[管理番号:9241]
性別:女性
年齢:50
病名:
症状:
投稿日:2021年3月10日
2013年術前化学療法を3ヶ月行い(パクリタキセル12回、ハーセプチン1年)7月に1.3cmから0.3に縮小した右胸乳管癌の温存術後、放射線をしています。
ルミナールB HER2 2+ ER PgR共に3+
脈管浸潤なし 組織学的グレード1
ki-67 35%
T1N1miM0ステージ1B
センチネルリンパ1に小さな転移がありましたがリンパ郭清は不要とのことでしていません。
その後ノルバデックス服用中の2019年局所再発し、11月に全摘しています。
腫瘍は最大3.5cm程で多数ありトータル64×46mm僅かに非浸潤癌を含みます。
前回同様ルミナールHER2ですが、今回は微小乳頭癌像を呈する乳頭癌でERは90%で変わりませんが、PgRが3%と低く、組織学的グレードは3でki-67も50%と高くなっています。
T3N1M0ステージ3A
腋窩リンパレベル1 5/15
Ly1 V0 f+ S+
surgical margin- 切除縁にはかなり腫瘍が接近(0.3mm)
術後EC4回、パクリタキセル12回、ハーセプチン、パージェタを1年がまもなく終わります。
シコリが切除した傷の1cm程下に1mm角程とそこから2~3cm程下に1cm未満のものが1つ、1~5mm以下のものが2つ触れますが、エコーでは小さ過ぎて判断出来ず、
いずれも乳腺ではなく皮膚の下にあり、皮膚転移の可能性も考えられると言われました。
細胞診やMRIやPETなどの検査を受けたいと伝えましたが、検査はせず1年までいかなくても経過を見ることと、皮膚転移なら手術をしても無駄という話でした。
私としては悪いものだった場合手術が出来るのであればして欲しいし、早く検査をして欲しいという気持ちがあるのですが、先生のお考えをお聞かせください。
これは胸壁再発ではなく皮膚転移の前触れなのでしょうか。
また先生に確定診断をしていただくことは可能ですか。
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
(結果として)術前抗がん剤をした後の縮小手術(全摘⇒温存、腋窩郭清⇒センチネ
ルリンパ節生検)したことが再発に結びついたケースです。
抗癌剤前の画像評価で(そもそも)腋窩リンパ節に転移が疑われなかったのか? 問題点①
〃 (そもそも)多発や境界不明瞭な拡がりなどで、(術前抗がん剤をして小さくなったとしても)温存の適応外ではなかったのか? 問題点②
このメールからは上記①②について不明ながら、(HER2陽性だからといって)安易に術前抗がん剤をすることのリスクについて考えさせられます。
「いずれも乳腺ではなく皮膚の下にあり、皮膚転移の可能性も考えられると言われました。」
⇒全摘しているのですよね?
それであれば「乳腺ではない」というのは当たり前!(主治医は何血迷ったことを言っているのでしょうか??)
皮膚表面に無い以上は(皮膚転移ではなく)胸壁再発です。
やるべきは(その部位の)切除です。(治療を兼ねた診断目的として)
質問者様から 【結果2 】
先日はありがとうございました
性別:女性
年齢:50歳
病名:
田澤先生の診察:[診察あり]
田澤先生の手術:[手術なし]
田澤先生
先日は診察していただきありがとうございました。
手術も決まって嬉しいです。
お伺いするのを忘れていましたが、術前のMRIは次回撮るのでしょうか。
先生の病院に転院したいのですが、抗がん剤で頻繁に通院することや、緊急事の受診が距離的に厳しいこと(これまでの感染やカドサイラの強い副作用の経験から)コロナや仕事、生活のことなど考え、心配しているところです。
次は(下旬)日に伺います。
どうぞよろしくお願いいたします。
<Q&A結果>