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非浸潤がんについて

[管理番号:9667]
性別:女性
年齢:54
病名:乳がん
症状:
投稿日:2021年8月27日

お忙しい中、私たちの不安や疑問に答えていただきありがとうございます。

ひと通りの検査が終わり、手術を待っている状態です。

告知から時間もたって少し落ち着いて考えられるようになり、いくつか疑問に感じることが出てきました。

しこりの自覚や分泌物はありません。

検診でマンモ異常なし、エコーで乳管が拡張しているところがあると細胞診→classV。

検診クリニックから総合病院へ。

病変が小さく針生検で取り切れてしまうかもしれないと先に造影MRI→広がりは大きい。

針生検→乳管内乳頭腫または非浸潤がんの疑い→追加で免疫染色→非浸潤がんの診断。

非浸潤のためサブタイプはなし、リンパ節転移は今のところなし、9月に全摘で手術予定です。

非浸潤は初期といわれますが、浸潤があるかどうかやサブタイプは術後病理までわからず、今のところ浸潤径0だけれど全摘、と不安な気持ちでいます。

①非浸潤がんにもグレードがあることを最近知りました。
今からでも聞いた方がいいでしょうか。
グレードは必ず出ているものなのでしょうか。

②マンモで見つかる非浸潤がんとエコーで見つかる非浸潤がんでは性質に違いがあるのでしょうか。
(マンモで見つかる=石灰化=コメド、エコー=非コメドでしょうか)
③針生検のときに「硬くてなかなか刺さらない」と苦労されていました。
こういう場合は、硬いのは乳管なのでしょうか、腫瘍なのでしょうか。
硬癌と関係ありますか。

④針生検では2回吸引したようですが、多少なりとも腫瘍の大きさに影響はあるのでしょうか。

⑤MRIでは乳管内で広がっているようですが、白く映るのはすべてがんなのでしょうか、
良性あるいは微妙な病変も白く映りますか。

よろしくお願いいたします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

「①非浸潤がんにもグレードがあることを最近知りました。
今からでも聞いた方がいいでしょうか。
グレードは必ず出ているものなのでしょうか。」

⇒グレードは(非浸潤癌では特に)無意味です。
 気にする必要はありません。

「②マンモで見つかる非浸潤がんとエコーで見つかる非浸潤がんでは性質に違いがあるのでしょうか。
(マンモで見つかる=石灰化=コメド、エコー=非コメドでしょうか)」

⇒そうとは限りません。
 無意味な想像は辞めましょう。

「③針生検のときに「硬くてなかなか刺さらない」と苦労されていました。
こういう場合は、硬いのは乳管なのでしょうか、腫瘍なのでしょうか。
硬癌と関係ありますか。」

⇒無関係

 むしろ「硬くて刺さらない」のは「周辺の正常乳腺」だと思いますよ。
 気にする必要葉全くありません。

「④針生検では2回吸引したようですが、多少なりとも腫瘍の大きさに影響はあるのでしょうか。」
⇒無関係

⑤MRIでは乳管内で広がっているようですが、白く映るのはすべてがんなのでしょうか、
良性あるいは微妙な病変も白く映りますか。」

⇒乳腺症でも造影されます。