[管理番号:9939]
性別:女性
年齢:42歳
病名:浸潤性乳管癌
症状:
投稿日:2021年12月10日
非常に勉強になり、ありがとうございます。
素人質問で大変恐縮ですが、ご教授ください。
左下内側部の浸潤性乳管癌の診断を受け、11月中旬に左乳房全切除術、センチネルリンパ節生検、ティッシュエキスパンダー挿入術を受けました。
術前はER、PgRとも強陽性(どちらも8)、HER2
FISH陰性の診断であったため、手術先行となりました。
ところが、術後病理では、ER(5)、PgR(7)、HER2 FISH陰性、ki6710%、グレード1と、ERのスコアが下がる結果となりました。
腫瘍径は28mmで、リンパ節転移なし(0/2)、断端陰性、脈管浸潤なし、でした。
主治医はERが陽性ではあるがスコア5では抗エストロゲン剤の効果が乏しいことが予想され、かつ腫瘍径と年齢を加味すると、偽閉経療法をプラスしてもホルモン療法単独では心許なく、TC療法併用を勧める、とのことでした。
そこで、
①素人目にはルミナールAだと思うのですが、それでもホルモン療法が効きにくいタイプになるのでしょうか。
リンパ節転移や脈管侵襲もなく、ki67も低値なので、なかなか踏み切れないでいます。
軽度ですが頸髄損傷の後遺症で四肢筋力低下や感覚障害がすでに存在する状態でもあり、TCの副作用も心配なところです。
②PgR(7)は素人目にはそれなりに強陽性と思うのですが、PgRの発現が強くてもERの発現が弱くなるというタイプは存在するのでしょうか。
自分で調べられる範囲では、あまりそのようなパターンを見つけられず、単純に疑問に思っています。
以上2点につき、ご教授願います。
よろしくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
PgRが陽性なのだからERのスコアは気にしないようにしましょう。
Ki67=10%であり、(私なら)「抗がん剤を勧める」など『一秒も』考えません。
ご参考に。