[管理番号:7152]
性別:女性
年齢:43歳
病名:乳癌
症状:
田澤先生
はじめまして。
よろしくお願いいたします。
昨年8月に乳房全摘を行いました。
病理の結果、
充実腺管癌 3.2cm
リンパ節転移 1/21個
グレード2
ER50%以上 PgR50%以上(強陽性)
Ki67 30%以上
HER2 陰性 脈管侵襲なし
術後、FEC+パクリタキセルの予定でしたが、副作用が辛くFEC4サイクルで治療を中断しました。
子供もまだ小さく、年齢のことを考えても、再発しないようやれることは全てやった方がいいとパクリタキセルを勧められています。
これ以上抗ガン剤はしたくないという思いと再発への不安で気持ちが揺れています。
やはり、田澤先生もパクリタキセルを追加した方がよいと思われますでしょうか。
先生はルミナールBではTC療法を勧めておられますが、FEC療法のみの場合では効果は劣るのでしょうか。
お忙しいとは思いますが、ご意見を頂けますと幸いです。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「やはり、田澤先生もパクリタキセルを追加した方がよいと思われますでしょうか。」
→もともと、アンスラタキサンをする理由がありません。
トリプルネガティブでもハイリスクでもないので「アンスラもしくはタキサン」でいいでしょう。
「先生はルミナールBではTC療法を勧めておられますが、FEC療法のみの場合では効果は劣るのでしょうか。」
→『今週のコラム 168回目 乳癌診療の基本 7 taxane単独regimenであるTCは、anthracyclene単独regimenであるAC/ECよりも効果が高いことが示されている。(SABCS 2007)』のACvsTCのグラフをご参照のこと