[管理番号:10166]
性別:女性
年齢:49歳
病名:乳癌
症状:
投稿日:2022年3月18日
お世話になります。
3月(上旬)日に手術(全摘)を行い、3月下旬から化学療法を行う予定でいます。
今までの経緯については以下のとおりです。
2021.10 乳がんと診断される(トリプルポジティブ)
2021.11 術前化学療法(パクリタキセル+ハーセプチン、パージェタ)を開始するも、パクリタキセル点滴後にアナフィラキシーのため中断
2021.12 AC療法を開始
2022. 3 手術
先日、病理結果が出て「浸潤性乳がん、核グレード2、ホルモン受容体陽性、HER2タンパク陽性(3+)、
静脈侵襲あり、リンパ節転移なし、前治療効果0、ステージⅠ」とのことでした。
今後の治療(化学療法において)については、パクリタキセルはアレルギー反応のため使用できないので、ドセタキセル+ハーセプチン、パージェタを念のためICUに入院し点滴するということになりました。
担当医の先生からは、パクリタキセルでアレルギー症状が現れた人の2割がドセタキセルでもアレルギー反応が出てしまうとの話でした。
その話を聞いたときに「では、ドセタキセルでアレルギー反応が出た場合には、抗がん剤なしで分子標的薬のみの点滴を行うということですか」と質問し、「そうなります」との回答でした。
ここでご質問です。
●分子標的薬のみで効果があるのでしょうか。
効果があるとすれば、術前にAC療法を行っているからでしょうか。
●分子標的薬のみでは効果がない場合、他に組み合わせができる抗がん剤はあるのでしょうか。
以上になります。
子供がまだ9歳と小さいこともあり、できるだけ生存率を上げたいので、副作用が辛い治療でも頑張ろうと思っています。
ただ、そう考えてはいても、自分が乳がんであるということについて気持ちがついていかず、毎日涙を流している状態です。
お忙しい中、恐縮ですが、ご回答いただければ幸いに存じます。
よろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
大原則として(再発治療なら仕方がないですが)術後補助療法で「リスクを冒す」べきではありません。
●分子標的薬のみで効果があるのでしょうか。
効果があるとすれば、術前にAC療法を行っているからでしょうか。
⇒その通り!
ACをやっているのだから(敢えてリスクを冒してまでタキサンは私なら追加しません)trastuzumab + pertuzumabのみとすべきでしょう。
●分子標的薬のみでは効果がない場合、他に組み合わせができる抗がん剤はあるのでしょうか。
⇒ありません。
★再発治療とは異なり術前術後の補助療法としてはanthracyclinとtaxaneしか適応はないのです。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/3/29
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質問者様から 【結果2】
化学療法について
性別:女性
年齢:49歳
病名:乳癌
田澤先生の診察:[診察なし]
田澤先生の手術:[手術なし]
田澤先生
迅速なご回答ありがとうございました。
パクリタキセルでアレルギー反応が出ていたのでドセタキセルを点滴するのは直前まで怖くてキャンセルしようか悩んでいたんですが、ICUできちんと管理していただけるということで、1回目はICUで3時間くらいかけて点滴してもらいました。その後は外来で点滴してもらい(通常の人よりは時間をかけていますが)5月(下旬)日に無事完遂しました。
現在はハーセプチン、パージェタを点滴中です。
先生の回答をいただけたことにより、もしうまくいかなくてもAC療法をやっているのだから大丈夫と思い、治療を受けることができました。
ありがとうございました。
<Q&A結果>
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【結果】の送信は、【質問】として扱わないので
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/3/29(本日から再質問可能)
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