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腋窩鎖骨下リンパ節転移節外浸潤について

[管理番号:10161]
性別:女性
年齢:51歳
病名:腋窩鎖骨下リンパ節再発
症状:
投稿日:2022年3月16日

先日、田澤先生に手術していただいた者です。

2018年 12月
 ステージ1(8mm浸潤癌)部分切除術+センチネル
 放射線なし。術後ホルモン療法のみ。

2022年 1月
 腋窩鎖骨下リンパ節再発
 主治医より手術不可能。
 放射線治療+イブランスを勧められる。

2022年 3月
 田澤先生に手術していただきました。

        
 乳ガン術後から3年間2ヶ月毎に通院していたのにもかかわらず、
このような進行したリンパ節再発が見つかり、前医に手術不能と言われ、絶望の中、田澤先生に手術していただき、心より感謝申し上げます。

遠方からの通院は簡単な事ではありませんでしたが、
思い切って東京まで行って良かったと思っております。

今は1ヶ月後に病理結果説明待ちなのですが、
気になる事があり、質問させていただきます。

 私の場合、リンパ節がかなり節外浸潤しており、腋窩静脈にガッチリ癒着し、筋肉にも浸潤していたため、大胸筋と小胸筋ごと切除した。
かなり難しい手術でした。
との事。

手術が終わりやっと安堵したのも束の間、かなり落ち込んでおります。

①私のように節外浸潤していた場合、先生の今までのご経験から、やはり全身転移している可能性は非常に高いのでしょうか?

②抗癌剤治療は迷っているのですが、もししなかった場合、放射線治療+イブランスになるようですが、それは根治は望めず延命治療に近い状態なのでしょうか。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

①私のように節外浸潤していた場合、先生の今までのご経験から、やはり全身転移している可能性は非常に高いのでしょうか?
⇒節外浸潤はリスク因子ではありますが…

 現時点で「遠隔転移はない」と思います。
 だから術後療法としては(全身治療である)「薬物療法」よりも(局所治療である)「放射線」に優先順位があると考えています

②抗癌剤治療は迷っているのですが、もししなかった場合、放射線治療+イブランスになるようですが、それは根治は望めず延命治療に近い状態なのでしょうか。
⇒違います。

 (抗がん剤未治療である)質問者には「抗がん剤に対する感受性が高い(治療効果が期待できる)」と思うので
 「敵は小さいうちに叩け」という私の考えでは、「画像上病変が無い」この時期に最大限の治療がベスト(つまりCDK4/6阻害剤だけではなく、その前に抗がん剤も行った方が)「より良い」と考えたのです。

 ★抗がん剤を(何らかの理由で)せずに、CDK4/6阻害剤+ホルモン療法だけでも「次善の策(つまり根治を狙う治療)」だとは思います。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/3/29
***

質問者様から 【質問2】

再発進行乳ガンHER2タイプの予後
性別:女性
年齢:51歳
病名:腋窩鎖骨下リンパ節再発
症状:
投稿日:2022年4月27日

田澤先生、手術から病理結果説明までお世話になり、ありがとうございました。

・レベル3まで全域に転移。
・節外浸潤あり。

ここまでは術後、田澤先生から説明がありましたが、

病理結果で
サブタイプがHER2陽性に変化しており、トリプルポジティブとなった事に大変ショックを受けました。

仕事があるため術後治療は残念ながら地元で受ける事にしました。

抗がん剤治療が不安で仕方ないですが、

抗HER2療法は再発率を半分にする。
と、田澤先生が乳ガンプラザでいつも仰っていますので、

頑張る覚悟で、5月中旬から、抗がん剤、放射線、などフルコース治療が始まるのですが、
田澤先生に質問です。

①私の現状・リンパ節転移が16個もある事
     ・Ki-67が50%
     ・レベル3まで全域に転移あり
     ・節外浸潤あり
     ・HER2陽性乳ガン

のため、かなり予後が悪く、

抗がん剤、抗HER2療法、放射線治療全てやったとしても
ほぼ100%転移するのでしょうか?

②田澤先生の紹介状通りに
フルコースの治療を受けても根治の可能性は非常に低く
延命治療のためにやるのでしょうか?

田澤先生から 【回答2】

こんにちは田澤です。

抗がん剤、抗HER2療法、放射線治療全てやったとしても
ほぼ100%転移するのでしょうか?

⇒?
冷静になりましょう。
再発率を半分にするわけだから、それは「ありえない」設定ですね。

★冷静さを失わずに「やるべきこと」をやって再発率を半分にしましょう。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/5/13
***

質問者様から 【質問3】

腫瘍マーカー上昇について
性別:女性
年齢:51
病名:腋窩鎖骨下リンパ節再発
症状:
投稿日:2022年5月18日

田澤先生、

前回の質問で、冷静になってやるべき事をやりましょう。

と言っていただき、長期間の抗がん剤治療を頑張る気持ちになりました。

田澤先生からの紹介状を読まれた今の担当医に、

ここまで広範囲のリンパ節転移でHER2陽性、Ki-67が50%ではほぼ間違いなく転移します。
と言われた事がショックで完全に冷静さを失ってしまっていました。

今日、EC療法1回目受けてきましたが、
前回の血液検査結果で腫瘍マーカーがかなり上昇してました。

CA15-3が、51.3です。

乳ガン初発から3年間のCA15-3はずっと20以下で、

リンパ節再発が見つかった2021年12月のCA15-3が34.4となり初めての上昇でしたので、心配で、リンパ郭清手術前に田澤先生にお尋ねしましたが、これくらいの数値なら気にしなくていいでしょう。
との事でした。
無事に手術を終え、田澤先生にずっと診察を希望したかったですが遠方で仕事があるため仕方なく地元で抗がん剤治療を始めましたが、今の病院が担当医がよく代わる事もあり、やはり尊敬する田澤先生のご意見をお聞きしたいのでよろしくお願い致します。

①この腫瘍マーカーの上昇は遠隔転移をしている可能性が高いという事でしょうか?

②PET撮影が必要なのでしょうか?

③たとえ遠隔転移しているとしても、このままEC療法→放射線治療→抗HER2療法→ホルモン療法併用の治療方針で、やっていけば良いのでしょうか?

田澤先生から 【回答3】

こんにちは田澤です。

田澤先生からの紹介状を読まれた今の担当医に、ここまで広範囲のリンパ節転移で
HER2陽性、Ki-67が50%ではほぼ間違いなく転移します。と言われた

⇒忘れましょう。

その担当医がどの程度の経験を素にした根拠があるのか不明ですが…
リンパ節転移=遠隔転移ではないので、「ほぼ間違いなく」というのが「間違い」であることは(私自身は)経験的に知っています。

前回の血液検査結果で腫瘍マーカーがかなり上昇してました。
CA15-3が、51.3です。
①この腫瘍マーカーの上昇は遠隔転移をしている可能性が高いという事でしょうか?

⇒その可能性は無論否定できませんが…
 これから抗がん剤するわけだから、そんなことを気にしても全く無意味です。
 「やるべきことをやる」という頭の切り替えが大切です。

②PET撮影が必要なのでしょうか?
⇒抗がん剤治療が始まったのだから、「全く」必要ではありません。
 抗癌剤中は、まず「その値の推移」を見守ればいいのです。

③たとえ遠隔転移しているとしても、このままEC療法→放射線治療→抗HER2療法→ホルモン療法併用の治療方針で、やっていけば良いのでしょうか?
⇒ECx4⇒petutuzumab+trastuzumab+docetaxelx4⇒放射線⇒ ここで全身評価(PETもしくはCT+骨シンチ)⇒画像上問題無ければ⇒pertuzumab+trastuzumabとなります。

★全身評価のタイミングは上記ですね。そこで万が一問題があれば
pertuzumab+trastuzumabではなく、pertuzumab+trastuzumab+抗がん剤(docetaxelもしくはeribulinなど)となります。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/5/26
***

質問者様から 【質問4】

腋窩郭清術側での抗がん剤点滴について
性別:女性
年齢:51
病名:腋窩鎖骨下リンパ節再発
症状:
投稿日:2022年7月1日

2022年 3月(中旬)日に田澤先生に手術をお世話になりました。
(腋窩鎖骨下リンパ節再発・左)

その後、仕事の為、地元にてEC療法を始め、昨日3回目が終わりました。
もともと血管が細く、看護師さんが針を入れるのにも苦労されて

必ず1回失敗され別の血管を探し何とか出来ている状態です。

それで今回、看護師さんから、次回から左手から点滴入れてみようか?先生には術側でもいいと許可が出てます。
と、言われ、驚きました。

初発乳ガンは部分切除とセンチネルリンパ節生検だったのですが、その病院では、術側である左手では、採血のみオッケーで、

血圧、点滴、は全て右側で左の術側は厳禁という感じでした。

初回の手術とは違い、
今回の田澤先生にしていただいた手術は、
左・腋窩鎖骨下リンパ節再発であり、

・レベル3まで

・リンパ節転移16個

・節外浸潤ありで大胸筋、小胸筋ごと切除

・今年で1番大変な手術でした。
と先生より報告あり。

でしたので、このような大ががりな腋窩郭清をした術側でのEC療法の点滴をするのは大丈夫なのでしょうか?
リンパ浮腫が不安です。

以前、他の方への回答で、腋窩郭清や、その後のリンパ浮腫については、手術の技法によるので主治医に聞いてみましょう。
と仰っていましたので、
お忙しい中恐縮ですが、田澤先生にご回答いただきたいのです。

よろしくお願い致します。

田澤先生から 【回答4】

こんにちは田澤です。

点滴は術側で構いません。
それよりも(リンパ浮腫を心配するなら、むしろ)重いものを持つときには「肘を曲げる(腕を伸ばしっぱなしで重いものを長時間持たない)」これに注意しましょう。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/7/11
***

質問者様から 【質問5】

放射線照射部位について
性別:女性
年齢:52
病名:腋窩鎖骨下リンパ節転移
症状:
投稿日:2022年12月6日

田澤先生には多発リンパ節再発手術をお世話になり、
その後、地元にて化学療法EC→ドセタキセルまで完遂し、
来週から放射線治療が始まります。

田澤先生からの治療説明では、
放射線治療は節外浸潤を認めたロッター→IC→SCということだったように思いますが、乳房と腋窩への照射は不要という事でしょうか?

初発乳癌温存術後に、放射線未治療なのですが、術後4年が経過した今は、乳房照射は不要でいいでしょうか?

田澤先生のご意見をお聞きしたいので、ご多忙ななか申し訳ございませんがよろしくお願い致します。

田澤先生から 【回答5】

こんにちは。田澤です。

放射線治療は節外浸潤を認めたロッター→IC→SCということだったように思いますが、乳房と腋窩への照射は不要という事でしょうか?
⇒この記載だけで判断すれば、そう思います。(個人が特定できないので、実際の手術と病理が不明:腋窩リンパ節は手術したのか? 腋窩リンパ節に転移があったのか?が不明な為、正確なコメントはできません)

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/12/14
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