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HER2乳がんの再発率について

[管理番号:9090]
性別:女性
年齢:66歳
病名:乳癌
症状:
投稿日:2020年12月30日

母の乳癌について質問させていただきます。

昨年7月本人が胸のしこりを見つけ、かかりつけ医を受診しエコーにて癌と診断され、その時は7mmぐらいと言われましたが、紹介された地域の医療センター乳腺外科での針生検を受け、HER2タイプの癌と診断されました。

翌8月温存手術を受けその結果、
病気分類:ステージⅠ
最大病理学的な大きさ:13mm
リンパ節転移なし
切除断端すべて陰性
サブタイプ:HER2タイプ
内分泌療法感受性なし
HER2特殊蛋白過剰発現あり
癌の回転数:高
Ki67:37%
センチネルリンパ2ヶ郭清との説明を受けました。

手術を行った主治医は、センチネルまでいってたのと術中声を出してしまったと言っていました。

術後の治療は
FEC療法 4クール
タキソテール、ハーセプチン 4クール
放射能25回
ハーセプチン単独で1回で
今現在はハーセプチンの終盤となっています。

治療中、腫瘍マーカーであるCEAが5.1→6.7→7.0と一時上昇し、
前回の血液検査で4.8と下がっていましたが、(そのまま上昇していればCT検査をやるはずでした)
再発ではないのかと非常に気を揉み、また、センチネルリンパにまで転移していたこともずっと気にしています。

術後の主治医の説明では、HER2の再発率は30数%あり、また他のサイトでも早期のステージであってもHER2の場合30%以上の再発率であるとかかれており、本人も再発のことが頭から離れなくなっております。

治療が終わりに近づくにつれストレスがだいぶつのり一時期精神状態がかなり悪く、心療内科を受診するようになってしまいました。

もともと母はかなりネガティブ思考で、何事も悪い方にばかり考えてしまう性格なのですが、ストレス自体が再発率にも影響すると言うことも聞き、ますますストレスがたまり悪循環となってしまっています。

現在は心療内科の薬の服用もあり、どうにか気持ちを保てているようです。
また田澤先生の乳癌プラザを母も拝見させていただくようになり、モチベーションが徐々に上がってるようにも感じます。

長々と書いてしまいましたが、上記に書かせていただいた状況の場合、母の癌の再発率を教えていただきたいです。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

質問者の勘違いかもしれませんが…
Pertuzumabをやっていないことが気にかかります。

実際の標準治療は

Anthracycline(EC or AC or FEC)4クール⇒trastuzumab+pertuzumab+docetaxel4
クール⇒温存乳房照射⇒trastuzumab+pertuzumab14クール
(trastuzumab+pertuzumabとしてトータル1年間)

再発率は(上記、抗HER2療法を行えば、再発率は半分となるので)10%前後となるでしょう。