乳がんは早期発見、早期治療で治せる癌です。乳がん手術は江戸川病院|乳がんプラザ

[管理番号:2987]
性別:女性
年齢:33歳
33歳、2児の母です。
よろしくお願いします。
4/(下旬)、左乳房が急に授乳中の時のように一部硬くなっているのに気づき(2年前に乳は止めています)、
5/(中旬)に総合病院の乳腺内分泌外科で診察してもらえました。
「エコー、マンモグラフィーで見ても明らかに悪いかんじの腫瘍はないので、炎症が起こっているのかもしれないが、
脇のリンパも少し腫れているようだから念のため」ということで、脇のリンパと左胸の1番硬そうな部分の細胞診をして、今は結果を待っているところです。
左胸は皮膚の中にもう一つ小さくて硬い胸があるような、直径10センチ弱の平たい山のような塊があるかんじです。
最初に見つけた時から小さなしこりではなく、急に広範囲で乳腺が腫れているようなかんじでした。
熱は持っておらず、赤みもありません。
痛みはたまに少しあるくらいで、しこり発見当初よりは治まってきています。
関係ないかもしれませんが、しこりを発見後、数日間は風邪で微熱もあり、乳がんではないかとの不安から痛みもあったように思います。
マンモの時に右胸からは透明な液体がたくさん出ましたが、問題の左胸からは何も出ませんでした。
以前、問題なく授乳もできたので陥没乳頭ではないと思います。
細胞診の結果ではっきりすると思うのですが、田澤先生のコラムなどを拝見し、はっきりわからず何も治療がなく、経過観察となったらどうしようと心配になってきました。
○急に大きくなる乳がんもあるのでしょうか?
○このメールの文面から考えられる病気や、次に行うべき検査など、先生だったらどうされるか教えていただきたいです。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「1番硬そうな部分の細胞診をして、今は結果を待っているところです。」
⇒細胞診では「病変を上手く採取できない」可能性があります。要注意です。
 最低限「針生検」、私であれば「マンモトーム生検」行います。
 
「細胞診の結果ではっきりすると思う」
⇒これは危険です。
 (金太郎飴のように)「均一で、どこから採取しても同じものが取れるようなしこり」であれば、どこを刺しても(細胞診でも)診断はつきますが、腫瘤非形成性病変(しこりのような、しこりでないようなもの)の診断には「ある程度広範囲の病変採取(これこそマンモトームです)が必要なのです。
 
「はっきりわからず何も治療がなく、経過観察となったらどうしようと心配になってきました。」
⇒(心配であれば、尚の事)組織診断をきっちりやってもらってください。
 
「○急に大きくなる乳がんもあるのでしょうか?」
⇒時々あるのが「非浸潤癌として拡がり(その過程では、しこりとしては認識できない)一気に浸潤して「大きなしこりとして出現」というケースがあります。
 
「○このメールの文面から考えられる病気や、次に行うべき検査など、先生だったらどうされるか教えていただきたいです。」
⇒局所的な「乳腺症」かもしれません。
 
「悪い感じの腫瘍はない」というコメントからは「肉芽腫性乳腺炎ではない」ようです。
 私であれば(細胞診ではなく)「マンモトーム生検で、しこりを広範囲に検査」します。
○その「大きさ」で万が一「乳癌なのに、見逃されてしまう」ことを、是非とも避けなくてはいけません。
 
 
 

 

質問者様から 【質問2】

以前、管理番号:2987「大きなしこりについて」で質問した者です。
その節は、回答をいただきまして、ありがとうございました。
細胞診の結果は脇のリンパからは悪いものは発見されず、胸の細胞は液体のみで細胞が取れていなかったようです。
マンモトーム生検をすることになったのですが、その前に問題の部分の広がりを把握して確実に組織を取ることができるように、とのことで胸の造影CT、造影MRIをしました。
そしてやっとマンモトーム生検をしました。
次の日には39度の熱が出ましたが、胸は痛みや腫れなどもなく、解熱剤を飲んで休んでいると、夕方には解熱しました。
生検の結果は、化膿性乳腺炎ではないか、とのことでした。
原因の菌などについても何種類か調べたが、わからなかったそうです。
肉芽腫性乳腺炎の可能性もあり、その場合はステロイドでの治療になるが、もし何かの感染で炎症が起きているならステロイドは逆効果になることもあるので、
健康的な生活を心がけてこのまま様子をみて、3週間後にまた診てもらうということになりました。
今現在、しこりの大きさもあまり変わっておらず、痛みも特にないのですが、脇のリンパは変わらず少し腫れているようで、先生はエコーで見ると浮腫みが減ってきているようだとのことです。
また、しこりは乳頭の下あたりからどんどん枝分かれするように広がっているようで、乳頭から何かに感染したのかもしれないと言われました。
生検の結果、大丈夫だったのですがMRIなどを見た先生はガンの可能性も高いように感じていたようです。
○化膿性乳腺炎と肉芽腫性乳腺炎の違いは、はっきりわかりにくいものですか?
○肉芽腫性乳腺炎なら早く治療に入った方が良いのではないかと思うのですが、何か確定するための検査などありますか?
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
今回のメール内容からは「肉芽腫性乳腺炎」の可能性が高いように感じます。
それにしても「化膿性乳腺炎と肉芽腫性乳腺炎の区別ができない???」
やはり、肉芽腫性乳腺炎の診療経験が殆ど無い?のでしょう。
困ったものです。
全く別物であり、簡単に鑑別できます。
①まず化膿性乳腺炎は「授乳期の鬱滞性乳腺炎が酷くなる場合」と「(陥没乳頭などに伴う)乳輪下乳腺炎が酷くなる場合」の2つからしか起こりません。(急にそれらの原因もなく乳腺が可能するなどバカバカしい話です)
②化膿性乳腺炎は「膿瘍」なのだから、『マンモトーム生検の針を刺入した瞬間に、膿が大量に出てくる』ものです。今回は其の記載がないので「化膿性乳腺炎を疑う事自体が、まともではない」診療と思います。
③「MRIで悪性を疑う所見」というのは、「肉芽腫性乳腺炎の特徴の一つ」と言えます。
ただし、せっかくマンモトームしたのだから、「きちんと組織を十分量採取すれば、組織所見で『肉芽腫性乳腺炎で矛盾しない』という所見が得られる筈」です。(組織量の採取が少ないのだと推測します)
 
「また、しこりは乳頭の下あたりからどんどん枝分かれするように広がっているようで、乳頭から何かに感染したのかもしれないと言われました。」
⇒まともな乳腺外科医の考える事ではありません。
 乳腺には何の理由もなく感染など起こらないのです。
 
「生検の結果、大丈夫だったのですがMRIなどを見た先生はガンの可能性も高いように感じていたようです。」
⇒これこそ、肉芽腫性乳腺炎の特徴と言えます。
 
「○化膿性乳腺炎と肉芽腫性乳腺炎の違いは、はっきりわかりにくいものですか?」
⇒子供がみても解ります。(これは冗談です)
 冒頭にコメントしたように、その両者は「あまりにも違いすぎて、迷うようなことではありません」
  
「○肉芽腫性乳腺炎なら早く治療に入った方が良いのではないかと思うのですが、何か確定するための検査などありますか?」
⇒本来、マンモトームできちんと組織を採取すれば「肉芽腫性乳腺炎で矛盾しない」という組織結果が得られます。





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