[管理番号:10002]
性別:女性
年齢:53
病名:右胸ステージ3ルミナルハー2タイプ、左胸ステージ1ホルモンタイプ
症状:
投稿日:2022年1月12日
いつも拝見して勉強させて頂いています。
今回姉が
右胸ステージ3.右脇リンパ転移あり、鎖骨のあたりのリンパもはれている状態でしこり6cmでルミナルハー2タイプ。
左胸はステージ1、ホルモンタイプ。
脂肪肝の検査等で9月のシコリ発見以来11月中旬の治療までの間にシコリが大きくなり皮膚も赤みをおびてきました。
ハーセプチン、パージェタを3week??4回、ウィークリーパクリタキセル??12の後EC療法の予定で、現在最初の8週目です。
シコリは触ってやっと分かる位に小さくなっています。
そこで教えて頂きたいのですが、EC療法の前に手術する事は出来ないのかと言う事です、まだ主治医の先生には聞いていないのですが、せっかく小さくなったシコリがEC療法の間に大きくならないかと言うのが1番の不安材料です。
田澤先生のご見解とそのような相談をしてもいいのかという事で悩んでいます。
主治医の先生は優しく話しを聞いて下さいますが
治療方針等についてどこまでこちらこ希望を伝えていいのか悩んでいます。
よろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
そこで教えて頂きたいのですが、EC療法の前に手術する事は出来ないのか
⇒当然できます。
ご参考に。
質問者様から 【質問2 】
最善の治療方について
性別:女性
年齢:53歳
病名:右胸ステージ3ルミナルハー2タイプ、左胸ステージ1ホルモンタイプ
症状:
投稿日:2022年1月19日
管理番号10002
再度質問させて下さい。
病名:右胸ステージ3ルミナルハー2タイプ、左胸ステージ1ホルモンタイプ
追加で右胸ステージ3C、遺伝子検査で陰性で両胸全摘希望です。
パージェタ、ハーセプチンを3週毎で4回、パクリタキセルを毎週で12回の3クール目を本日投与で残り1クールです。
シコリは触って少し分かる程度になっています。
今日は担当の先生が不在の為来週、手術を次の抗がん剤の前に出来ないか聞いて見ようと思います。
乳がん告知後のショックから立ち直るのに時間がかかり、田澤先生の存在に気づくのが遅れた事をとても後悔しております、が本人の為にも私がしっかり判断しないといけないと思い相談させて頂きます。
本当なら田澤先生に手術、診察とお願いしたいのですが、当方(関西)在住であり落胆しております、
田澤先生に現時点の最善の治療法を教えて頂きたいです
それと前回質問させて頂いた抗がん剤前の手術はした方がいいと思われますでしょうか
先生の大切なターニングポイントがあると言うお話に、全く私が今考え、悩んでいる問題の真髄だと感じました。
どうしても乳がんを克服してやりたいと強く願っております。
また今のガンセンターではリニアックのIMRTとVMATがあるようなのですがこれはトモセラピーとは違うのでしょうか?
この状況ではトモセラピーがいいと思うのですが、
是非田澤先生のご見解をお願いします。
出来れば転院させて頂き田澤先生のお力を頂きたいと思っておりますがこれは可能でしょうか、是非よろしくお願いします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは田澤です。
ポイントは2つ
1.右が(抗がん剤前に)鎖骨下リンパ節に転移を疑っている
2.抗がん剤は術前に行っても術後に行っても予後は変わらない。
つい先日も関西から『鎖骨下リンパ節の手術はできないので、そこは放射線する』と言われて、どうしても手術して欲しいとの希望で当院に転院して手術することになった患者さんが居らっしゃいましたが…
そのように患者さんから聞きながら、『大変、憂慮する現状だ!』と強く感じたところです。
鎖骨下郭清ができない(寧ろ、見たことがない)乳腺外科医が(オミクロンのように)蔓延してしまったことは、(それにより)ターニングポイントを逃す患者さんが(全員では無論ありませんが)必ずいらっしゃるという事です。
前置きが長くなりましたが…
1について
その担当医に「きちんと鎖骨下郭清ができるのか?」単刀直入に聞いてみた方がいいでしょう。
2について
ECの効果は(無論やってみないと解りませんが)、奏功せずに増大することで「手術可能なタイミングを逃すリスク」は当然考えるべきです。
Pertuzumab+trastuzumab+paclitaxel ⇒ 手術 ⇒ ECx4 ⇒放射線 ⇒pertuzumab+trastuzumab x14
上記が安全だとは思います。
ご参考に
質問者様から 【質問3 】
術前抗がん剤と手術のタイミングについて
性別:女性
年齢:53
病名:
症状:
投稿日:2022年1月26日
いつも的確でこころ強い回答ありがとうございます。
前回質問させて頂きました件について主治医に確認してきた結果です。
手術については先にEC療法をしてからのほうが手術後の細胞の検査でガン細胞が残っていた場合、カドサイラというよく効く抗がん剤が適用されるのでその方がいいとの事。
もしEC療法中に
効き目が悪ければ手術に変更出来るという事でした。
先に手術をすると術後の抗がん剤がカドサイラが適用できない為。
リンパについてはレベル3まで郭清します。
本日のエコーで現在
鎖骨リンパは消えているようで脇はまだ残っている、EC療法も良く効くのでガンがさらに消失する可能性があるとの事でした。
術後放射線→抗がん剤→ホルモン療法の予定です。
リンパはきちんと郭清してもらえるようで安心しました。
田澤先生に言って頂いて思い切って主治医に確認してよかったです。
手術のタイミングについては少し不安は残りますが主治医の言う通りでする事になるかと考えています。
放射線についてもトモセラピーがいいと思うのですがリニアックのIMRT,VMATというものでも大丈夫でしょうか?
これはトモセラピーとは違いますか?
出来れば放射線は江戸川病院で出来ないものかと考えています
今日の治療計画についてどのように思われるかとトモセラピーとの違いについて教えて頂ければと思います。
よろしくお願いします。
田澤先生から 【回答3】
こんにちは田澤です。
「リニアックのIMRT,VMATというものでも大丈夫でしょうか?
これはトモセラピーとは違いますか?」
⇒トモセラピーはIMRT(Intensity Modulated Radiation Therapy)+IGRT
(image guided radiotherapy)の2つの機能があります。
VMAT(Volumetric Modulated Arc Therapy)はIMRTを回転させながら行う方法であり、トモセラピーはIMRTを「更に磨いたシステム」と言えます。
「出来れば放射線は江戸川病院で出来ないものかと考えています」
⇒その場合には(乳腺外科は介さずに)「直接、当院放射線科に依頼」することになっています。
質問者様から 【質問4】
術後の治療について
性別:女性
年齢:53
病名:両側乳がん 右手 ルミナルハー2 ステージ3c 左 トリプルネガティブ ス
テージ1
症状:
投稿日:2022年4月22日
田澤先生いつも私達の為に大切なお時間頂きありがとうございます。
前回も質問させて頂き心強く治療に迎えています。
今回また質問させて頂きます。
前回は左がホルモンタイプと思っていたのですが、手術の説明を
聞いたところトリプルネガティブ だったので今後の治療について教えて下さい。
4/(下旬)に最後の術前化学療法のACが終わり6/(上旬)の
手術を迎える事になりました、それまでにMRIやCTの検査をするようです。
手術は両側全摘で右はレベル3まで郭清、左はセンチネルリンパ節生検でリンパに転移があれば郭清かと思います。
その後は一月あけて右と鎖骨に放射線とホルモン療法を併用、放射線後一月あけて抗がん剤を3週間毎に14回となる予定です。
術前の結果次第で、抗がん剤の種類が決まるようです。
質問は2ターン目のACではシコリが大きくはなっていないが変わってもいないようなので手術まで6週間あく事で左のトリプルネガティブ が進行しないか、また左に放射線は必要ないのかが不安です。
これまでの治療と今後の治療について問題はないでしょうか、本当に江戸川病院の近くに引っ越し田澤先生に見ていただきたいと思うのに実行出来ない事が残念でなりません。
再発については最善の治療をするしかないとは分かっていますがとても不安な心境です。
これからの検診についても気をつけるべき事を教えてもらいたいです。
田澤先生から 【回答4】
こんにちは田澤です。
また左に放射線は必要ないのか
⇒全摘後の放射線治療の適応はリンパ節転移4個以上です。(現時点でそれを疑う状況ではないようです)
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/5/2
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