[管理番号:10291]
性別:女性
年齢:39
病名:乳がん
症状:左腋窩リンパ節再発
投稿日:2022年5月19日
はじめまして。
腋窩リンパ節再発郭清後の治療についてお聞きしたいです。
以下これまでの経緯です。
2018年4月(35歳)に左乳房全摘
センチネルリンパ節生検陰性の為、リンパ節郭清省略
腫瘍径3.0×1.4×2.4センチ(区域状)
浸潤径1.4×1.3センチ
核グレード3
リンパ管浸潤・静脈浸潤なし
切除断端は陰性
ホルモン受容体陽性(ER95%>、PgR40%)
HER2 陰性
Ki-67:85%
リンパ節転移なし
ルミナールB
抗がん剤:FEC3カ月、ウィークリーパクリタキセル3カ月
その後ホルモン療法としてリュープリン注射+タモキシフェン
叔母が乳がんになったこともあり、2020年10月にHBOC遺伝子検査を受け、
BRCA1は陰性、BRCA2は陰性解釈(グレー)
2022年3月の定期健診において、エコーとCTで左腋窩リンパ節転移が指摘される
造影CT、脳のMRI、骨シンチ検査を行い、現時点で多臓器転移なし
4月に腋窩リンパ節郭清(レベルⅠ、Ⅱ、ロッター)を実施
郭清した10個のうち5個にリンパ節転移あり
ホルモン受容体陽性(ER8、PgR4)
HER2 陰性
Ki-67:78.9%
主治医から提案されている今後の治療は以下の通りです。
放射線を25回照射
内分泌療法としてリュープリン+アリミデックス+ベージニオ抗がん剤はしっかりしたエビデンスが無い為専門家でも意見がわかれるとして、行うならTS-1かゼローダ
このような状態で先生でしたら、今後どのような治療を提案されますでしょうか?
よろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
腋窩リンパ節再発後の治療
キチンとした郭清が行われていれば(質問者の記載にレベル3の郭清が書いていないのが気になりますが…)
つまり、私自身がレベル3までperfectな手術をして、なおかつ病理診断で節外浸潤が無ければ、放射線は不要となりますが…
以下のようであれば、放射線はしたほうがいいでしょう。
1.レベル3まで郭清していない
2.手術病理で節外浸潤があった
全身療法としては(私なら)
抗癌剤に患者さんが積極的なら 抗癌剤3か月⇒CKD4/6inhibitor+Letrozole+LH-RHagonist
抗癌剤に消極的ならば (抗がん剤無で)⇒CDK4/5inhibitor+Letrozole+LH-RHagonist
★因みにCDK4/6inhibitorは(とりあえず)2年間を目安にしましょう。(2年過ぎたら、「続けるかどうか?(その際に)悩めばいいのです}
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/5/30
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