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DCIS後の再発、局所再発でも手術より薬物療法が先のケース

[管理番号:11066]
性別:女性
年齢:48
病名:○○病院(トロント、カナダ)
症状:
投稿日:2023年5月1日

2016年にDCISになり、このQ&Aで沢山の正確な情報を教えてもらい、帰国時に合わせて手術をしてもらった者です。
その節は大変お世話になりました。
またここに戻ってくる日が来るとは残念ですが、また先生の考えをお伺いしたく質問させていただきました。

放射線を同年の年末に終えて2017年からずっと経過観察、ここ最近は一年に一度していたのですが、今年の受診で、マンモグラフィーには両胸とも異常はなかったものの触診でしこりが見つかり生検したところガンでした。
同じ胸(左)ですが以前のDCISとは真逆の遠く離れた場所になります。
その後MRIをしたところ、逆の胸(右)にも異常がみつかり、MRI下の生検でDCISと診断されました。

MRI の画像上、左側のしこりが肋間筋?の表面部分に入りこんでいるように見られるとのこと (触診ではしこりも小さいしそんなことはない感じだけどといわれましたが)、先に薬物療法を開始して腫瘍が筋肉に触っていないのをみてから手術をしたほうがいいといわれました。
服用から3か月後にマンモグラフィーとエコーをして薬物療法の効き目を確認後、MRI

で再度確認する予定になっています。
(最大6か月ようすを見るかもしれないとも言われています)閉経前なのでタモキシフェンを服用し始めました(がんの詳細は下記に書きます)。

また新たにできた右側のDCISですが、部分切除で放射線をすることは可能といわれました。
今のところ全身転移は見られません。
家族歴はなし、遺伝子検査もすべて陰性でした。

質問なのですが、
①癌のできる場所で小さくても筋肉に入り込む(接触している)ことは時々あるのでしょうか?
先生でも同じ判断をされますか?MRIの検査結果にはknown malignancy with enhancement of the underlying superficial portion of intercostal muscleと書かれています。
先生には私は細くて(日本人としては細くありません!)一度手術で胸のボリュームが減っているから場所が悪かっただけだよって言われました。
ちなみにしこり発覚したのが2月の頭、薬の服用が4月の半ばから開始しております(日本と違い専門が分かれすぎているうえに、検査予約にも時間がかかり時間がかかりました)

②今回新たにできた右側は小さくDCISですが温存はしないほうが長い人生を考えたときにベストだと思われますか?
エストロゲン陽性の腫瘍とのことなのでこの薬物療法で手術時には見えなくなっているということもありますか?MRIでしか映らなかった患部なので。
だとしてもやはりその部分を切除する必要があるのでしょうか?
左のしこり:4 o’clock, 4 cm from the nipple, 1.8×0.7×1.4cm, invasive ductal carcinoma with mucinous features.
ER positive (90-100%), PgR positive (81 ? 90 %) , ER2 negative (Score
1+), Grade 1
ただKi67についての表記がなく、Luminal type が分かりません。
てっきり手術後の薬物療法を決める際に調べるものな
んだと勘違いしてこちらの主治医に質問する機会を逸しました。

右:6 to 7 o’clock , At least 5 mm、Ductal carcinoma in situ ER positive (100%), low grade

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

非浸潤癌では「そもそも」薬物療法をする理由がありません。

無論、手術です。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/5/15
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