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トリプルネガティブのki67について

[管理番号:11054]
性別:女性
年齢:50歳
病名:乳癌
症状:
投稿日:2023年4月24日

こんにちは
3月に手術先行、今週から抗がん剤治療に入ります。

質問
トリプルネガティブですがki67が低いので抗がん剤が効くのか不安です。

トリプルネガティブの場合高い方がよく効いて完全奏功することが多いと聞きました。

グレード、ki67が元々低い場合、トリネガでも転移、再発は確率的に低いと言えるのでしょうか。

病理結果
浸潤径22mm
浸潤径+乳管内進展巣60×30×30mm pt2
センチネルリンパ節 0/6
ki67 5%以下
組織的波及度 f
組織学的グレード1
(腺官形成2点 核異型2点 分裂像1点)

よろしくお願いします。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

物事はシンプルに考え、(世の中に出回っている)誤った情報は綺麗さっぱり捨て去りましょう。
単純な話として乳癌をER, PgR, HER2で分類した際に、「どれにも当てはまらないもの」がトリプルネガティブです。

つまり、その中には増殖の強いものも弱いものもあるのは当たり前(これがKi67)
質問者の場合には(Ki67が低いので)増殖の弱いタイプだということです。

世間一般に恐れられている?トリプルネガティブは増殖が強いものを指しているので、そう言う意味では質問者は(世間一般が悪者扱いしている類の)トリプルネガティブではない。

つまり予後が悪いと悲観する理由もないし、抗がん剤をするべきだという根拠も(その意味では)ありません。
ただ、「何かするのであれば、抗がん剤しかありませんね」という現在のガイドライン上の結論に従うのは妥当でしょう。

★因みに私であれば、(上記をお話ししたうえで)抗がん剤を(私からは)強くは勧めません。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/5/15
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