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オンコタイプと化学療法

[管理番号:10240]
性別:女性
年齢:44歳
病名:乳癌(硬癌)
症状:
投稿日:2022年4月25日

先日以下の病理結果が出ました。

Left breast, Bt+SN:
-Left CD area, total size about 10.0×5.0cm, invasive size about 5.5×2.5cm, Invasive ductal carcinoma, scirrhous type. pT3,Ly0,V0,f, pN0(sn=0/1),ステージ2b

肉眼上、5.5×2.5cm大の不明瞭な腫瘤病変の広がりが認められます。
組織学的に、腫瘤細胞が大小の不整な胞巣構造や索状構造、線状構造を形成し、浸潤性に増殖しています。
Invasive carcinomaの組織像です。
外側方向を主体に非浸潤癌成分の進展が見られます。
コメド壊死はなし。
腫瘍全体の広がりは、約10.0cm×5.0cmの範囲に
広がりと考えます、腫瘍は周囲脂肪織へと浸潤しています。
脈管侵襲は明らかではありません。
切除断端はいずれの方向も陰性(外側マージン約1cm)

Nuclear grade 2; (nuclear atypia2点,mitotic counts2点)
Histological grade 2; (tubule formation3点, nuclear atypia2点, mitotic
counts1点)

ER:60% (術前では90%)
PgR:70% (術前では95%)
HER2:0 (術前では1)
Ki67: 31% (術前では24%)

エコーでは3センチ大の癌の腫瘤と言われていました。
CTで2つ小さめの腫瘤が見つかっていましたが、全摘と既に決めていたため、これらについては針生検せず全摘手術しました。
術後、病理結果で10cmという大きさにショックを受けています。
幸いセンチネルリンパは陰性でしたが、術後の化学治療で悩んでいます。

現在、Ki67がグレーゾーンということで、無料オンコタイプをお願いしているところです。

先生の過去のオンコタイプについてのコラムはすべて既読済みですが、ここまで大きな病変をあまり乳がんプラザで見かけたこともなく、この大きさでも先生ならRSが21-25であればTam+LH-RHのみとされますか?
(主治医は抗がん剤派なので、RS16以上でTC4クールか、念には念を入れてEC+Tの8クールを推奨しています。)

また、上記病理結果から先生の気になる所見等あればぜひご意見をお聞かせください。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

この大きさでも先生ならRSが21-25であればTam+LH-RHのみとされますか?
⇒その通りです。

「この大きさ」とのことですが…
10cmはあくまでも非浸潤癌を含めた拡がりであり、「invasive size about 5.5
×2.5cm」とあります。
全く気にしません。
ご参考に。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/5/2
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