[管理番号:2570]
性別:女性
年齢:33歳
田澤先生
気になることがあり、質問させていただきました。
先日乳腺外来で乳腺のエコーをする機会があり、左胸に気になる箇所があると言われました。
乳腺が変異しており(30歳の時、同病院にてエコー、マンモグラフィー実施。
その後出産を経験)、エコーで見ると本来一本線で見えるはずの
乳腺が、ところどころ見えなくなっている、とのことでした。
腫瘍が出来ているのか、乳腺が何本かヨレているか、ホルモンの影響かは、わからない。
ただ、人間ドックや検診では異常として引っかかるようなものなのだと。
マンモグラフィーは3ヶ月前に行い、異常なし。
エコー後の触診では、
乳腺が右胸より硬い感じ。
経過観察で半年後に再受診となりました。
腫瘍かどうか、わからないということはあるのでしょうか?
このまま、半年間放置しか手段がないということが不安です。
異常なのか、正常(問題ないもの)なのか、判断することはできないものなのでしょうか?
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「乳腺が変異」「エコーで見ると本来一本線で見えるはずの乳腺が、ところどころ見えなくなっている」
⇒意味不明な表現です。
「腫瘍が出来ているのか、乳腺が何本かヨレているか、ホルモンの影響かは、わからない。」「経過観察で半年後に再受診」
⇒かなりアバウトな診断です。
強いて言えば所見としては「腫瘤非形成性病変」であり「乳腺症」の可能性が高い
と見ている。かもしれません。
♯トップページの「腫瘤非形成性病変」を是非、ご参照してください。
「腫瘍かどうか、わからないということはあるのでしょうか?」
⇒明らかな「腫瘤」所見ではないようです。
○「腫瘤非形成性病変」は「乳腺症なのか、腫瘍なのか」時に、鑑別困難なので
す。(それで、万が一腫瘍であった時のために「半年後」としているのです)
「このまま、半年間放置しか手段がないということが不安です。異常なのか、正常
(問題ないもの)なのか、判断することはできないものなのでしょうか?」
⇒できます。
それは「マンモトーム生検」です。
トップページの「腫瘤非形成性」の後半に記載があります。
○マンモトーム生検を行えば、「腫瘤非形成性病変の診断も容易」なのです。