［管理番号:5940］
性別:女性
年齢:40歳
田澤先生
初めまして。
現在妊娠22週（6ヶ月）の者です。
1ヶ月に大学病院にて人間ドックを受診、乳がん検査を受けたところ、
視触診　異常なし
超音波　左乳管内増殖性病変疑い（左3時方向　10×5㎜）、嚢胞
所見　乳腺外科での経過フォローが必要（6ヶ月後）
との結果でした。
こちらのサイトのQ＆Ａ、管理番号1117乳管内病変の疑いを拝読し、参考にさせて頂いたのですが、「乳管内増殖性病変疑い」という結果について、私自身でもいくつかお伺いしたいことがありご連絡いたしました。
①今回の超音波検査にて、はっきりと「腫瘍」と断定できるものが写っていた、という解釈でよろしいのでしょうか？
②可能性のある病名としては、やはり「乳管内乳頭腫」または「癌」でしょうか？
③本当に半年後の乳腺外科受診で問題ないのでしょうか？
もし「癌」の可能性が少しでもあるのなら、
私としては今すぐにでも病院に行ってはっきりさせた方がよいのではないかと感じています。
なぜ「再検査」とならず「半年後」となったのか？
半年待つことに何か意味はあるのでしょうか？
④診断確定のために必要な検査は何ですか？
また、その検査は妊娠中でも可能ですか？
⑤できれば田澤先生に診て頂きたいと思っているのですが、妊娠中でも大丈夫でしょうか？
今回の結果が分かってから、自分で乳房や乳首を圧迫してみたのですが、乳頭からの分泌物はありませんでした。
今まで分泌物に気付いたこともありません。
また、参考までに今までの乳がん検査の結果ですが、
半年前
マンモグラフィー　異常なし（カテゴリーⅠ）
超音波検査　左乳腺嚢胞症
1年半前
超音波検査　両側乳腺嚢胞症
で、いずれも1年後の経過観察となっています。
（どちらも今回の大学病院とは別の検診センターでの検診です）
今回、よりによって妊娠中にこのようなことになってしまい、今後どうするのベストなのか悩んでいます。
お忙しいところ申し訳ございませんが、ご回答よろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「①今回の超音波検査にて、はっきりと「腫瘍」と断定できるものが写っていた、という解釈でよろしいのでしょうか？」
⇒あくまでも「疑い」とついているので「断定してはいない」ようです。
　時々あるのは、「拡張乳管内の分泌物のモヤモヤ」が、そのような「乳管内増殖性病変（乳頭腫）疑い」というものです。
「②可能性のある病名としては、やはり「乳管内乳頭腫」または「癌」でしょうか？」
⇒もしくは、「拡張乳管（内の分泌物が固まってモヤモヤして腫瘍の様に見えた）」なのかもしれません。
「③本当に半年後の乳腺外科受診で問題ないのでしょうか？」
⇒実際に所見を見ていないので「何とも言えない」ですが…
　同じ「半年後」でも
　今回受診して（それでも）「半年後でＯＫ］なら、その方が安心かもしれません。
「なぜ「再検査」とならず「半年後」となったのか？」
⇒あくまでも「疑い」だからだと思います。
　もしかして「拡張乳管内の固まりかけた分泌液のモヤモヤ？」の可能性もあるので「慌てる必要はない」というメッセージかもしれません。
「半年待つことに何か意味はあるのでしょうか？」
⇒ただの「分泌液のモヤモヤ」だとすれば…
　半年後には消失しているかもしれません。（それが「経過観察」です）
「④診断確定のために必要な検査は何ですか？また、その検査は妊娠中でも可能ですか？」
「⑤できれば田澤先生に診て頂きたいと思っているのですが、妊娠中でも大丈夫でしょうか？」
⇒組織診ですが…
　その場合には「産科医から局麻の許可」が必要です。