕微鏡レベルなので、画像診断で全てを把握はできません。

◯手術をして、たまたま見えてなかった物が取れたということなのでしょうか
⇒上記

◯ADHの一部しか取れてないのであれば、再度手術をして全てを見てみないと確実な診断は分からないのではないでしょうか
⇒その通りです。
 追加切除の検討は必要でしょう。

◯浸潤性乳癌の可能性はありますでしょうか
⇒確率的には低そうです。

◯非浸潤性乳管癌の可能性もあるようですが、その可能性についてどう思われますでしょうか
⇒それは十分にありそうです。

◯連続性が5ミリというのはADHの基準である2ミリ以下とは関係ないのでしょうか
⇒おそらく…
 ADHの診断基準となる様な「異型病変」が5mmではないのでしょう。

◯担当医の方は1年ごとの検査で大丈夫、命に関わることはないと言われてるのですが、癌があるのにそれでいいのでしょうか
⇒追加切除の検討はすべきだとは思います。(最終的に経過観察をご希望されるとしても)

◯今、脇の下にしこりがあります。
これは術後に膿がたまったりンパが腫れたりしたせいでしょうか。
ちなみに手術は2/末でした。

⇒エコーで診てもらいましょう(判断不能です)

◯手術をした場所にしこりがあります。
これは手術をしたため固くなっているだけでしょうか。

⇒そう思います。(術後の瘢痕)

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/5/26
***

質問者様から 【質問2】

再度質問させて下さい。
性別:女性
年齢:50
病名:
症状:
投稿日:2023年6月15日

前回は的確なお返事をいただきありがとうございました。

不安の中、とても感謝しております。

再度お伺いしたいのですが

たまたま取れてADHとの診断になったと言うことについて、先生より追加切除の検討
はすべきだとは想いますとお答えいただきました。

私もとても気になるのでそうしたいと思っているのですが、顕微鏡レベルなので画像診断で全ては把握できないとおっしゃられてたので、その辺りを予測で切除するしかないのでしょうか?

この場合、また追加切除しないといけなくなったりするのでしょうか?  

希望は悪い部分を全て取りたいのですが、乳管内でどこまで広がっているか等は全摘しない限り分からないのでしょうか?

画像診断で把握出来ない以上、これは難しいことなのでしょうか?

いたらない文章で申し訳ありませんが、お返事よろしくお願いいたします。

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

いろいろ悩むのは理解できますが…

病変全体の評価になっていないのは明らかなのだから、追加で大きめに(それはエコー所見によります)切除するのが安全であることは間違いありません。
主治医は、(どうせ追加切除したとしても)「低異型度の非浸潤癌があるの?ないか?程度だろう」と言う意味で「経過観察でも問題無い」とコメントしているのだと(私は)思います。

私が追加切除を勧めている(少なくとも検討を進めている)のは、「万が一癌であれば、経過を見ることで(幾らかでも)進行させる」ことを危惧してのことです。
どの時点がターニングポイントとなるのかは、誰にも保証はできない。自分の身は自分で守る意識は必要ですね。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/6/23
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