[管理番号:9980]
性別:女性
年齢:36
病名:乳癌
症状:胸のしこり、リンパ節の腫れ(自覚なし)
投稿日:2021年12月29日
田澤先生
はじめまして。
乳がんプラザを心の支えにしております。
トリプルポジティブタイプの予後についてお聞きしたく、ご連絡いたしました。
12月頭に細胞診の結果、左胸上側部に20mm程度の悪性腫瘍ありといわれました。
また、リンパ節も少々腫れているのではないかと指摘されました。
その後、胸部CT、血液・尿検査、レントゲン、肺活量検査、針生検を行い、つい先日その結果を以下の通り告知されました。
腫瘍サイズ:21mm
左脇リンパ節に転移あり
ER 陽性、PgR 陽性、Her2 強陽性、ki 67 40
CTの結果のかぎり、遠隔転移はなし、リンパ節への明確な転移は現在
一ヶ所のみ、ひとまずステージ2bとのこと。
サブタイプは何、とはっきり伝えられていませんが、ルミナルHer2
(トリプルポジティブ)かと思います。
提示された治療方針は以下:
術前化学療法:
①ハーセプチン、パージェタ、ドセタキセル:3カ月
②FEC療法:3ヶ月
術後化学療法:
??術後癌が残ってい他場合、カドサイラ9ヶ月+ホルモン療法5年
??癌が残っていなかった場合、ハーセプチン、パージェタ9ヶ月+ホルモン療法を5年
Her2は、予後は随分改善されたと聞きますが、ki67が40と高く、また、現時点で既にリンパ節転移があるため、かなり不安です。
主治医は「5年後の無再発率は85%程度」と言っておられました。
とにかく再発と転移が今から心配です。
田澤先生の豊富なご経験から、現在、ホルモン陽性+Her2タイプの危険性はどの程度なのか、再発率・転移率は通常のルミナルタイプと比べて高いのか否か、最新の状況をご教示いただけないでしょうか。
自分でも調べたのですが、あまりトリプルポジティブタイプの症例がなく…
また、術前化学療法を行う予定ですが、年末年始を挟んだり、その他の検査や妊孕性温存などをしていると、開始は早くとも1月末、遅くて2月になりそうなのです。
その間に進行してしまうのではないかとも心配しております。
(主治医より、このタイプだと極力早く始めたいとのコメントがありました)
長々と書いてしまいましたが、
1 トリプルポジティブ、リンパ節転移ありの予後
2 自分の癌は進行が速いのか。
治療開始が1.2ヶ月先になる場合の進行具合
以上2点について、ご教示いただければ幸いです。
お忙しい中、読んでいただいてありがとうございました。
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
「田澤先生の豊富なご経験から、現在、ホルモン陽性+Her2タイプの危険性はどの程度なのか、再発率・転移率は通常のルミナルタイプと比べて高いのか否か、最新の状況をご教示いただけないでしょうか。」
⇒質問者自身の再発率については「手術病理が出てから」考えましょう。
そもそもサブタイプと予後は無関係!(特にHER2タイプは、様々な術後療法の開発により、かつてとは異なり「普通」ですよ! ご安心を。)
気にしないように!