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一次再建の可否(非浸潤癌・HER2陽性・ki-67高値)について

[管理番号:9335]
性別:女性
年齢:45
病名:乳がん
症状:
投稿日:2021年4月21日

田澤先生、こんにちは。

乳がんと診断されてから、乳がんプラザで勉強させていただいています。

3月末に乳がんと診断され、一次再建できる病院を希望し転院しました。

昨日サブタイプがわかったのですが、主治医からは、一次再建はあまり勧められないと言われました。

転院を後悔し落ち込んでいたのですが、調べれば調べるほど腑に落ちず、先生のご意見をいただきたいと思っております。

CNBの結果
・非浸潤癌
・ホルモン受容体:若干プラス(数値は聞いていません)
・HER2:陽性
・ki-67:43%
乳管の中を広がっていく癌のタイプ(石灰化が多数みられる)だと説明されています。

一次再建可能枠の中で一番早かった6/2に手術の予約を入れた上でCNBしました。

主治医からは
・非浸潤癌だが、サンプリングの場所がたまたそうだったかもしれないので、術後すべてを調べてみれば浸潤癌の可能性もある(これは承知しています)
・HER2陽性&ki-67が高値のため、悪性度が高く、浸潤していることも十分ある
・もし浸潤癌だった場合、HER2陽性のため術後に抗HER2薬を使用するが、白血球が下がるため、インプラントをいれたところに合併症が起こる可能性があるの
で、当院ではHER2陽性の人には一次再建を勧めてない・全身治療1年3か月終えた後に、二次再建をすることを勧める(ただし当院ではしていない)
との説明がありました。

合併症の確率や、どんな合併症が起こるかを尋ねたところ
・そもそも当院ではHER2陽性の人に一次再建をしていないので、確率はよくわからない
・合併症はインプラントを入れたところに細菌感染が起こり、抜去することになる
(しかし再度入れるのは可能)
とのことでした。

CNBでは非浸潤癌でしたが、浸潤癌であることを前提に話されているのも気になります。

乳がんプラザなどで学んだ知識をまとめ、私としては
・組織検査では非浸潤癌なので、一次再建は可能
・一次再建の可否はリンパ節転移の有無が関わり、HER2陽性は問題ではないと思っており、来週の診察時に再度、一次再建希望であることを伝えるつもりですが、私の考えが正しいか、また主治医が受け入れてくれるか心配です。

田澤先生にお尋ねしたいのは
(1)主治医が言う「HER2陽性の場合、一次再建しないほうがいい」という考えは、先生のご経験上いかがでしょうか。

(2)HER2陽性でki-67高値の場合、CNBで非浸潤癌でも、実際は浸潤癌の場合が多いのでしょうか。

(3)(2)がもしそうなら、1か月半後の手術を待つのではなく、より早く手術をしてもらえるところに転院したほうがよいレベルなのでしょうか。

(今の病院では一次再建なしに変更するとしても、手術は5日早くなるだけと言われました。
一次再建できないのなら、違う病院に転院か、転院前の病院で早めに手術すればよかったと後悔しています)
(4)一次再建が可能かどうかを判断するために、何か方法(するべき検査等)はありますでしょうか。

(現在は、細胞診・CNB・造影MRI・CT終了。
エコーでは、リンパ節腫大ありだが転移は確認されないと、転院前の先生から言われています)

以上4点について、ご意見いただければ嬉しいです。

ご多忙の中恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

そもそも「非浸潤癌ではHER2もKi67も適応外」の検査です。
何の参考にもなりません。(全く無意味)

非浸潤癌であれば、同時再建を排除する理由がありません。
ご参考に。