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右胸乳頭からの分泌物(赤茶~赤黒)

[管理番号:6925]
性別:女性
年齢:26歳
病名:
症状:乳頭分泌(血性)

はじめまして。

乳がんについて質問させてください。

現在26歳の女性です。

海外居住で現地の医療が信用出来ないため、少し助言をいただけますと大変助かります。

現在右胸からの分泌物に悩まされています。

色は赤黒~赤褐色で、血のように見えます。

下着や服の裏に付着していたことから気付きました。

出ている部分は一箇所のみで、つまんでも出てくる状態です。

しこりは今のところ確認できません。

脇の下あたりに違和感と痺れがある気がします(が気にしすぎかもしれません)

先日出血を確認してから一ヶ月が経ちました。

日が経つにつれて出血量が増えています。
特にここ数日前から決して少量とは
言えない量が服の裏に毎日付着するようになり、とても不安に思っています。

現地の病院で診てもらったものの、エコーのみの検査で異常は見られなかったからと言われ帰されてしまいました。

マンモグラフィも撮ってほしいと頼みましたが「エコーで見れば十分です」と断られ、
不信感でいっぱいです。

居住国にはセカンドオピニオンの概念がないため、こちらで病院を変更したくてもできません。
(患者側から希望のクリニック・病院を選べません)
最終手段として日本に一時帰国し日本で精密検査を受けることも考えております。

授乳歴・出産歴はありません。

家族や親族に過去乳がん・卵巣がんになった人はいないと聞いています。

月経困難症治療のため低用量ピルを服用しています。
服用歴は6年以上です。

これだけの情報量で判断をするのは非常に難しいことだと分かってはおりますが、上記の症状は一般論としてどの程度深刻に捉えるべきか助言をいただけるととてもうれしく思います。

このまま分泌が数ヶ月続いた場合は一時帰国してでも検査を受けるべきでしょうか?

お読みくださいましてありがとうございました。
お返事を心よりお待ちしております。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

血性分泌が1か月以上続いているのであれば(生理周期に伴う)「正常乳管の破たん」もしくは「乳管内病変」だと思います。
◎乳癌が低年齢化しているとはいえ、(60歳以上での血性分泌は乳癌を強く疑う根拠となりますが)26歳では、乳癌の可能性は決して高くはない。ことは事実です。

「脇の下あたりに違和感と痺れがある気がします」
→ストレスによる「腋窩副乳へのホルモン刺激症状」です。

 ★腋窩の痛みや違和感、腕の痺れを「腋窩リンパ節転移」と関連付ける方が多いですが…
 1000%全く無関係です。(実際には腋窩リンパ節転移には症状はありません)

「一般論としてどの程度深刻に捉えるべきか」
→「エコーのみの検査で異常は見られなかった」という事実だけで「深刻度」は十分に判断できます。

 ★「たとえ、(血性分泌の原因が)乳管内病変だとしても、エコーで見えない程度の小病変」=「申告ではない」と断言できるからです。

「このまま分泌が数ヶ月続いた場合は一時帰国してでも検査を受けるべきでしょうか?」
→3か月以上継続した場合には、それもいいとは思います。(ただ、繰り返しますが
「エコーで所見なし」というだけで緊急性は皆無であるという認識は必要です)

 ただ、一時帰国しても…
 どこかの大病院を受診しても「分泌液の細胞診」とか「分泌液のCEA」など無駄な検査をされるだけで何の解決にもならないと思います。(これまた無駄なMRIをされる可能性も高そうです)

 ★本気で検査するのなら「乳管造影ができる病院」でないと全く無意味です。

 
 


 

質問者様から 【結果2 ありがとうございました、安心致しました。】

性別:女性
年齢:26歳
病名:不明
田澤先生の診察:[診察なし]
田澤先生の手術:[手術なし]

田澤先生、こんにちは。
先日はお忙しいところ回答頂きありがとうございました。

正直、乳がんにつきましては年齢的にまだ他人事だろうという認識がありました。
その分出血の視覚的なショッキングさもあり、「まさか自分が・・」と不安に思っておりました。
先生から症状について緊急性なし・深刻に考える必要もさほどないと言っていただけてとても安心致しました。
冷静に数ヶ月間様子を見ていこうと思います。
ありがとうございました。

<Q&A結果>

 
 


 

質問者様から 【結果3 乳がんステージ1でした。】

性別:女性
年齢:27歳
病名:乳がん
田澤先生の診察:[診察あり]
田澤先生の手術:[手術あり]

田澤先生、以前はお世話になりました。
あれから出血量がどんどん増えていき、毎日入浴時に血がぽたぽた垂れてくるのが確認できるほどに酷くなっていったため
出血から4ヶ月後一時帰国し日本で検査を受けました。

マンモグラフィで石灰化、エコーで病変が見つかりその日のうちに針生検。病理検査で乳がんステージ1と診断されました。
がん家系でもないのにこんなことってあるんですね。覚悟はしていましたが衝撃です。

現地医療の質に甚だ疑問を感じますがこれから居住国に戻り治療を受けようと思います。
残念な結果にはなってしまいましたが、病変があるのかすらわからない不安な日々を過ごしていた時
田澤先生の言葉とホームページの情報にとても助けられました。
ありがとうございました。

<Q&A結果>