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センチネルリンパ節微小転移有りの抗がん剤使用について

[管理番号:9863]
性別:女性
年齢:41歳
病名:乳癌
症状:
投稿日:2021年11月6日

いつも拝見させて頂いています。
今回は、娘の術後病理結果にもとづく抗がん剤使
用の有無を田澤先生にお伺いしたいです。

娘の術後病理結果は以下です。

腫瘍経:12mm
リンパ節転移:センチネルリンパ×2(マクロメタとミクロメタ)、その奥4個には無し
ホルモン感受性:有り(エストロゲン+、プロゲステロン+)
HER2:陰性1+
グレード:1
ki67:20%
この結果から、主治医には、リンパ節転移があることで、微小とはいえ、転移は転移だから、通常は抗がん剤をお勧めしているとのことです。

この結果は、ルミナールAかBのどちらになると思われますか?
田澤先生も同様な治療方針を勧められますでしょうか?
過剰治療にならない為にもオンコDX検査も提案されています。

受けた結果で抗がん剤使用有無を考えた方が良いでしょうか?

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

「この結果から、主治医には、リンパ節転移があることで、微小とはいえ、転移は転移だから、通常は抗がん剤をお勧めしている」
⇒その考えには反対です。

 色々なコラムを読んでいただければ解りますが…
 リンパ節転移と「抗がん剤による上乗せ」は無関係です。
 ★リンパ節転移4個以上ではエビデンスがまだですが、1~3個では無関係

「この結果は、ルミナールAかBのどちらになると思われますか?」
⇒Ki67=20%は(Ki67だけで判断するのであれば)私ならルミナールAとしてホルモン療法単独(この場合はtamoxifen + LH-RHagonist)を提案します。

ただOncotypeDXできるのであれば、その方が(KI67だけで判断するよりも)安心です。
ご参考に。

 
 

 

質問者様から 【質問2 】

オンコDX結果による治療について
性別:女性
年齢:41
病名:乳がん
症状:管理番号:9863] 性別:女性 年齢:41歳 病名:乳癌 症状: 投稿日:2021年11月6日 いつも拝見させて頂いています。
今回は、娘の術後病理結果にもとづく抗がん剤使 用の有無を田澤先生にお伺いしたいです。
娘の術後病理結果は以下です。
腫瘍経:12mm リンパ節転移:センチネルリンパ×2(マクロメタとミクロメタ)、その奥4個には無し ホルモン感受性:有り(エストロゲン+、プロゲステロン+) HER2:
陰性1+ グレード:1 ki67:20%
投稿日:2021年12月17日

いつもお世話になっております。

以前、以下管理番号9863にて質問させていただいた者です。

先日、以下のオンコDXの検査結果がわかりました。

RS:13
9年遠隔率:13%
化学療法上乗せ効果なし
この結果からは、抗がん剤の上乗せ効果は無しとあるのですが、RXponder試験からは、閉経前RS0~25に該当する患者は、5年で概ね4.9%の抗がん剤上乗せ効果があるという資料をもらいました。
このデータにより、抗がん剤使用を考えた方が良いのか迷いが生じてきました。
ただし、直接この検査をしている会社から、同RS別のグラフを入手したところRX0~13までは3.9%で、14~25は5.8%と差異がありました。
個人的には、なるべく不要な抗がん剤は副作用他の観点から避けたいとは考えるのですが、やはり数字で示されると非常に迷っているのが正直なところですが3%~5%て、そんなにベネフィットがあるようにも思えないのも実感しています。

田澤先生のご見解はいかがでしょうか
この結果からの、抗がん剤使用の判断は、どう思われますか?

以下は前回投稿
管理番号:9863] 性別:女性 年齢:41歳 病名:乳癌 症状: 投稿日:2021年11月6日 いつも拝見させて頂いています。
今回は、娘の術後病理結果にもとづく抗がん剤使 用の有無を田澤先生にお伺いしたいです。
娘の術後病理結果は以下です。

腫瘍経:12mm リンパ節転移:センチネルリンパ×2(マクロメタとミクロメタ)、その奥4個には無し ホルモン感受性:有り(エストロゲン+、プロゲステロン+)HER2:陰性1+ グレード:1 ki67:20%

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは田澤です。

Tamoxifen + LH-RHagonistとなります。
★『今週のコラム 269回目 Rx PONDER (中間解析) その解釈』を是非熟読してください。