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乳管内乳頭腫の術式について

[管理番号:3931]
性別:女性
年齢:55歳
初めまして。
以前から拝見させて頂いております。
この度乳管内乳頭腫と診断されました。
4年前から分泌物があり、良性のしこりと診断されていて半年に一度検診を受けていました。
先月から血性の分泌物がありかかりつけに行くと、その日は診察とエコーだけでしたが、「乳がんですね」と言われましたが、後日針生研を受け、告知を受けにいくと乳管内乳頭腫と診断されました。
しこりは乳頭の下のあたりに3センチほどになっていました。
乳がんと覚悟していたので良性の結果は嬉しかったのですが、その日に手術や入院の説明があり、まさか良性とは思わなかったので質問も用意しておらず帰ってから乳管内乳頭腫についてネットで調べていましたら、こちらのサイトに乳管内乳頭腫の場合、腺葉区域切除術というものがよいと書いてあるのを見つけました。
もらった説明書きには、全身麻酔にて腫瘤切除術と書いてありました。
ということは、腺葉区域切除術よりも狭い範囲で腫瘍のみの摘出と考えてよいのでしょうか?
同じ乳管内で癌の発生のリスクなど1割程度あるというのも気になり、それなら腺葉区域切除術をしてくださるように、手術内容の変更を主治医に頼めるものなのでしょうか?
次に病院に行くときは手術の2日前の入院日で、先生に会えるのはその日か当日になると思いますが、そんなに直前でも、そういった要望は聞いてもらえるものなのでしょうか?
それとも主治医を信じて、そのままお願いしたほうがいいのでしょうか。
もし田澤先生の目に留まりましたら、お答え頂ければ幸いです。
 

田澤先生からの回答

今日は。田澤です。
そもそも4年前から「分泌が継続」していたのに、(きっと)「乳管造影もせずに」
漫然と経過観察をしていたのでしょう。(その様な医師が溢れている事には、すでに驚かなくなってしまいました)
挙句の果てに「3cm」ですか?
「それなら腺葉区域切除術をしてくださるように、手術内容の変更を主治医に頼めるものなのでしょうか?」
⇒当然、(分泌のある)乳頭腫(診断確定ではないですが)は「乳管腺葉区域切除すべき」です。
 ただし、「乳管造影もせずに4年間も放置している様な医師」(言葉は悪いですが)が、上手に「乳管腺葉区域切除術ができる」とは到底思えません。(失礼ですが…)
 ♯乳管腺葉区域切除術は術中に(乳管造影と同様に)「分泌乳管に色素を入れることにより、その乳管全体を明らかにして、切除できる」ものなのです。
「もし田澤先生の目に留まりましたら、お答え頂ければ幸いです。」
⇒このQandAは「目に留ったものだけ」に回答しているわけではありません。
 今まで4000近くありましたが(複数回答を考えると優に1万は超える筈です)私は(一つの例外も無く)「全てに回答」しています。
 「例外を作らない」ことが私自身のポリシーであり(それは個人的には「ランニング」もそうです。)、そうでなかったら868のような事もなかったでしょう。